四半期報告書-第74期第1四半期(令和3年1月1日-令和3年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大を背景に1月上旬から3月下旬にかけて行われた緊急事態宣言により、先行き不透明感が強まり、個人消費は落ち込みました。
当業界におきましては、外出自粛やテレワークにより巣ごもり需要が拡大し、節約志向が強まる中で高級志向の動きも見られるなど消費行動が変化し、販売競争が激化する厳しい経営環境となりました。また、コンビニエンスストアやフレッシュベーカリーなどの小売事業につきましては、オフィス街や駅中立地を中心に来店客数の減少もあり、売上が伸び悩む厳しい状況となりました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、緊急事態においてパン・和洋菓子類を緊急食糧として提供するという社会的使命のもと、21世紀のヤマザキの経営方針に基づき、新型コロナウイルス感染拡大の中で製品の安定供給を確保するため、パート、アルバイトを含めた全従業員に対して検温を実施し、病状が重症化する前の37.2℃以上の発熱がある従業員は自宅待機とすることに加え、発熱がない場合でも倦怠感や味覚・嗅覚がない等の体調異常の自覚症状がある場合には自宅待機とし、この自宅待機者数を日々管理するとともに、マスクの着用やうがい、手洗い、アルコール消毒の徹底、WEB会議等を活用し事業所間の出張を制限するなど、新型コロナウイルス感染防止対策の実施を徹底いたしました。また、多人数による会食の原則禁止や感染の恐れの高い施設の利用を原則禁止とするなど、公衆衛生上の遵守事項の徹底をはかり、社会的使命の達成に全力を挙げて取り組んでまいりました。
このような状況の中で、当社グループは、新型コロナウイルス感染防止対策の上に行う業績向上対策として、「いのちの道」の教えの言葉とピーター・ドラッカー博士の5つの質問を連動させる「our mission,my mission」、「精度を上げたmy missionと永続するour missionの実践、実行、実証と日次管理・週次決算」の経営手法によって、ルヴァン種等を活用した品質向上に積極的に取り組むとともに、複数個入りの値頃感のある製品を充実する一方で、高品質・高付加価値・高単価製品や健康志向製品を開発するなど、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進し、業績向上をめざしました。
デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、ヤマザキパンの営業部門の最前線にある小売事業として日次管理・週次決算に取り組み、日々の仕事の精度を高め、デイリーホットやヤマザキグループの商品を中心としたヤマザキらしいお店づくりを進めるとともに、松戸ドミナントプロジェクトでの成果を基にした店舗改装を進め、業績改善をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,527億86百万円(対前年同期比97.7%)、営業利益は58億75百万円(対前年同期比107.2%)、経常利益は64億23百万円(対前年同期比111.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は30億56百万円(対前年同期比103.3%)となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響により厳しい状況が続く中、原材料費や光熱費等の減少もあり増益となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高231億49百万円、対前年同期比96.0%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」や「ダブルソフト」が伸長しましたが、外出自粛やテレワークの影響によりサンドイッチ用食材食パンの売上減少もあり、前年同期の売上を下回りました。
②菓子パン部門(売上高875億4百万円、対前年同期比97.6%)
菓子パンは、「薄皮つぶあんぱん」のミニパンや「ベイクワン」シリーズなど買い置き需要に対応した複数個入り製品が好調に推移し、「フレンチクルーラー」などチルド菓子パンが寄与しましたが、㈱ヴィ・ド・フランスなどのフレッシュベーカリーの不振や米国子会社の売上逸失の影響もあり、前年同期の売上を下回りました。
③和菓子部門(売上高179億24百万円、対前年同期比95.6%)
和菓子は、主力の串団子が堅調に推移するとともに、チルド製品の「北海道チーズ蒸しケーキのとろけるプリン」が寄与しましたが、主力のまんじゅう、大福やホットケーキなどが伸び悩み、前年同期の売上を下回りました。
④洋菓子部門(売上高364億17百万円、対前年同期比103.6%)
洋菓子は、高品質・高付加価値・高単価製品を投入した2個入り生ケーキが伸長するとともに、主力の「まるごとバナナ」やコンビニエンスストア向け製品が好調に推移しました。さらに、㈱不二家の洋菓子チェーンの売上が好調に推移したこともあり、前年同期の売上を上回りました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高328億48百万円、対前年同期比89.5%)
調理パン・米飯類は、㈱サンデリカにおいて、主力のおにぎりやサンドイッチを中心に主要コンビニエンスストアチェーンとの取引が減少し、前年同期の売上を下回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高394億32百万円、対前年同期比100.3%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱不二家の「カントリーマアム チョコまみれ」や㈱東ハトの「キャラメルコーン」、ヤマザキビスケット㈱の「エアリアル」が堅調に推移し、前年同期の売上を確保しました。
以上の結果、食品事業の売上高は2,372億77百万円(対前年同期比97.4%)、営業利益は63億27百万円(対前年同期比114.1%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、直営店舗数の増加により営業総収入は123億63百万円(対前年同期比102.6%)となりましたが、人件費等コストの増加もあり11億50百万円の営業損失(前年同期は7億86百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は31億45百万円(対前年同期比104.8%)、営業利益は5億71百万円(対前年同期比100.3%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,210億28百万円で、前連結会計年度末に対して65億84百万円増加しました。流動資産は2,611億17百万円で、新規借入金等による現金及び預金の増加等により、前連結会計年度末に対して48億62百万円増加しました。固定資産は4,599億10百万円で、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に対して17億22百万円増加しました。負債合計は3,656億42百万円で、新規借入金の増加等により、前連結会計年度末に対して135億82百万円増加しました。純資産は3,553億85百万円で、自己株式の取得等により、前連結会計年度末に対して69億98百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は44.84%となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は19億20百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画の主なものは次のとおりであります。
(注) 本明細は、消費税等を除いて表示しております。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大を背景に1月上旬から3月下旬にかけて行われた緊急事態宣言により、先行き不透明感が強まり、個人消費は落ち込みました。
当業界におきましては、外出自粛やテレワークにより巣ごもり需要が拡大し、節約志向が強まる中で高級志向の動きも見られるなど消費行動が変化し、販売競争が激化する厳しい経営環境となりました。また、コンビニエンスストアやフレッシュベーカリーなどの小売事業につきましては、オフィス街や駅中立地を中心に来店客数の減少もあり、売上が伸び悩む厳しい状況となりました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、緊急事態においてパン・和洋菓子類を緊急食糧として提供するという社会的使命のもと、21世紀のヤマザキの経営方針に基づき、新型コロナウイルス感染拡大の中で製品の安定供給を確保するため、パート、アルバイトを含めた全従業員に対して検温を実施し、病状が重症化する前の37.2℃以上の発熱がある従業員は自宅待機とすることに加え、発熱がない場合でも倦怠感や味覚・嗅覚がない等の体調異常の自覚症状がある場合には自宅待機とし、この自宅待機者数を日々管理するとともに、マスクの着用やうがい、手洗い、アルコール消毒の徹底、WEB会議等を活用し事業所間の出張を制限するなど、新型コロナウイルス感染防止対策の実施を徹底いたしました。また、多人数による会食の原則禁止や感染の恐れの高い施設の利用を原則禁止とするなど、公衆衛生上の遵守事項の徹底をはかり、社会的使命の達成に全力を挙げて取り組んでまいりました。
このような状況の中で、当社グループは、新型コロナウイルス感染防止対策の上に行う業績向上対策として、「いのちの道」の教えの言葉とピーター・ドラッカー博士の5つの質問を連動させる「our mission,my mission」、「精度を上げたmy missionと永続するour missionの実践、実行、実証と日次管理・週次決算」の経営手法によって、ルヴァン種等を活用した品質向上に積極的に取り組むとともに、複数個入りの値頃感のある製品を充実する一方で、高品質・高付加価値・高単価製品や健康志向製品を開発するなど、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を推進し、業績向上をめざしました。
デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、ヤマザキパンの営業部門の最前線にある小売事業として日次管理・週次決算に取り組み、日々の仕事の精度を高め、デイリーホットやヤマザキグループの商品を中心としたヤマザキらしいお店づくりを進めるとともに、松戸ドミナントプロジェクトでの成果を基にした店舗改装を進め、業績改善をめざしました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は2,527億86百万円(対前年同期比97.7%)、営業利益は58億75百万円(対前年同期比107.2%)、経常利益は64億23百万円(対前年同期比111.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は30億56百万円(対前年同期比103.3%)となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響により厳しい状況が続く中、原材料費や光熱費等の減少もあり増益となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
セグメントの 名称 | 区分 | 前第1四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年3月31日) | 当第1四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年3月31日) | 前年 同期差 (百万円) | 前年 同期比 (%) |
金額(百万円) | 金額(百万円) | ||||
食品事業 | 食パン | 24,118 | 23,149 | △969 | 96.0 |
菓子パン | 89,669 | 87,504 | △2,165 | 97.6 | |
和菓子 | 18,757 | 17,924 | △832 | 95.6 | |
洋菓子 | 35,157 | 36,417 | 1,260 | 103.6 | |
調理パン・米飯類 | 36,694 | 32,848 | △3,845 | 89.5 | |
製菓・米菓・その他商品類 | 39,321 | 39,432 | 110 | 100.3 | |
食品事業計 | 243,718 | 237,277 | △6,441 | 97.4 | |
流通事業 | 12,045 | 12,363 | 317 | 102.6 | |
その他事業 | 3,003 | 3,145 | 142 | 104.8 | |
合計 | 258,768 | 252,786 | △5,981 | 97.7 |
<食品事業>食品事業の主要製品別の売上状況は次のとおりであります。
①食パン部門(売上高231億49百万円、対前年同期比96.0%)
食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」や「ダブルソフト」が伸長しましたが、外出自粛やテレワークの影響によりサンドイッチ用食材食パンの売上減少もあり、前年同期の売上を下回りました。
②菓子パン部門(売上高875億4百万円、対前年同期比97.6%)
菓子パンは、「薄皮つぶあんぱん」のミニパンや「ベイクワン」シリーズなど買い置き需要に対応した複数個入り製品が好調に推移し、「フレンチクルーラー」などチルド菓子パンが寄与しましたが、㈱ヴィ・ド・フランスなどのフレッシュベーカリーの不振や米国子会社の売上逸失の影響もあり、前年同期の売上を下回りました。
③和菓子部門(売上高179億24百万円、対前年同期比95.6%)
和菓子は、主力の串団子が堅調に推移するとともに、チルド製品の「北海道チーズ蒸しケーキのとろけるプリン」が寄与しましたが、主力のまんじゅう、大福やホットケーキなどが伸び悩み、前年同期の売上を下回りました。
④洋菓子部門(売上高364億17百万円、対前年同期比103.6%)
洋菓子は、高品質・高付加価値・高単価製品を投入した2個入り生ケーキが伸長するとともに、主力の「まるごとバナナ」やコンビニエンスストア向け製品が好調に推移しました。さらに、㈱不二家の洋菓子チェーンの売上が好調に推移したこともあり、前年同期の売上を上回りました。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高328億48百万円、対前年同期比89.5%)
調理パン・米飯類は、㈱サンデリカにおいて、主力のおにぎりやサンドイッチを中心に主要コンビニエンスストアチェーンとの取引が減少し、前年同期の売上を下回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高394億32百万円、対前年同期比100.3%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱不二家の「カントリーマアム チョコまみれ」や㈱東ハトの「キャラメルコーン」、ヤマザキビスケット㈱の「エアリアル」が堅調に推移し、前年同期の売上を確保しました。
以上の結果、食品事業の売上高は2,372億77百万円(対前年同期比97.4%)、営業利益は63億27百万円(対前年同期比114.1%)となりました。
<流通事業>デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、直営店舗数の増加により営業総収入は123億63百万円(対前年同期比102.6%)となりましたが、人件費等コストの増加もあり11億50百万円の営業損失(前年同期は7億86百万円の営業損失)となりました。
<その他事業>その他事業につきましては、売上高は31億45百万円(対前年同期比104.8%)、営業利益は5億71百万円(対前年同期比100.3%)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は7,210億28百万円で、前連結会計年度末に対して65億84百万円増加しました。流動資産は2,611億17百万円で、新規借入金等による現金及び預金の増加等により、前連結会計年度末に対して48億62百万円増加しました。固定資産は4,599億10百万円で、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に対して17億22百万円増加しました。負債合計は3,656億42百万円で、新規借入金の増加等により、前連結会計年度末に対して135億82百万円増加しました。純資産は3,553億85百万円で、自己株式の取得等により、前連結会計年度末に対して69億98百万円減少しました。
この結果、自己資本比率は44.84%となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は19億20百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画の主なものは次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメント の名称 | 設備の内容 | 投資予定額 | 資金 調達 方法 | 着手年月 | 完了予定 年月 | 完成後の 増加能力 | |
総額 (百万円) | 既支払額 (百万円) | ||||||||
提出会社 | 安城工場 (愛知県安城市) | 食品事業 | 洋菓子生産設備 | 270 | - | 自己資金 | 2021年9月 | 2021年9月 | 品質向上 |
松戸工場(千葉県松戸市) | 食品事業 | 食パン生産設備 | 220 | - | 自己資金 | 2021年7月 | 2021年7月 | 生産能力 478百万円/月 | |
大阪第二工場(大阪府松原市) | 食品事業 | 洋菓子生産設備 | 220 | - | 自己資金 | 2021年8月 | 2021年9月 | 生産能力 144百万円/月 |
(注) 本明細は、消費税等を除いて表示しております。