四半期報告書-第73期第1四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年1月1日~2020年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により景気が大幅に下押しされ、個人消費が停滞するなど厳しい状況となりました。
当業界におきましては、政府による全国一斉休校や外出自粛の要請を背景に、内食需要の高まりにより量販店やドラッグストアを中心に食パンや食卓ロールの取扱いが拡大する一方で、コンビニエンスストアやベーカリーなど小売業においては来店客数減少の影響を受け売上が伸び悩みました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、「日々、お取引先からご注文いただいた品は、どんな試練や困難に出会うことがあっても、良品廉価・顧客本位の精神でその品を製造し、お取引先を通してお客様に提供する」という新しいヤマザキの精神、新しいヤマザキの使命のもと、新型コロナウイルス感染症拡大の中で生産体制を維持するため、出勤前の検温で37.2℃以上の微熱や発熱がある従業員は自宅待機とすることに加え、微熱や発熱がない場合でも、味覚や嗅覚がない、息苦しさや倦怠感があるなど、普段と比べ体調に異常や違和感があることを自覚した場合には、出勤せず上長に相談するなど感染防止対策を講じ、日常業務の着実な遂行に努めました。また、「厳撰100品」を中心とした主力製品に、ルヴァン種を活用した品質向上と科学的根拠の上に立った消費期限の延長に取り組むとともに、市場動向に即応して、高品質・高付加価値・高単価製品を開発する一方で値頃感のある製品を投入するなど、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進しました。
デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、週次管理・週次決算手法を導入して仕事の精度を高め、デイリーヤマザキの商品部と当社生産各部合同の週次商品施策・営業戦略小委員会等を通して、デイリーヤマザキ一店一店の課題に取り組み業績改善をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,587億68百万円(対前年同期比99.8%)、営業利益は54億78百万円(対前年同期比95.8%)、経常利益は57億50百万円(対前年同期比92.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は29億58百万円(対前年同期比102.7%)となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高241億18百万円、対前年同期比102.7%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」が大きく伸長し、「ダブルソフト」が堅調に推移するとともに、3月にはヤマザキの技術により科学的根拠の上に立って品質を向上させた「超芳醇」、「特撰超芳醇」が売上に寄与し、売上増となりました。
②菓子パン部門(売上高896億69百万円、対前年同期比99.0%)
菓子パンは、食卓ロールの「ルヴァンバターロール」が大きく伸長するとともに、「塩バターフランス」などのハードロールが伸長しましたが、新型コロナウイルスの影響によるコンビニエンスストア向けペストリー、ドーナツの伸び悩みや㈱ヴィ・ド・フランスなど小売事業の不振もあり、菓子パン部門全体の売上は前年同期を下回りました。
③和菓子部門(売上高187億57百万円、対前年同期比103.2%)
和菓子は、主力の串団子、大福、まんじゅう、どら焼きが好調に推移するとともに、「熟成厚焼きたまご風蒸しぱん」などのラップ包装の蒸しパンが伸長し、チルド製品の「クリームたっぷり生どら焼」が寄与するなど、好調な売上となりました。
④洋菓子部門(売上高351億57百万円、対前年同期比102.5%)
洋菓子は、高単価製品の寄与もあり2個入り生ケーキが伸長するとともに、スナックケーキのチルド製品「レーズンサンド」やコンビニエンスストア向けの生ケーキ、シュークリームが伸長するなど、好調な売上となりました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高366億94百万円、対前年同期比98.2%)
調理パン・米飯類は、「こだわりソースの焼きそばパン」や和紙包装のハンバーガーの伸長もあり調理パンは好調に推移しましたが、米飯類におきまして、コンビニエンスストア向けおにぎりや弁当の取引減少もあり、調理パン・米飯類部門全体の売上は前年同期を下回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高393億21百万円、対前年同期比98.5%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱東ハトの「ポテコ」やヤマザキビスケット㈱の「チップスター」、「エアリアル」などのスナックが伸長しましたが、新型コロナウイルスの影響により不二家(杭州)食品有限公司の工場を一時閉鎖したこともあり、売上は前年同期を下回りました
以上の結果、食品事業の売上高は2,437億18百万円(対前年同期比99.9%)、営業利益は55億45百万円(対前年同期比95.4%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、既存店売上の伸び悩みに加え店舗数の減少もあり、営業総収入は120億45百万円(対前年同期比95.1%)、営業損失は7億86百万円(前年同期は6億57百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は30億3百万円(対前年同期比111.1%)、営業利益は5億70百万円(対前年同期比137.0%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,034億38百万円で、前連結会計年度末に対して247億11百万円減少しました。流動資産は2,438億79百万円で、受取手形及び売掛金の減少等により、前連結会計年度末に対して179億60百万円減少しました。固定資産は4,595億58百万円で、投資有価証券の減少等により、前連結会計年度末に対して67億50百万円減少しました。負債合計は3,493億56百万円で、支払手形及び買掛金等の支払債務の減少や借入金の返済により、前連結会計年度末に対して203億75百万円減少しました。純資産は3,540億81百万円で、その他有価証券評価差額金の減少等により、前連結会計年度末に対して43億35百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は45.95%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は19億40百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画の主なものは次のとおりであります。
(注) 1 物流中継所の建設のため、生産能力の増加はありません。
2 本明細は、消費税等を除いて表示しております。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年1月1日~2020年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により景気が大幅に下押しされ、個人消費が停滞するなど厳しい状況となりました。
当業界におきましては、政府による全国一斉休校や外出自粛の要請を背景に、内食需要の高まりにより量販店やドラッグストアを中心に食パンや食卓ロールの取扱いが拡大する一方で、コンビニエンスストアやベーカリーなど小売業においては来店客数減少の影響を受け売上が伸び悩みました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、「日々、お取引先からご注文いただいた品は、どんな試練や困難に出会うことがあっても、良品廉価・顧客本位の精神でその品を製造し、お取引先を通してお客様に提供する」という新しいヤマザキの精神、新しいヤマザキの使命のもと、新型コロナウイルス感染症拡大の中で生産体制を維持するため、出勤前の検温で37.2℃以上の微熱や発熱がある従業員は自宅待機とすることに加え、微熱や発熱がない場合でも、味覚や嗅覚がない、息苦しさや倦怠感があるなど、普段と比べ体調に異常や違和感があることを自覚した場合には、出勤せず上長に相談するなど感染防止対策を講じ、日常業務の着実な遂行に努めました。また、「厳撰100品」を中心とした主力製品に、ルヴァン種を活用した品質向上と科学的根拠の上に立った消費期限の延長に取り組むとともに、市場動向に即応して、高品質・高付加価値・高単価製品を開発する一方で値頃感のある製品を投入するなど、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進しました。
デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、週次管理・週次決算手法を導入して仕事の精度を高め、デイリーヤマザキの商品部と当社生産各部合同の週次商品施策・営業戦略小委員会等を通して、デイリーヤマザキ一店一店の課題に取り組み業績改善をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,587億68百万円(対前年同期比99.8%)、営業利益は54億78百万円(対前年同期比95.8%)、経常利益は57億50百万円(対前年同期比92.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は29億58百万円(対前年同期比102.7%)となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
セグメントの 名称 | 区分 | 前第1四半期連結累計期間 (自 2019年1月1日 至 2019年3月31日) | 当第1四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年3月31日) | 前年 同期差 (百万円) | 前年 同期比 (%) |
金額(百万円) | 金額(百万円) | ||||
食品事業 | 食パン | 23,481 | 24,118 | 636 | 102.7 |
菓子パン | 90,601 | 89,669 | △932 | 99.0 | |
和菓子 | 18,183 | 18,757 | 574 | 103.2 | |
洋菓子 | 34,305 | 35,157 | 851 | 102.5 | |
調理パン・米飯類 | 37,366 | 36,694 | △672 | 98.2 | |
製菓・米菓・その他商品類 | 39,901 | 39,321 | △580 | 98.5 | |
食品事業計 | 243,840 | 243,718 | △122 | 99.9 | |
流通事業 | 12,667 | 12,045 | △621 | 95.1 | |
その他事業 | 2,702 | 3,003 | 300 | 111.1 | |
合計 | 259,210 | 258,768 | △442 | 99.8 |
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高241億18百万円、対前年同期比102.7%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」が大きく伸長し、「ダブルソフト」が堅調に推移するとともに、3月にはヤマザキの技術により科学的根拠の上に立って品質を向上させた「超芳醇」、「特撰超芳醇」が売上に寄与し、売上増となりました。
②菓子パン部門(売上高896億69百万円、対前年同期比99.0%)
菓子パンは、食卓ロールの「ルヴァンバターロール」が大きく伸長するとともに、「塩バターフランス」などのハードロールが伸長しましたが、新型コロナウイルスの影響によるコンビニエンスストア向けペストリー、ドーナツの伸び悩みや㈱ヴィ・ド・フランスなど小売事業の不振もあり、菓子パン部門全体の売上は前年同期を下回りました。
③和菓子部門(売上高187億57百万円、対前年同期比103.2%)
和菓子は、主力の串団子、大福、まんじゅう、どら焼きが好調に推移するとともに、「熟成厚焼きたまご風蒸しぱん」などのラップ包装の蒸しパンが伸長し、チルド製品の「クリームたっぷり生どら焼」が寄与するなど、好調な売上となりました。
④洋菓子部門(売上高351億57百万円、対前年同期比102.5%)
洋菓子は、高単価製品の寄与もあり2個入り生ケーキが伸長するとともに、スナックケーキのチルド製品「レーズンサンド」やコンビニエンスストア向けの生ケーキ、シュークリームが伸長するなど、好調な売上となりました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高366億94百万円、対前年同期比98.2%)
調理パン・米飯類は、「こだわりソースの焼きそばパン」や和紙包装のハンバーガーの伸長もあり調理パンは好調に推移しましたが、米飯類におきまして、コンビニエンスストア向けおにぎりや弁当の取引減少もあり、調理パン・米飯類部門全体の売上は前年同期を下回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高393億21百万円、対前年同期比98.5%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱東ハトの「ポテコ」やヤマザキビスケット㈱の「チップスター」、「エアリアル」などのスナックが伸長しましたが、新型コロナウイルスの影響により不二家(杭州)食品有限公司の工場を一時閉鎖したこともあり、売上は前年同期を下回りました
以上の結果、食品事業の売上高は2,437億18百万円(対前年同期比99.9%)、営業利益は55億45百万円(対前年同期比95.4%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、既存店売上の伸び悩みに加え店舗数の減少もあり、営業総収入は120億45百万円(対前年同期比95.1%)、営業損失は7億86百万円(前年同期は6億57百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は30億3百万円(対前年同期比111.1%)、営業利益は5億70百万円(対前年同期比137.0%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,034億38百万円で、前連結会計年度末に対して247億11百万円減少しました。流動資産は2,438億79百万円で、受取手形及び売掛金の減少等により、前連結会計年度末に対して179億60百万円減少しました。固定資産は4,595億58百万円で、投資有価証券の減少等により、前連結会計年度末に対して67億50百万円減少しました。負債合計は3,493億56百万円で、支払手形及び買掛金等の支払債務の減少や借入金の返済により、前連結会計年度末に対して203億75百万円減少しました。純資産は3,540億81百万円で、その他有価証券評価差額金の減少等により、前連結会計年度末に対して43億35百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は45.95%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は19億40百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画の主なものは次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメント の名称 | 設備の内容 | 投資予定額 | 資金 調達 方法 | 着手年月 | 完了予定 年月 | 完成後の 増加能力 | |
総額 (百万円) | 既支払額 (百万円) | ||||||||
提出会社 | 神戸冷生地事業所 (神戸市西区) | 食品事業 | 冷凍生地生産設備 | 330 | - | 自己資金 | 2020年9月 | 2020年9月 | 生産能力 250百万円/月 |
安城工場 (愛知県安城市) | 食品事業 | 物流中継所 | 230 | - | 自己資金 | 2020年6月 | 2020年11月 | ― (注)1 |
(注) 1 物流中継所の建設のため、生産能力の増加はありません。
2 本明細は、消費税等を除いて表示しております。