四半期報告書-第93期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/12 15:20
【資料】
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【項目】
27項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、一部企業における収益や雇用環境の改善が継続するなど、全体として緩やかな回復基調となりました。その一方で、米中間の貿易摩擦の激化や東アジア地域における地政学リスクなどにより世界経済の不確実性は高まっており、先行き不透明な状況で推移しました。
繊維業界においては、先行き不透明感による消費者の節約志向・生活防衛意識は依然として根強く、個人消費は引き続き力強さに欠ける状況が続いております。またインバウンド需要にも減少が見られ、企業間競争が一段と激化するなど、厳しい環境にあります。
このような状況のもと当社グループは、中期経営計画『ATSUGI VISION 2020』をスタートさせました。『ATSUGI VISION 2020』では、「更なる利益率の向上」に重点を置き、これまで培ってきた当社の強みを維持しつつ、利益を創出していくための新たな施策によって次の時代を見据えた事業構造への転換を図り、持続的な成長を可能とする強固な事業基盤の構築を進めてまいります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は10,924百万円(前年同四半期比6.9%減)、営業損失は28百万円(前年同四半期は434百万円の利益)、経常利益は88百万円(前年同四半期比84.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は43百万円(前年同四半期比88.6%減)となりました。
セグメント別の経営成績を示すと、次の通りであります。
[繊維事業]
レッグウエア分野はプレーンストッキングやショートストッキングを中心とした夏物商品の伸び悩み、プレーンタイツなどの秋冬物の導入の遅れなど全般的に厳しく、同分野の売上高は8,711百万円(前年同四半期比8.6%減)となりました。
インナーウエア分野はスポーツインナー関連が順調に推移したほか、主力のショーツも好調に推移し、同分野の売上高は1,618百万円(前年同四半期比1.8%増)となりました。
これらの結果、繊維事業の売上高は10,329百万円(前年同四半期比7.1%減)、営業損失は269百万円(前年同四半期は161百万円の利益)となりました。
[不動産事業]
不動産事業は保有資産の有効活用を進めておりますが、当事業の売上高は291百万円(前年同四半期比9.3%減)、営業利益は205百万円(前年同四半期比14.5%減)となりました。
[その他]
その他の事業につきましては、介護用品の販売は堅調に推移しました。一方で、太陽光発電による売電は天候の影響などにより発電量が減少いたしました。これらの結果、当事業の売上高は303百万円(前年同四半期比1.3%増)、営業利益は35百万円(前年同四半期比10.2%増)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は58,098百万円となり、前連結会計年度末に比べ256百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の減少1,330百万円、たな卸資産の増加1,209百万円および投資有価証券の増加343百万円等によるものであります。
負債の部は9,202百万円となり、前連結会計年度末に比べ287百万円増加いたしました。これは主に、仕入債務の増加334百万円、繰延税金負債の増加320百万円および通貨オプションの減少467百万円等によるものであります。
純資産の部は48,895百万円となり、前連結会計年度末に比べ31百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益43百万円の計上や、前期決算に係る配当金481百万円による減少およびその他の包括利益累計額の増加407百万円等によるものであります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は83.9%(前連結会計年度末は84.4%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益158百万円、減価償却費479百万円等がありましたが、たな卸資産の増加1,235百万円等により、差引428百万円の支出(前年同四半期は60百万円の収入)となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得407百万円、投資有価証券の取得243百万円および投資有価証券の売却327百万円等により、207百万円の支出(前年同四半期は146百万円の支出)となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等により、490百万円の支出(前年同四半期は485百万円の支出)となりました。
この結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1,148百万円減少し、7,294百万円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた問題はありません。
(3)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は246百万円であります。