四半期報告書-第9期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/14 15:30
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
我が国経済は、各種政策の効果もあり、緩やかな景気回復が見られます。他方で、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクや物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況となっております。
当社グループのサービスを展開するビジネスコミュニケーションプラットフォーム関連の市場は成長を続けており、2026年度にはSMSの配信数が14,077百万通にも及ぶという調査結果(出所:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート2022年10月号」)があります。今後も、本人認証や未入金の督促等の通知だけでなく、SMSの次世代規格である、「RCS(Rich Communication Services)」が適したプロモーション、マーケティングオートメーションとの連携が進むことで、関連市場は高い成長を続けていくものと予測されております。
このような事業環境の中、当社グループは 「Smart Work, Smart Life」の理念の下、コミュニケーションの次元を高めることを目指し、企業の更なる業務効率向上と、働く従業員の多様な働き方の革新を支援するテクノロジーカンパニーとして、メッセージングサービスであるSMS配信プラットフォーム「絶対リーチ!SMS」及びRCS配信及びチャットボットプラットフォーム「Smart X Chat」を展開し、配信数を拡大しております。一方で、配信の平均単価は減少傾向であり、配信価値向上のため、新たなSMS活用方法の検討やデータ分析のメッセージングサービスへの取込みについて研究、開発を進めて参りました。
また、当社の連結子会社であるAIX Tech Ventures株式会社が保有する投資有価証券のうち、簿価に比べて実質価額が著しく下落したものについて投資有価証券評価損20,059千円を計上いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,653,004千円(前年同期比9.4%増)、営業利益150,704千円(前年同期比119.9%増)、経常利益144,428千円(前年同期比122.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益62,535千円(前年同期比66.5%増)となりました。
なお、当社グループはSmart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて33,938千円増加し、2,071,164千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて69,415千円増加し、1,837,452千円となりました。これは主に、未収消費税等が62,634千円、未収法人税等が37,186千円それぞれ減少した一方で、現金及び預金が159,253千円、売掛金及び契約資産が9,856千円それぞれ増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて35,477千円減少し、233,711千円となりました。これは主に、ソフトウエアが31,013千円、のれんが6,431千円、差入保証金が9,036千円それぞれ増加した一方で、有形固定資産が16,695千円、ソフトウエア仮勘定が41,582千円、敷金が32,124千円それぞれ減少したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は前連結会計年度末に比べて31,919千円減少し、371,413千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて28,721千円減少し、365,530千円となりました。これは主に、未払法人税等が51,505千円増加した一方で、買掛金が77,130千円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて3,198千円減少し、5,883千円となりました。これは長期借入金が3,198千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて65,858千円増加し、1,699,750千円となりました。これは、資本金が600千円、資本剰余金が600千円、利益剰余金が62,535千円、繰延ヘッジ損益が2,122千円それぞれ増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ159,253千円増加し、1,371,782千円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は180,496千円(前年同四半期は3,657千円の収入)となりました。これは主に、増加要因として税金等調整前四半期純利益108,755千円、未収消費税等の減少額63,574千円、法人税等の還付額37,185千円、減少要因として、仕入債務の減少額77,130千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は16,245千円(前年同四半期は49,115千円の支出)となりました。これは主に、差入保証金の回収による収入23,769千円、投資有価証券の取得による支出19,980千円、事業譲受による支出10,000千円、差入保証金の差入による支出9,036千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は4,997千円(前年同四半期は7,345千円の支出)となりました。これは、新株予約権の行使による株式の発行による収入1,200千円、短期借入金の借入による収入10,000千円、短期借入金の返済による支出13,000千円及び長期借入金の返済による支出3,198千円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、25,502千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。