四半期報告書-第7期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/13 15:37
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、経済活動が制限されるなどの影響が依然として続いており、緊急事態宣言が断続的に発出されるなど、景気の先行きは不透明な状況が予想されております。
当社を取り巻くインターネット関連市場につきましては、リモートワークやクラウドサービスの導入を積極的に実施する企業が増えてきており、AIや5Gなどのデジタルトランスフォーメーションが加速し、DX化、IT投資への需要が急速に高まっているものと認識しております。また、当社がターゲットとする働き方改革ICT市場におきましては、ソーシャルディスタンスをきっかけに時間と場所に柔軟性を持たせた働き方の多様性が更に求められており、テクノロジーを積極的に活用した業務効率化をはじめ、IT活用のメリットを多くの企業が再認識するとともに、今後益々の市場の拡大が期待されております。
このような事業環境の中、当社は、“Smart Work,Smart Life~テクノロジーでビジネススタイル をスマートに”のミッションのもと、AIでコミュニケーションの次元を高める会社として、メッセージングサービス「絶対リーチ!SMS」及びビジネスチャットサービス「InCircle」を展開し、HR関連サービスにおいては、AIデータ分析を人事領域に組み合わせ、人的資源の可視化・個人最適化による有効活用実現に向けて新規事業を推進してまいりました。
当第2四半期においては、これらのサービスのうち、ビジネスチャットサービスについて他社に事業譲渡することを決定し、6月1日をもって事業譲渡を完了いたしました。これは、コロナ禍の状況において社会全体のDX化が急速に進んでいる中においては、当社ビジネスはまたとないチャンスを迎えていると捉えており、今後の市場成長スピード、当社の市場におけるポジション等を鑑みる中で、よりポテンシャルの高いメッセージング領域・HR領域に経営資源を集中することでこのチャンスを逃さないことが、今後の事業成長・企業価値向上のためにベストの選択肢であると判断したためであります。本件事業譲渡により、257,510千円の特別利益が発生しております。
また、HR関連サービスの新サービスとして、戦略人事AIアナリティクス「HYOUMAN BOX」をリリースしました。本サービスは、社員のパーソナリティを適性検査により可視化し、可視化されたデータを多様に分析することで、自社に適した活躍人材を見極め、最適な配置を実現可能とします。また人事DXを実現し、感覚人事から脱却することで組織パフォーマンスを最大にするスマートシステムです。
これらの結果、当第2四半期累計期間の業績は、下表のとおりとなりました。
(単位:千円)
2021年12月期
第2四半期
2020年12月期
第2四半期
増減額増減率(%)
売上高1,271,299891,356379,94342.6
営業利益174,84358,203116,640200.4
経常利益171,99757,720114,277198.0
四半期純利益283,30338,832244,471629.6

なお、当社はSmart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期会計期間末における総資産1,930,327千円となり、前事業年度末に比べ422,609千円増加いたしました。これは主に現金及び預金の増加337,517千円、売掛金の増加21,807千円、前払費用の増加11,569千円によるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債は456,850千円となり、前事業年度末に比べ133,456千円増加いたしました。これは主に未払金の増加34,694千円、未払法人税等の増加107,174千円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は1,473,476千円となり、前事業年度末に比べ289,152千円増加いたしました。これは主に四半期純利益の計上による利益剰余金の増加283,303千円、資本金の減少459,494千円、資本剰余金の増加465,357千円によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ337,516千円増加し、1,393,779千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は137,211千円(前年同期は28,943千円の収入)となりました。これは主に、税引前四半期純利益429,507千円及び事業分離における移転利益257,510千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は208,216千円(前年同期は20,983千円の支出)となりました。これは主に、事業譲渡による収入279,810千円及び投資有価証券の取得による支出50,000千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は7,911千円(前年同期は70,443千円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出9,198千円によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、32,394千円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。