四半期報告書-第76期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの影響による行動制限が緩和され、個人消費は緩やかに持ち直してまいりましたが、物価上昇の影響もあり力強さを欠きました。
当業界におきましては、お客様の節約志向が強まり消費が伸び悩む中で、主原料の小麦粉や油脂などの原材料価格の上昇に加え、卵の供給逼迫による価格高騰やエネルギーコストの増加もあり厳しい経営環境となりました。また、コンビニエンスストアやフレッシュベーカリーの小売事業につきましては、人流の回復に伴い、おにぎりやサンドイッチ、焼き立てパンなどの需要が徐々に回復してまいりましたが、光熱費の上昇により店舗コストが増加するなど厳しい経営環境となりました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、緊急事態においてパン、和菓子、洋菓子類を緊急食糧として社会に提供するという新しいヤマザキの精神に従い、新型コロナウイルス感染拡大の中で製品の安定供給を確保するため、全従業員に対して検温を実施し、37.2℃以上の発熱がある者、また発熱がない場合でも新型コロナウイルス独特の自覚症状がある者を自宅待機とし、この自宅待機者数とPCR検査陽性者数を日々管理しました。また、マスク着用の継続や手指の消毒など日常の感染防止対策を徹底するとともに、5人以上の会食の原則禁止や感染の恐れの高い遊興施設の利用禁止など、公衆衛生上の遵守事項を徹底しました。さらに、職場の感染防止対策を徹底し、炭酸ガス濃度測定器によって、常時職場内の換気をしながら炭酸ガス濃度を700ppm以下に保つなど、社会的使命の達成に全力を挙げて取り組んでまいりました。
また、新型コロナウイルス感染防止対策の上に行う業績向上対策として、「いのちの道」の教えに従う、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進し、主力製品の品質向上をはかるとともに、変化するお客様のニーズに対応した2極化・3極化戦略によって低価格帯製品や値頃感のある製品の品揃えを充実し、女性製品開発担当者を活用した高付加価値製品の開発に取り組むなど隙のない製品対応を推進したことにより、業績は菓子パン部門を中心に好調に推移しました。
デイリーヤマザキやヴィ・ド・フランスなど小売事業につきましては、小売事業業績改善プロジェクトにより日次管理・週次管理の経営手法を徹底し、日々の仕事の精度向上につとめるとともに、小売事業本部内の戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携し、ヤマザキの技術を最大限活用した、競争力のある商品開発を推進するなど業績回復をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,768億39百万円(対前年同期比106.6%)、営業利益は93億35百万円(対前年同期比134.4%)、経常利益は96億69百万円(対前年同期比126.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は54億83百万円(対前年同期比139.9%)となり、山崎製パン㈱単体の菓子パンが好調に推移したことに加え、一部の連結子会社の業績が改善したこともあり、増収増益となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高253億27百万円、対前年同期比103.7%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」が好調に推移し、「モーニングスター」や「スイートブレッド」などの低価格帯食パンが大きく伸長するとともに、サンドイッチ用食パンの回復もあり、前年同期の売上を上回りました。
②菓子パン部門(売上高1,017億16百万円、対前年同期比108.8%)
菓子パンは、主力のコッペパンやヤマザキ菓子パンシリーズが伸長し、複数個入りの「ベイクワン」シリーズが堅調に推移するとともに、本年1月に規格の見直しをはかった薄皮シリーズが好調に推移し、生クリーム入りの生地とフィリングを使用した新製品「生ドーナツ」シリーズが寄与するなど、前年同期の売上を大きく上回りました。
③和菓子部門(売上高184億10百万円、対前年同期比101.2%)
和菓子は、主力の串団子や大福が伸長するとともに、値頃感のある複数個入りの饅頭が寄与し、ホットケーキも堅調に推移するなど、前年同期の売上を上回りました。
④洋菓子部門(売上高384億73百万円、対前年同期比105.3%)
洋菓子は、主力の「2個入り生ケーキ」や「プレミアムスイーツ」シリーズが好調に推移するとともに、コンビニエンスストアチェーン対応製品が伸長し、前年同期の売上を上回りました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高347億18百万円、対前年同期比107.2%)
調理パン・米飯類は、おにぎりが伸長するとともに、サンドイッチや調理麺が好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高395億26百万円、対前年同期比106.7%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱東ハトの「ポテコ」が伸長するとともに、㈱不二家の「ホームパイ チョコだらけ」が好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は2,581億72百万円(対前年同期比106.6%)、営業利益は92億51百万円(対前年同期比129.4%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携して、「ランチパック 大盛り」シリーズやデイリーホット商品など、ヤマザキの技術を最大限に活用した競争力のある商品開発を推進しました。また、松戸・杉並ドミナントプロジェクトによりデイリーホットの収益改善に取り組むとともに、既存店舗の改装を行い、ヤマザキらしいお店づくりと個店毎の売上・収益の向上に取り組みました。当第1四半期は、チェーン全店売上高は前年同期を上回るとともに、営業総収入は直営店舗数の増加もあり増収となりました。
以上の結果、流通事業の売上高は153億97百万円(対前年同期比105.9%)、営業損失は7億50百万円(前年同期は9億80百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は32億69百万円(対前年同期比106.6%)、営業利益は6億86百万円(対前年同期比106.2%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,382億80百万円で、前連結会計年度末に対して197億50百万円減少しました。流動資産は2,686億98百万円で、売掛金の減少等により、前連結会計年度末に対して226億22百万円減少しました。固定資産は4,695億82百万円で、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に対して28億72百万円増加しました。負債合計は3,359億77百万円で、支払手形及び買掛金等の支払債務の減少や借入金の返済により、前連結会計年度末に対して141億56百万円減少しました。純資産は4,023億3百万円で、自己株式の取得等により、前連結会計年度末に対して55億93百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は48.5%となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は20億62百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画はありません。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの影響による行動制限が緩和され、個人消費は緩やかに持ち直してまいりましたが、物価上昇の影響もあり力強さを欠きました。
当業界におきましては、お客様の節約志向が強まり消費が伸び悩む中で、主原料の小麦粉や油脂などの原材料価格の上昇に加え、卵の供給逼迫による価格高騰やエネルギーコストの増加もあり厳しい経営環境となりました。また、コンビニエンスストアやフレッシュベーカリーの小売事業につきましては、人流の回復に伴い、おにぎりやサンドイッチ、焼き立てパンなどの需要が徐々に回復してまいりましたが、光熱費の上昇により店舗コストが増加するなど厳しい経営環境となりました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、緊急事態においてパン、和菓子、洋菓子類を緊急食糧として社会に提供するという新しいヤマザキの精神に従い、新型コロナウイルス感染拡大の中で製品の安定供給を確保するため、全従業員に対して検温を実施し、37.2℃以上の発熱がある者、また発熱がない場合でも新型コロナウイルス独特の自覚症状がある者を自宅待機とし、この自宅待機者数とPCR検査陽性者数を日々管理しました。また、マスク着用の継続や手指の消毒など日常の感染防止対策を徹底するとともに、5人以上の会食の原則禁止や感染の恐れの高い遊興施設の利用禁止など、公衆衛生上の遵守事項を徹底しました。さらに、職場の感染防止対策を徹底し、炭酸ガス濃度測定器によって、常時職場内の換気をしながら炭酸ガス濃度を700ppm以下に保つなど、社会的使命の達成に全力を挙げて取り組んでまいりました。
また、新型コロナウイルス感染防止対策の上に行う業績向上対策として、「いのちの道」の教えに従う、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進し、主力製品の品質向上をはかるとともに、変化するお客様のニーズに対応した2極化・3極化戦略によって低価格帯製品や値頃感のある製品の品揃えを充実し、女性製品開発担当者を活用した高付加価値製品の開発に取り組むなど隙のない製品対応を推進したことにより、業績は菓子パン部門を中心に好調に推移しました。
デイリーヤマザキやヴィ・ド・フランスなど小売事業につきましては、小売事業業績改善プロジェクトにより日次管理・週次管理の経営手法を徹底し、日々の仕事の精度向上につとめるとともに、小売事業本部内の戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携し、ヤマザキの技術を最大限活用した、競争力のある商品開発を推進するなど業績回復をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,768億39百万円(対前年同期比106.6%)、営業利益は93億35百万円(対前年同期比134.4%)、経常利益は96億69百万円(対前年同期比126.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は54億83百万円(対前年同期比139.9%)となり、山崎製パン㈱単体の菓子パンが好調に推移したことに加え、一部の連結子会社の業績が改善したこともあり、増収増益となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
セグメント の名称 | 区分 | 前第1四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年3月31日) | 当第1四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年3月31日) | 前年 同期差 (百万円) | 前年 同期比 (%) |
金額(百万円) | 金額(百万円) | ||||
食品事業 | 食パン | 24,424 | 25,327 | 902 | 103.7 |
菓子パン | 93,503 | 101,716 | 8,213 | 108.8 | |
和菓子 | 18,189 | 18,410 | 220 | 101.2 | |
洋菓子 | 36,552 | 38,473 | 1,921 | 105.3 | |
調理パン・米飯類 | 32,392 | 34,718 | 2,326 | 107.2 | |
製菓・米菓・その他商品類 | 37,054 | 39,526 | 2,471 | 106.7 | |
食品事業計 | 242,117 | 258,172 | 16,055 | 106.6 | |
流通事業 | 14,542 | 15,397 | 854 | 105.9 | |
その他事業 | 3,067 | 3,269 | 201 | 106.6 | |
合計 | 259,727 | 276,839 | 17,112 | 106.6 |
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高253億27百万円、対前年同期比103.7%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」が好調に推移し、「モーニングスター」や「スイートブレッド」などの低価格帯食パンが大きく伸長するとともに、サンドイッチ用食パンの回復もあり、前年同期の売上を上回りました。
②菓子パン部門(売上高1,017億16百万円、対前年同期比108.8%)
菓子パンは、主力のコッペパンやヤマザキ菓子パンシリーズが伸長し、複数個入りの「ベイクワン」シリーズが堅調に推移するとともに、本年1月に規格の見直しをはかった薄皮シリーズが好調に推移し、生クリーム入りの生地とフィリングを使用した新製品「生ドーナツ」シリーズが寄与するなど、前年同期の売上を大きく上回りました。
③和菓子部門(売上高184億10百万円、対前年同期比101.2%)
和菓子は、主力の串団子や大福が伸長するとともに、値頃感のある複数個入りの饅頭が寄与し、ホットケーキも堅調に推移するなど、前年同期の売上を上回りました。
④洋菓子部門(売上高384億73百万円、対前年同期比105.3%)
洋菓子は、主力の「2個入り生ケーキ」や「プレミアムスイーツ」シリーズが好調に推移するとともに、コンビニエンスストアチェーン対応製品が伸長し、前年同期の売上を上回りました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高347億18百万円、対前年同期比107.2%)
調理パン・米飯類は、おにぎりが伸長するとともに、サンドイッチや調理麺が好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高395億26百万円、対前年同期比106.7%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱東ハトの「ポテコ」が伸長するとともに、㈱不二家の「ホームパイ チョコだらけ」が好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は2,581億72百万円(対前年同期比106.6%)、営業利益は92億51百万円(対前年同期比129.4%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携して、「ランチパック 大盛り」シリーズやデイリーホット商品など、ヤマザキの技術を最大限に活用した競争力のある商品開発を推進しました。また、松戸・杉並ドミナントプロジェクトによりデイリーホットの収益改善に取り組むとともに、既存店舗の改装を行い、ヤマザキらしいお店づくりと個店毎の売上・収益の向上に取り組みました。当第1四半期は、チェーン全店売上高は前年同期を上回るとともに、営業総収入は直営店舗数の増加もあり増収となりました。
以上の結果、流通事業の売上高は153億97百万円(対前年同期比105.9%)、営業損失は7億50百万円(前年同期は9億80百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は32億69百万円(対前年同期比106.6%)、営業利益は6億86百万円(対前年同期比106.2%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,382億80百万円で、前連結会計年度末に対して197億50百万円減少しました。流動資産は2,686億98百万円で、売掛金の減少等により、前連結会計年度末に対して226億22百万円減少しました。固定資産は4,695億82百万円で、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に対して28億72百万円増加しました。負債合計は3,359億77百万円で、支払手形及び買掛金等の支払債務の減少や借入金の返済により、前連結会計年度末に対して141億56百万円減少しました。純資産は4,023億3百万円で、自己株式の取得等により、前連結会計年度末に対して55億93百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は48.5%となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は20億62百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画はありません。