四半期報告書-第75期第1四半期(令和4年1月1日-令和4年3月31日)
当第1四半期連結累計期間(2022年1月1日~2022年3月31日)より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。そのため、「(1) 経営成績の状況」における売上高については当該会計基準適用後の数値を記載しております。なお、売上高の前期との比較コメントと対前年同期比については、前期と同基準の収益認識会計基準適用前との比較で記載しております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスのオミクロン株の急激な感染拡大により、まん延防止等重点措置が適用され、厳しい状況となりました。3月下旬には全面解除となりましたものの、収束の見通しが立たず先行き不透明感が残りました。
当業界におきましては、物価の上昇もありお客様の節約志向が更に強まり消費が伸び悩む中で、主原料の小麦粉や糖類、油脂などの原材料価格の高騰や都市ガス、電気などのエネルギーコストの上昇もあり厳しい経営環境となりました。また、コンビニエンスストアやフレッシュベーカリーの小売事業につきましては、オフィス街や駅中立地を中心にまん延防止等重点措置の影響を受け厳しい状況が続きました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、緊急事態においてパン、和菓子、洋菓子類を緊急食糧として社会に提供するという新しいヤマザキの精神に従い、新型コロナウイルス感染拡大の中で製品の安定供給を確保するため、全従業員に対して検温を実施し、37.2℃以上の発熱がある者は自宅待機とし、また発熱がない場合でも新型コロナウイルス独特の自覚症状がある者も自宅待機とし、この自宅待機者数とPCR検査陽性者数を日々管理しました。また、マスクの着用や手指の消毒など日常の感染防止対策に加え、WEB会議等を活用して事業所間の出張を制限するなど感染防止対策を徹底するとともに、多人数による会食の原則禁止や感染の恐れの高い遊興施設の利用禁止など、公衆衛生上の遵守事項を徹底しました。さらに、工場・事業所内の感染防止対策として、炭酸ガス濃度測定器によって、常時職場内の換気をしながら炭酸ガス濃度を700ppm以下に保つとともに、従業員向けに新型コロナワクチンの職域接種を推進し、社会的使命の達成に全力を挙げて取り組んでまいりました。
このような状況の中で、当社グループは、新型コロナウイルス感染防止対策の上に行う業績向上対策として、「いのちの道」の教えに従う、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進し、ルヴァン種等を活用して品質の向上をはかるとともに、変化するお客様のニーズに対応した新製品開発に取り組むなど、各部門毎の業績向上をめざしました。また、主原料の小麦粉価格の上昇を受け、本年1月に食パン、菓子パンの価格改定を実施しましたが、2極化・3極化戦略によって低価格帯製品や値頃感のある製品を強化するなど価格帯毎に漏れのない製品対応を推進したことにより、業績は好調に推移しました。
デイリーヤマザキやヴィ・ド・フランスなど小売事業につきましては、小売事業業績改善プロジェクトにより日次管理・週次管理の経営手法を徹底するとともに、小売事業本部内の戦略製品・戦略商品開発推進チームによって競争力のある商品開発を推進するなど業績回復をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,597億27百万円(対前年同期比106.7%)、営業利益は69億45百万円(対前年同期比118.2%)、経常利益は76億53百万円(対前年同期比119.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は39億20百万円(対前年同期比128.3%)で、山崎製パン単体の食パンや菓子パンが好調に推移したことに加え、一部の連結子会社の業績が改善したこともあり、増収増益となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高244億24百万円、対前年同期比106.0%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」が伸長するとともに、「モーニングスター」や「スイートブレッド」などルヴァン種を活用し品質を向上させた低価格帯食パンが好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
②菓子パン部門(売上高935億3百万円、対前年同期比107.6%)
菓子パンは、主力の高級シリーズや「まるごとソーセージ」が伸長するとともに、新製品を計画的に投入した「ランチパック」が好調に推移しました。また、ヤマザキ菓子パンシリーズや複数個入りの「ベイクワン」シリーズなど値頃感のある製品が伸長したことに加え、前第4四半期から海外子会社を新規連結したことによる売上寄与もあり、前年同期の売上を上回りました。
③和菓子部門(売上高181億89百万円、対前年同期比102.1%)
和菓子は、主力の串団子やまんじゅうが堅調に推移するとともに、値頃感のある複数個入りの大福や蒸しパンが好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
④洋菓子部門(売上高365億52百万円、対前年同期比101.1%)
洋菓子は、「大きなツインシュー」などシュークリームが好調に推移するとともに、㈱不二家の洋菓子事業が好調に推移したことに加え、前第4四半期から海外子会社を新規連結したことによる売上寄与もあり、前年同期の売上を上回りました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高323億92百万円、対前年同期比105.2%)
調理パン・米飯類は、㈱サンデリカにおいて主要販路であるコンビニエンスストアチェーンとの取引減少もありましたが、大徳食品㈱において麺類の取引が拡大したこともあり、前年同期の売上を上回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高370億54百万円、対前年同期比111.8%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱不二家の「カントリーマアム チョコまみれ」が伸長するとともに、㈱東ハトの「あみじゃが」やヤマザキビスケット㈱の「エアリアル」が堅調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は2,421億17百万円(対前年同期比106.4%)、営業利益は71億49百万円(対前年同期比113.0%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、小売事業業績改善プロジェクトやDY商品・運営合同小委員会を通じ、日次管理・週次管理の経営手法により日々の仕事の精度の向上につとめました。また、戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携し、「ランチパック」など当社グループ商品の充実と戦略商品の開発に取り組むとともに、既存店舗の改装を行い、個店の強化を進めました。当第1四半期は、チェーン全店売上高は前年同期を上回るとともに、営業総収入は直営店舗数の増加により増収となりました。
以上の結果、流通事業は、前第4四半期から㈱スーパーヤマザキを新規連結したこともあり、売上高は145億42百万円(対前年同期比115.1%)、営業損失は9億80百万円(前年同期は11億50百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は30億67百万円(対前年同期比99.5%)、営業利益は6億46百万円(対前年同期比113.1%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,412億43百万円で、前連結会計年度末に対して161億9百万円減少しました。流動資産は2,726億50百万円で、受取手形及び売掛金の減少等により、前連結会計年度末に対して173億33百万円減少しました。固定資産は4,685億92百万円で、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に対して12億24百万円増加しました。負債合計は3,613億71百万円で、支払手形及び買掛金等の支払債務の減少や借入金の返済により、前連結会計年度末に対して137億63百万円減少しました。純資産は3,798億71百万円で、自己株式の取得等により、前連結会計年度末に対して23億45百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は45.6%となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は20億17百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画の主なものは次のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスのオミクロン株の急激な感染拡大により、まん延防止等重点措置が適用され、厳しい状況となりました。3月下旬には全面解除となりましたものの、収束の見通しが立たず先行き不透明感が残りました。
当業界におきましては、物価の上昇もありお客様の節約志向が更に強まり消費が伸び悩む中で、主原料の小麦粉や糖類、油脂などの原材料価格の高騰や都市ガス、電気などのエネルギーコストの上昇もあり厳しい経営環境となりました。また、コンビニエンスストアやフレッシュベーカリーの小売事業につきましては、オフィス街や駅中立地を中心にまん延防止等重点措置の影響を受け厳しい状況が続きました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、緊急事態においてパン、和菓子、洋菓子類を緊急食糧として社会に提供するという新しいヤマザキの精神に従い、新型コロナウイルス感染拡大の中で製品の安定供給を確保するため、全従業員に対して検温を実施し、37.2℃以上の発熱がある者は自宅待機とし、また発熱がない場合でも新型コロナウイルス独特の自覚症状がある者も自宅待機とし、この自宅待機者数とPCR検査陽性者数を日々管理しました。また、マスクの着用や手指の消毒など日常の感染防止対策に加え、WEB会議等を活用して事業所間の出張を制限するなど感染防止対策を徹底するとともに、多人数による会食の原則禁止や感染の恐れの高い遊興施設の利用禁止など、公衆衛生上の遵守事項を徹底しました。さらに、工場・事業所内の感染防止対策として、炭酸ガス濃度測定器によって、常時職場内の換気をしながら炭酸ガス濃度を700ppm以下に保つとともに、従業員向けに新型コロナワクチンの職域接種を推進し、社会的使命の達成に全力を挙げて取り組んでまいりました。
このような状況の中で、当社グループは、新型コロナウイルス感染防止対策の上に行う業績向上対策として、「いのちの道」の教えに従う、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進し、ルヴァン種等を活用して品質の向上をはかるとともに、変化するお客様のニーズに対応した新製品開発に取り組むなど、各部門毎の業績向上をめざしました。また、主原料の小麦粉価格の上昇を受け、本年1月に食パン、菓子パンの価格改定を実施しましたが、2極化・3極化戦略によって低価格帯製品や値頃感のある製品を強化するなど価格帯毎に漏れのない製品対応を推進したことにより、業績は好調に推移しました。
デイリーヤマザキやヴィ・ド・フランスなど小売事業につきましては、小売事業業績改善プロジェクトにより日次管理・週次管理の経営手法を徹底するとともに、小売事業本部内の戦略製品・戦略商品開発推進チームによって競争力のある商品開発を推進するなど業績回復をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,597億27百万円(対前年同期比106.7%)、営業利益は69億45百万円(対前年同期比118.2%)、経常利益は76億53百万円(対前年同期比119.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は39億20百万円(対前年同期比128.3%)で、山崎製パン単体の食パンや菓子パンが好調に推移したことに加え、一部の連結子会社の業績が改善したこともあり、増収増益となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
セグメント の名称 | 区分 | 前第1四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年3月31日) | 当第1四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年3月31日) | 前年 同期差 (百万円) | 前年 同期比 (%) | (参考) 収益認識 会計基準 適用前 前年 同期差 (百万円) | (参考) 収益認識 会計基準 適用前 前年 同期比 (%) |
金額(百万円) | 金額(百万円) | ||||||
食品事業 | 食パン | 23,149 | 24,424 | 1,275 | 105.5 | 1,399 | 106.0 |
菓子パン | 87,504 | 93,503 | 5,998 | 106.9 | 6,631 | 107.6 | |
和菓子 | 17,924 | 18,189 | 264 | 101.5 | 376 | 102.1 | |
洋菓子 | 36,417 | 36,552 | 134 | 100.4 | 409 | 101.1 | |
調理パン・ 米飯類 | 32,848 | 32,392 | △456 | 98.6 | 1,695 | 105.2 | |
製菓・米菓・ その他商品類 | 39,432 | 37,054 | △2,378 | 94.0 | 4,654 | 111.8 | |
食品事業計 | 237,277 | 242,117 | 4,839 | 102.0 | 15,167 | 106.4 | |
流通事業 | 12,363 | 14,542 | 2,178 | 117.6 | 1,864 | 115.1 | |
その他事業 | 3,145 | 3,067 | △78 | 97.5 | △15 | 99.5 | |
合計 | 252,786 | 259,727 | 6,940 | 102.7 | 17,016 | 106.7 |
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高244億24百万円、対前年同期比106.0%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」が伸長するとともに、「モーニングスター」や「スイートブレッド」などルヴァン種を活用し品質を向上させた低価格帯食パンが好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
②菓子パン部門(売上高935億3百万円、対前年同期比107.6%)
菓子パンは、主力の高級シリーズや「まるごとソーセージ」が伸長するとともに、新製品を計画的に投入した「ランチパック」が好調に推移しました。また、ヤマザキ菓子パンシリーズや複数個入りの「ベイクワン」シリーズなど値頃感のある製品が伸長したことに加え、前第4四半期から海外子会社を新規連結したことによる売上寄与もあり、前年同期の売上を上回りました。
③和菓子部門(売上高181億89百万円、対前年同期比102.1%)
和菓子は、主力の串団子やまんじゅうが堅調に推移するとともに、値頃感のある複数個入りの大福や蒸しパンが好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
④洋菓子部門(売上高365億52百万円、対前年同期比101.1%)
洋菓子は、「大きなツインシュー」などシュークリームが好調に推移するとともに、㈱不二家の洋菓子事業が好調に推移したことに加え、前第4四半期から海外子会社を新規連結したことによる売上寄与もあり、前年同期の売上を上回りました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高323億92百万円、対前年同期比105.2%)
調理パン・米飯類は、㈱サンデリカにおいて主要販路であるコンビニエンスストアチェーンとの取引減少もありましたが、大徳食品㈱において麺類の取引が拡大したこともあり、前年同期の売上を上回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高370億54百万円、対前年同期比111.8%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱不二家の「カントリーマアム チョコまみれ」が伸長するとともに、㈱東ハトの「あみじゃが」やヤマザキビスケット㈱の「エアリアル」が堅調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
以上の結果、食品事業の売上高は2,421億17百万円(対前年同期比106.4%)、営業利益は71億49百万円(対前年同期比113.0%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、小売事業業績改善プロジェクトやDY商品・運営合同小委員会を通じ、日次管理・週次管理の経営手法により日々の仕事の精度の向上につとめました。また、戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携し、「ランチパック」など当社グループ商品の充実と戦略商品の開発に取り組むとともに、既存店舗の改装を行い、個店の強化を進めました。当第1四半期は、チェーン全店売上高は前年同期を上回るとともに、営業総収入は直営店舗数の増加により増収となりました。
以上の結果、流通事業は、前第4四半期から㈱スーパーヤマザキを新規連結したこともあり、売上高は145億42百万円(対前年同期比115.1%)、営業損失は9億80百万円(前年同期は11億50百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は30億67百万円(対前年同期比99.5%)、営業利益は6億46百万円(対前年同期比113.1%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,412億43百万円で、前連結会計年度末に対して161億9百万円減少しました。流動資産は2,726億50百万円で、受取手形及び売掛金の減少等により、前連結会計年度末に対して173億33百万円減少しました。固定資産は4,685億92百万円で、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に対して12億24百万円増加しました。負債合計は3,613億71百万円で、支払手形及び買掛金等の支払債務の減少や借入金の返済により、前連結会計年度末に対して137億63百万円減少しました。純資産は3,798億71百万円で、自己株式の取得等により、前連結会計年度末に対して23億45百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は45.6%となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は20億17百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画の主なものは次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメント の名称 | 設備の内容 | 投資予定額 | 資金 調達 方法 | 着手年月 | 完了予定 年月 | 完成後の 増加能力 | |
総額 (百万円) | 既支払額 (百万円) | ||||||||
ベイクワイズ ブランズ,Inc | 本社工場 (米国 ニューヨーク州) | 食品事業 | ベーグル包装機 更新 | 207 | - | 自己資金 | 2022年1月 | 2022年12月 | 生産能力 21%増 |