四半期報告書-第19期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 16:43
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第2四半期累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期累計期間との比較分析は行っておりません。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続いていたものの、米国の保護主義的姿勢の高まり等に加えて、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による経済活動の停滞から、景気の先行きは極めて不透明な状況が続いております。
当社グループが属する在宅マッサージ業界及び訪問看護業界におきましては、少子高齢化が加速する一方で、医療機関における病床数の減少が見込まれるとともに、特別養護老人ホーム等の介護施設の待機者数は、年々増加傾向にあり、政府による地域包括ケアシステムの構築の推進活動と相俟って、在宅療養の重要性がますます高まってきております。
このような状況のもと、当社グループが訪問してサービス提供する対象の一部には介護施設が含まれておりますが、多くの介護施設では新型コロナウイルス感染拡大防止を目的として、外部者の施設への立ち入りを一時的に禁止するなどといった措置がとられております。このため、緊急事態宣言の解除に伴って徐々に再開する介護施設も増えつつあるものの、利用者数及びサービス提供回数が前年比で大きく減少いたしました。
また、株式会社星野リゾートとの業務提携につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、株式会社星野リゾートグループが運営する宿泊施設への宿泊客の減少に伴って当社サービスの利用者が減少したことに加えて、新型コロナウイルスへの感染防止を図るために、2020年4月16日以降は当社サービスを中止せざるを得ず、今後の売上回復には相応の期間がかかることが見込まれたため、これまで本サービスに投下してきた経営資源の適正な再分配を図るべく、2020年6月30日付で業務提携契約を合意解約いたしました。
一方で、団塊の世代が75 歳以上の後期高齢者に達する2025 年頃には、国民の3人に1人が65歳以上の高齢者、5人に1人が75 歳以上の後期高齢者になるといういわゆる「2025年問題」の到来が見込まれる環境下において、介護施設等の法人営業を強化することによるサービス利用者のさらなる増大を通じて、「2025年問題」の解決企業として当社グループが事業を遂行していくことを実現すべく、株式会社オルテンシアハーモニーの株式を取得し子会社化することで、マーケットシェア及びサービス提供エリアがより一層拡充いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,685,940千円、営業損失は149,388千円、経常損失は102,895千円、親会社株主に帰属する四半期純損失は86,462千円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、株式会社オルテンシアハーモニーを新たに連結子会社としたことに伴い、事業セグメントの区分方法を見直し、報告セグメントを従来の「マッサージ事業」から、「マッサージ直営事業」「マッサージフランチャイズ事業」に変更しております。
①マッサージ直営事業
マッサージ直営事業では、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、多くの介護施設で外部者の施設への立ち入りを一時的に禁止された影響による減収が続いておりましたが、緊急事態宣言の解除に伴い、介護施設に向けてサービスの再開を訴求してまいりました。また、サービス休止中に筋麻痺や関節拘縮といった症状が進んでしまった利用者に対して、日常生活動作能力(ADL能力)の向上を目的として、従前よりも高頻度なサービス提供を提案することで、サービス提供回数の増加に取り組んでまいりました。また、介護施設への営業を強化するなど、引き続き当社グループのサービスの認知度向上を図ってまいりました。
以上の結果、売上高は1,394,254千円、セグメント利益は115,759千円となりました。
②マッサージフランチャイズ事業
マッサージフランチャイズ事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新規加盟店のための研修会を一時的に休止しておりましたが、テレビ会議システムを利用したリモート研修会を開催したことで、「フレアス在宅マッサージ」フランチャイズの新規加盟数が18件となりました。また、株式会社オルテンシアハーモニーの子会社化に伴い、これまでの「フレアス在宅マッサージ」ブランドに加えて、「レイス治療院」ブランドによるフランチャイズ展開を新たに開始したことで、フランチャイズ加盟店数が165拠点増加いたしました。
以上の結果、売上高は147,607千円、セグメント利益は30,624千円となりました。
③その他の事業
その他の事業セグメントに含まれる主な事業である訪問看護事業は、新型コロナウイルス感染拡大による大きな影響はなく、地域のケアマネジャーに対する営業の強化を通じて、当社グループのサービスの認知活動を推進してまいりました。
以上の結果、売上高は144,078千円、セグメント利益は8,138千円となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、2,429,252千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が1,175,255千円、売掛金が877,428千円及び立替金が339,906千円であります。
また、固定資産は、707,627千円となりました。主な内訳は、のれんが254,974千円、契約関連無形資産が292,307千円及び投資その他の資産が110,706千円であります。
この結果、総資産は3,136,879千円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は849,494千円となりました。主な内訳は、短期借入金が270,721千円、1年内返済予定の長期借入金が286,064千円及び流動負債のその他が138,068千円であります。
また、固定負債は874,520千円となりました。主な内訳は、長期借入金が593,531千円及び社債が110,000千円であります。
この結果、負債合計は1,724,014千円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,412,865千円となりました。主な内訳は、資本金が290,394千円、資本剰余金が280,394千円及び利益剰余金が842,076千円であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,168,055千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、12,182千円となりました。主な増加要因は、売上債権が117,969千円減少したことによるものであります。一方で、主な減少要因は、税金等調整前四半期純損失を107,901千円計上したこと、及び、立替金が61,778千円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、294,951千円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出292,657千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、327,357千円となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入480,000千円によるものであります。一方で、主な減少要因は、長期借入金の返済による支出144,155千円によるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。