四半期報告書-第70期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/11 9:06
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(単位:百万円)
2019年3月期
第2四半期
連結累計期間
2020年3月期
第2四半期
連結累計期間
増減額
売上高28,89830,8541,955
営業利益451681230
経常利益700903202
親会社株主に帰属する四半期純利益566459△106

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用環境の改善を背景に景気は緩やかな回復基調にありますが、米中貿易摩擦の長期化、中国経済の減速、中東情勢の緊迫化など、依然先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は、ビジネスプロセスソリューション事業の増収や2019年1月にM&Aにより連結子会社となった株式会社ビックスリーの業績が寄与したことなどから、前年同四半期比6.8%増の308億54百万円となりました。
利益面では販売費及び一般管理費が増加したものの、売上高の増加、原価率の低下により、営業利益は6億81百万円(前年同四半期比51.1%増)、経常利益は営業利益の増益もあり、9億3百万円(前年同四半期比28.9%増)となりました。
また、特別利益は投資有価証券売却益59百万円など合計で72百万円を計上し、特別損失は投資有価証券評価損17百万円など合計で23百万円を計上いたしました。この結果、法人税等税負担調整後の親会社株主に帰属する四半期純利益は4億59百万円(前年同四半期比18.8%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[ビジネスプロセスソリューション事業]
データプリントサービス部門は官公庁や民間企業からのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務の受注が引き続き順調に推移し、シール印刷やラベル紙の売上高も増加いたしました。図書館ソリューション部門は製本冊数の減少が続くなか、公共図書館の指定管理、アウトソーシング業務、書籍移動などの受注獲得に注力し売上高は増加いたしました。手帳部門は新規顧客の開拓に努めましたが、年玉手帳を廃止する法人もあり受注冊数は減少いたしました。なお、前期BPO業務において大口ユーザーの受託物件の採算性が低下しておりましたが、受注単価の見直しや業務効率化により今期以降採算性は改善しております。
この結果、当事業の売上高は167億90百万円(前年同四半期比7.0%増)、営業利益は2億39百万円(前年同四半期営業損失6百万円)となりました。
[コンシューマーコミュニケーション事業]
ノートはロジカル・エアーノートの新CMや劇場アニメとのタイアップなど各種広告媒体を通じて認知度向上に努め、拡販を図りました。アルバムは画像専用ストレージアプリ「Fueru アルバム」の機能、サービスの拡充を図りフォトブックやプリントサービスのユーザー拡大に努めました。また、ディズニーデザインの「ロジカル・ダイアリー」や万年筆用インクの新製品を発売いたしました。しかし、アルバム、ステーショナリー関連商品の売上高は店頭市場の低迷により減少いたしました。一方、家電量販店向けのスマホ、タブレット、PC関連商品などの売上高は堅調に推移いたしました。なお、2019年1月に新たに連結子会社となった株式会社ビックスリーの業績が寄与いたしました。
この結果、当事業の売上高は96億4百万円(前年同四半期比7.6%増)、営業利益は3億32百万円(前年同四半期比18.0%減)となりました。
[オフィスアプライアンス事業]
シュレッダは中小型の販売は官公庁などを中心に堅調に推移し、出張細断サービスを行う大型シュレッダ搭載の「エコポリスバン」の販売も増加したことなどから売上高は増加いたしました。また、満杯状況をメールで知らせる機能を搭載した機密文書回収ボックスを新発売いたしました。オフィス家具は商品の拡充、価格改正などにより売上高の増加、原価率の低下により採算性は向上いたしました。病院向けの点滴スタンド、カルテワゴンなどのメディカル商品の売上高は安定した受注獲得により堅調に推移いたしました。
この結果、当事業の売上高は36億26百万円(前年同四半期比5.7%増)、営業利益は1億84百万円(前年同四半期比23.5%増)となりました。
[エネルギー事業]
太陽光発電及び連結子会社の松江バイオマス発電株式会社が営む木質バイオマス発電であり、概ね計画どおり稼働いたしました。なお、木質バイオマス発電については第1四半期に法定の定期点検を実施したため稼働日数が減少しており売上高は減少いたしました。
この結果、当事業の売上高は7億70百万円(前年同四半期比3.4%減)、営業利益は1億19百万円(前年同四半期比1.1%増)となりました。
[その他]
兵庫ナカバヤシ株式会社が営む野菜プラント事業及びにんにくファーム事業等であり、売上高は62百万円(前年同四半期比45.2%増)、営業損失は26百万円(前年同四半期営業損失15百万円)となりました。
財政状態の分析は、次のとおりであります。
[資産]
流動資産は、前連結会計年度末に比べて32百万円増加し、270億66百万円となりました。これは受取手形及び売掛金が11億93百万円減少しましたが、原材料及び貯蔵品が7億74百万円、商品及び製品が5億60百万円それぞれ増加したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて5億16百万円増加し、287億23百万円となりました。これは機械装置及び運搬具が3億33百万円、建設仮勘定が2億57百万円ぞれぞれ増加したことなどによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べて5億49百万円増加し、557億89百万円となりました。
[負債]
流動負債は、前連結会計年度末に比べて7億52百万円増加し、193億12百万円となりました。これは未払金が3億67百万円減少しましたが、短期借入金が6億51百万円、前受金(流動負債の「その他」)が5億70百万円それぞれ増加したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて3億87百万円減少し、109億76百万円となりました。これは長期借入金が3億94百万円減少したことなどによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて3億65百万円増加し、302億88百万円となりました。
[純資産]
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1億84百万円増加し、255億1百万円となりました。これは利益剰余金が1億51百万円増加したことなどによります。
純資産が増加した以上に総資産が増加したことから、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は42.1%となり、前連結会計年度末に比べて0.3ポイント低下いたしました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、 14億98百万円の収入があり、前第2四半期連結累計期間より7億35百万円の収入増加となりました。仕入債務の減少額が1億87百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べ3億円増加したことが、収入増加の要因となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローでは、14億47百万円の支出があり、前第2四半期連結累計期間より12億29百万円の支出増加となりました。有形固定資産の取得による支出が15億6百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べ9億71百万円増加したことが、支出増加の要因となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、93百万円の支出があり、前第2四半期連結累計期間より17億49百万円の支出減少となりました。短期借入金の純増加額が7億円となり、前第2四半期連結累計期間に比べ18億85百万円増加したことが、支出減少の要因となりました。
これらの活動の結果、当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物は前連結会計年度より43百万円減少し、62億15百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は94百万円であります。
(5) 主要な設備
① 新設、休止、大規模改修、売却等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変動があったものは、次のとおりであります。
a. 新設
会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)
建物及び構築物機械装置及び運搬具合計
提出会社本社工場(堺市東区)ビジネスプロセスソリューション事業インクジェットプリンター315315
提出会社平田工場(島根県出雲市)ビジネスプロセスソリューション事業オフセット印刷機12128141

(注) 上記の金額には、消費税等は含んでおりません。