有価証券報告書-第12期(令和2年8月1日-令和3年7月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当事業年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の全世界的な拡大が続くなか、当事業年度中においては首都圏や関西圏等を対象に断続的に緊急事態宣言が発令され、依然として景気の先行きが不透明な状況にあります。このような状況の中、当社は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンの下、主に印刷・集客支援のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画の広告プラットフォーム「ノバセル」、物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を運営してまいりました。
「ラクスル」では、引き続きノベルティ等の商品ラインナップの拡充とともに、主力のチラシ印刷においては「注文翌日午前中に商品が届く」といったお急ぎの印刷需要に応えるサービスを開始し、顧客の利便性向上に努めております。「ノバセル」ではテレビCMの効果分析ツールである「ノバセルアナリティクス」の機能を拡充するとともに、株式会社ADKマーケティング・ソリューションズとの業務提携を通じ、更なる顧客の獲得に努めております。また、「ハコベル」においても、登録車両台数の増加により運送キャパシティを確保するとともに、配送業務管理ツールである「ハコベルコネクト」を通じ、顧客の配車業務のデジタル化推進のための機能拡充に努めております。さらに、いずれの事業でも将来を見据え、登録ユーザー数増加や認知度向上に向けた広告宣伝投資を行っております。
以上の結果、当事業年度の売上高は30,261百万円(前事業年度比40.8%増)、営業利益は220百万円(前事業年度は営業損失244百万円)、経常利益は130百万円(前事業年度は経常損失368百万円)、当期純利益は160百万円(前事業年度は当期純損失494百万円)となりました。
セグメント毎の状況は、次のとおりであります。
ラクスルセグメント
「ラクスル」においては、需要拡大に向けテレビCM等の広告宣伝投資を集中的に行い、新規顧客の獲得が進 みリピート購入数も堅調に推移いたしました。また、継続して発注費用の見直しを図ったことで利益率の増加につながりました。この結果、売上高は20,311百万円(前事業年度比24.4%増)、セグメント利益は2,140百万円(前事業年度比59.7%増)となりました。
ノバセルセグメント
「ノバセル」においては、新規顧客の増加及び放映案件の大型化に伴い業績が好調に推移いたしました。引き続き顧客の新規開拓に注力するとともに、効果分析ツール等の提供を通じ継続利用の促進に努めております。この結果、売上高は6,719百万円(前事業年度比135.4%増)、セグメント利益は9百万円(前事業年度比84.4%増)となりました。
ハコベルセグメント
「ハコベル」においては、各企業が輸送コストの増大に課題を抱えている中で積極的な提案活動を行ったことにより、顧客基盤は引き続き順調に拡大しております。また登録ドライバー数の増加によるキャパシティの拡大にも努めました。この結果、売上高は2,939百万円(前事業年度比34.5%増)、セグメント損失は114百万円(前事業年度はセグメント損失370百万円)となりました。
② 当期の財政状態の概況
a. 流動資産
当事業年度末における流動資産は16,916百万円となり、前事業年度末に比べ1,106百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が2,003百万円減少したことに加え、売上高の拡大に伴い売掛金が765百万円増加、前払費用が160百万円増加したことによるものであります。
b. 固定資産
当事業年度末における固定資産は4,999百万円となり、前事業年度末に比べ3,643百万円増加いたしました。これは主に関係会社株式が3,415百万円増加、繰延税金資産が157百万円増加したことによるものであります。
c. 流動負債
当事業年度末における流動負債は5,068百万円となり、前事業年度末に比べ2,662百万円増加いたしました。これは主に買掛金が692百万円増加、1年内返済予定の長期借入金が長期借入金からの振替により1,287百万円増加、未払金が271百万円増加、未払法人税等が134百万円増加、未払消費税等が194百万円増加、短期借入金が40百万円減少したことによるものであります。
d. 固定負債
当事業年度末における固定負債は8,851百万円となり、前事業年度末に比べ1,321百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が1年内返済予定の長期借入金へ振替わったことにより1,287百万円減少したことによるものであります。
e. 純資産
当事業年度末における純資産合計は7,996百万円となり、前事業年度末に比べ1,195百万円増加いたしました。これは主に譲渡制限付株式報酬としての新株式発行等により資本金が300百万円、資本準備金が300百万円増加したことに加え、株式報酬費用の計上により新株予約権が420百万円増加、さらに当期純利益を160百万円計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は34.1%(前事業年度末は34.5%)となりました。
③ 当期のキャッシュ・フローの概況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2,003百万円減少し、当事業年度末には13,447百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,539百万円(前事業年度は126百万円の使用)となりました。これは主に、税引前当期純利益が105百万円となった一方、減価償却費で197百万円、株式報酬費用で612百万円計上したことに加え、売上債権が761百万円増加、仕入債務が692百万円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,618百万円(前事業年度は283百万円の使用)となりました。これは主に、関係会社株式の取得による支出3,432百万円、無形固定資産の取得による支出129百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は75百万円(前事業年度は9,956百万円の獲得)となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入が115百万円あったことによるものであります。
(2)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当社で行う事業は、インターネットを利用して、顧客と提携先の印刷会社や広告代理店、運送会社を繋ぐプラットフォーム事業であり、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
② 受注実績
当社で行う事業は、インターネットを利用して、顧客と提携先の印刷会社や広告代理店、運送会社を繋ぐプラットフォーム事業であり、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
③ 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略しております。
(3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社が財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 売上高
当事業年度の売上高は、30,261百万円(前事業年度比40.8%増)となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、「ラクスル」及び「ノバセル」において、企業の販促・広告宣伝投資を削減又は延期する傾向がありましたが、当事業年度においては回復基調が鮮明となりました。
b. 売上原価、売上総利益
当事業年度の売上原価は、23,109百万円(前事業年度比39.5%増)となりました。この結果、売上総利益は7,151百万円(前事業年度比45.1%増)となりました。当社は、売上総利益の指標を「プラットフォームの価値を示す、付加価値の総和」として最重要の指標と位置付けております。セグメント毎に利益率が異なるため全社合計での絶対額の増加及び対前事業年度末比の増加率を重視しております。
「ラクスル」においては、引き続きパートナーネットワークを拡大させるとともにアルゴリズムを用いた商材や繁閑に応じた最適発注を可能としました。「ノバセル」においては、利用社数、平均放映月数、平均単価が増加し、売上総利益を押し上げる要因となりました。また「ハコベル」においても、運送会社への発注アルゴリズムを最適化するとともに、案件の選別を実施したことが売上総利益の増加に寄与しました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
当事業年度の販売費及び一般管理費は、6,931百万円(前事業年度比34.0%増)となりました。これは主に、「ラクスル」において登録ユーザー数増加に向けた広告宣伝投資を積極的に行ったことによるものであります。なお、新型コロナウイルス環境下での広告効率を考慮し2020年4月以降抑制しておりましたが、当事業年度においては需要回復を見越した投資を実施いたしました。この結果、営業利益は220百万円(前事業年度は営業損失244百万円)となりました。
d. 経常利益
当事業年度において営業外収益が20百万円、営業外費用は110百万円発生しております。営業外費用の内訳で主なものは支払利息32百万円、株式報酬費用消滅損64百万円であります。この結果、経常利益は130百万円(前事業年度は経常損失368百万円)となりました。
e. 特別損益、当期純利益
当事業年度において固定資産除却損7百万円、関係会社株式評価損16百万円の発生により特別損失24百万円を計上しており、税引前当期純利益は105百万円となりました。また繰延税金資産の計上により法人税等調整額で184百万円を計上した結果、法人税等合計で△54百万円、当期純利益は160百万円(前事業年度は当期純損失494百万円)となりました。
③ キャッシュ・フローの分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社は、継続的な成長のため、認知度の向上及びユーザー数の拡大に努めてまいりました。積極的に広告宣伝投資を実施することにより新規ユーザーを獲得するとともに、高い定着性を有する顧客基盤を構築すべく、今後もシステム開発を継続してを行う方針であります。これらの資金需要につきましては、必要な資金を自己資金、金融機関からの借入、社債の発行及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。
なお、当事業年度末においては13,447百万円の現金及び預金を有しており、自己資本比率も34.1%と適正水準を維持しており財務健全性は高い状態にあります。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境の変化、シェアリングによる生産体制、人材の確保・育成、法的規制、自然災害等のリスク、情報システムリスク、訴訟に係るリスク等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、国内経済は先行きが不透明な状態が続いており、当社においては2022年7月期においても引き続き一定の需要低下が継続すると仮定しておりますが、今後状況が変化した場合には、当社の経営成績に重要な影響を与える要因であると認識しております。
そのため、当社は、外部環境の変化に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保することで、経営成績に重要な影響を与える可能性のあるリスク要因を分散、低減し、適切に対応を行ってまいります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当事業年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の全世界的な拡大が続くなか、当事業年度中においては首都圏や関西圏等を対象に断続的に緊急事態宣言が発令され、依然として景気の先行きが不透明な状況にあります。このような状況の中、当社は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンの下、主に印刷・集客支援のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画の広告プラットフォーム「ノバセル」、物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を運営してまいりました。
「ラクスル」では、引き続きノベルティ等の商品ラインナップの拡充とともに、主力のチラシ印刷においては「注文翌日午前中に商品が届く」といったお急ぎの印刷需要に応えるサービスを開始し、顧客の利便性向上に努めております。「ノバセル」ではテレビCMの効果分析ツールである「ノバセルアナリティクス」の機能を拡充するとともに、株式会社ADKマーケティング・ソリューションズとの業務提携を通じ、更なる顧客の獲得に努めております。また、「ハコベル」においても、登録車両台数の増加により運送キャパシティを確保するとともに、配送業務管理ツールである「ハコベルコネクト」を通じ、顧客の配車業務のデジタル化推進のための機能拡充に努めております。さらに、いずれの事業でも将来を見据え、登録ユーザー数増加や認知度向上に向けた広告宣伝投資を行っております。
以上の結果、当事業年度の売上高は30,261百万円(前事業年度比40.8%増)、営業利益は220百万円(前事業年度は営業損失244百万円)、経常利益は130百万円(前事業年度は経常損失368百万円)、当期純利益は160百万円(前事業年度は当期純損失494百万円)となりました。
セグメント毎の状況は、次のとおりであります。
ラクスルセグメント
「ラクスル」においては、需要拡大に向けテレビCM等の広告宣伝投資を集中的に行い、新規顧客の獲得が進 みリピート購入数も堅調に推移いたしました。また、継続して発注費用の見直しを図ったことで利益率の増加につながりました。この結果、売上高は20,311百万円(前事業年度比24.4%増)、セグメント利益は2,140百万円(前事業年度比59.7%増)となりました。
ノバセルセグメント
「ノバセル」においては、新規顧客の増加及び放映案件の大型化に伴い業績が好調に推移いたしました。引き続き顧客の新規開拓に注力するとともに、効果分析ツール等の提供を通じ継続利用の促進に努めております。この結果、売上高は6,719百万円(前事業年度比135.4%増)、セグメント利益は9百万円(前事業年度比84.4%増)となりました。
ハコベルセグメント
「ハコベル」においては、各企業が輸送コストの増大に課題を抱えている中で積極的な提案活動を行ったことにより、顧客基盤は引き続き順調に拡大しております。また登録ドライバー数の増加によるキャパシティの拡大にも努めました。この結果、売上高は2,939百万円(前事業年度比34.5%増)、セグメント損失は114百万円(前事業年度はセグメント損失370百万円)となりました。
② 当期の財政状態の概況
a. 流動資産
当事業年度末における流動資産は16,916百万円となり、前事業年度末に比べ1,106百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が2,003百万円減少したことに加え、売上高の拡大に伴い売掛金が765百万円増加、前払費用が160百万円増加したことによるものであります。
b. 固定資産
当事業年度末における固定資産は4,999百万円となり、前事業年度末に比べ3,643百万円増加いたしました。これは主に関係会社株式が3,415百万円増加、繰延税金資産が157百万円増加したことによるものであります。
c. 流動負債
当事業年度末における流動負債は5,068百万円となり、前事業年度末に比べ2,662百万円増加いたしました。これは主に買掛金が692百万円増加、1年内返済予定の長期借入金が長期借入金からの振替により1,287百万円増加、未払金が271百万円増加、未払法人税等が134百万円増加、未払消費税等が194百万円増加、短期借入金が40百万円減少したことによるものであります。
d. 固定負債
当事業年度末における固定負債は8,851百万円となり、前事業年度末に比べ1,321百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が1年内返済予定の長期借入金へ振替わったことにより1,287百万円減少したことによるものであります。
e. 純資産
当事業年度末における純資産合計は7,996百万円となり、前事業年度末に比べ1,195百万円増加いたしました。これは主に譲渡制限付株式報酬としての新株式発行等により資本金が300百万円、資本準備金が300百万円増加したことに加え、株式報酬費用の計上により新株予約権が420百万円増加、さらに当期純利益を160百万円計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は34.1%(前事業年度末は34.5%)となりました。
③ 当期のキャッシュ・フローの概況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2,003百万円減少し、当事業年度末には13,447百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,539百万円(前事業年度は126百万円の使用)となりました。これは主に、税引前当期純利益が105百万円となった一方、減価償却費で197百万円、株式報酬費用で612百万円計上したことに加え、売上債権が761百万円増加、仕入債務が692百万円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,618百万円(前事業年度は283百万円の使用)となりました。これは主に、関係会社株式の取得による支出3,432百万円、無形固定資産の取得による支出129百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は75百万円(前事業年度は9,956百万円の獲得)となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入が115百万円あったことによるものであります。
(2)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当社で行う事業は、インターネットを利用して、顧客と提携先の印刷会社や広告代理店、運送会社を繋ぐプラットフォーム事業であり、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
② 受注実績
当社で行う事業は、インターネットを利用して、顧客と提携先の印刷会社や広告代理店、運送会社を繋ぐプラットフォーム事業であり、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
③ 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 2020年8月1日 至 2021年7月31日) | |
| 販売高(千円) | 前年同期比(%) | |
| ラクスル | 20,311,809 | 124.4 |
| ノバセル | 6,719,089 | 235.4 |
| ハコベル | 2,939,226 | 134.5 |
| 報告セグメント計 | 29,970,125 | 140.2 |
| その他 | 291,086 | 234.0 |
| 合計 | 30,261,212 | 140.8 |
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略しております。
(3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社が財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 売上高
当事業年度の売上高は、30,261百万円(前事業年度比40.8%増)となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、「ラクスル」及び「ノバセル」において、企業の販促・広告宣伝投資を削減又は延期する傾向がありましたが、当事業年度においては回復基調が鮮明となりました。
b. 売上原価、売上総利益
当事業年度の売上原価は、23,109百万円(前事業年度比39.5%増)となりました。この結果、売上総利益は7,151百万円(前事業年度比45.1%増)となりました。当社は、売上総利益の指標を「プラットフォームの価値を示す、付加価値の総和」として最重要の指標と位置付けております。セグメント毎に利益率が異なるため全社合計での絶対額の増加及び対前事業年度末比の増加率を重視しております。
「ラクスル」においては、引き続きパートナーネットワークを拡大させるとともにアルゴリズムを用いた商材や繁閑に応じた最適発注を可能としました。「ノバセル」においては、利用社数、平均放映月数、平均単価が増加し、売上総利益を押し上げる要因となりました。また「ハコベル」においても、運送会社への発注アルゴリズムを最適化するとともに、案件の選別を実施したことが売上総利益の増加に寄与しました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
当事業年度の販売費及び一般管理費は、6,931百万円(前事業年度比34.0%増)となりました。これは主に、「ラクスル」において登録ユーザー数増加に向けた広告宣伝投資を積極的に行ったことによるものであります。なお、新型コロナウイルス環境下での広告効率を考慮し2020年4月以降抑制しておりましたが、当事業年度においては需要回復を見越した投資を実施いたしました。この結果、営業利益は220百万円(前事業年度は営業損失244百万円)となりました。
d. 経常利益
当事業年度において営業外収益が20百万円、営業外費用は110百万円発生しております。営業外費用の内訳で主なものは支払利息32百万円、株式報酬費用消滅損64百万円であります。この結果、経常利益は130百万円(前事業年度は経常損失368百万円)となりました。
e. 特別損益、当期純利益
当事業年度において固定資産除却損7百万円、関係会社株式評価損16百万円の発生により特別損失24百万円を計上しており、税引前当期純利益は105百万円となりました。また繰延税金資産の計上により法人税等調整額で184百万円を計上した結果、法人税等合計で△54百万円、当期純利益は160百万円(前事業年度は当期純損失494百万円)となりました。
③ キャッシュ・フローの分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社は、継続的な成長のため、認知度の向上及びユーザー数の拡大に努めてまいりました。積極的に広告宣伝投資を実施することにより新規ユーザーを獲得するとともに、高い定着性を有する顧客基盤を構築すべく、今後もシステム開発を継続してを行う方針であります。これらの資金需要につきましては、必要な資金を自己資金、金融機関からの借入、社債の発行及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。
なお、当事業年度末においては13,447百万円の現金及び預金を有しており、自己資本比率も34.1%と適正水準を維持しており財務健全性は高い状態にあります。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境の変化、シェアリングによる生産体制、人材の確保・育成、法的規制、自然災害等のリスク、情報システムリスク、訴訟に係るリスク等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、国内経済は先行きが不透明な状態が続いており、当社においては2022年7月期においても引き続き一定の需要低下が継続すると仮定しておりますが、今後状況が変化した場合には、当社の経営成績に重要な影響を与える要因であると認識しております。
そのため、当社は、外部環境の変化に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保することで、経営成績に重要な影響を与える可能性のあるリスク要因を分散、低減し、適切に対応を行ってまいります。