有価証券報告書-第60期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度において当社グループは、地域社会への貢献という経営理念に基づき、地方自治体や地域事業者のパートナーとして、広報やプロモーションを通じてサポートいたしました。また、官民協働による行政情報誌『わが街事典』の発行やデジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置など、地方創生プラットフォーム構想により、様々な分野で地方創生支援事業に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の経営成績は、ロジスティクス事業におけるDMソリューション事業の取引拡大もあり、売上高は対前期比7.2%増の164億91百万円となったものの、利益面におきましては、人的資本への投資としてベースアップや昇給を実施したことや、M&A検討に伴うデューデリジェンス費用等の発生、為替の影響等もあり、営業利益は対前期比5.3%減の4億78百万円、経常利益は対前期比18.4%減の4億92百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、対前期比27.2%減の2億74百万円となりました。
個別決算の業績につきましては、売上高は対前期比1.7%減の86億90百万円、営業利益は対前期比1.8%減の4億51百万円、経常利益は対前期比16.4%減の4億74百万円、当期純利益は対前期比18.8%減の3億4百万円となりました。
財政状態につきましては、当連結会計年度末における総資産は、148億10百万円となり、前連結会計年度末比1億31百万円の減少となりました。その主な要因は、現金及び預金の減少額7億61百万円等に対し、のれんの増加額3億73百万円、売掛金の増加額2億77百万円等によるものであります。
負債は67億66百万円となり、前連結会計年度末比3億16百万円の減少となりました。その主な要因は、長期借入金の減少額2億38百万円(1年内返済予定のもの含む)等によるものであります。
なお、純資産は80億44百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比1.7ポイント上昇し54.3%となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。なお、当連結会計年度より「メディア事業」は、当社グループが提供する広告媒体は、当社グループが独自に開発した情報発信型のメディアが大部分を占めていることから「情報メディア事業」に、「ICT事業」はDXを推進することにより、地方創生支援に資する事業をおこなうことを明確にするため「DXサポート事業」に改称しております。
a.情報メディア事業
情報メディア事業におきまして、官民協働による行政情報誌『わが街事典』は、既存発行自治体との改訂版の発行に取り組むとともに、新規発行自治体の開発に努め、大阪府吹田市や神奈川県横須賀市などで改訂版を発行するとともに、群馬県みどり市などで新たに発行するなど、当連結会計年度において、233の市区町村と共同発行した結果、事業開始以来の共同発行自治体数は通算1,123、同じく改訂版を含めた発行版数は通算2,805、同じく発行部数は通算約1億3,800万部となりました。また、ジャンル別行政情報誌は、地域の子育て支援のための子育て情報誌や空き家問題の解決に向けた空き家対策情報誌などの発行を拡大いたしました。50音別電話帳『テレパル50』は、引き続き行政情報や特集企画を掲載した電話帳の発行を進めました。
地域のデジタル・トランスフォーメーションを官民協働で促進するデジタルサイネージ『わが街NAVI』は、当連結会計年度において、新たに東京都東久留米市と協働でイオンモール東久留米に設置、また、長崎県佐世保市と協働でイオン大塔店に設置するなど大型商業施設15箇所に設置するとともに、福岡県うきは市、埼玉県ふじみ野市の庁舎内に設置するなど、自治体関連施設9箇所に設置した結果、当連結会計年度合計25箇所、事業開始以来通算301箇所となりました。
官と民が一体となって地域の魅力を発信する準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、当連結会計年度において、新たに埼玉県下の新座市や越谷市、ふじみ野市と構築に関する協定を締結し、令和4年の事業開始以来、協定締結自治体数は通算19、公開自治体数は通算15となりました。
以上の結果、情報メディア事業の外部顧客への売上高は対前期比0.4%減の71億83百万円、セグメント利益は原価削減効果もあり、対前期比7.2%増の13億72百万円となりました。
b.DXサポート事業
DXサポート事業におきまして、自治体向けサービスや地域のプロモーション支援、eコマース事業の拡大に取り組みました。
自治体向けとして、住民から自治体への質問に対しAIが自動応答するAIを活用した総合案内サービス「AIチャットボット」の導入を進めており、事業開始以来の契約機関数は通算121となりました。
eコマース事業では、『わが街とくさんネット』や『食彩ネット』は、販路の多様化により受注拡大に取り組みました。ふるさと納税支援事業は、契約先自治体に対し、当社ならではの提案でオリジナルな返礼品の選定、開拓、企画等に取り組み、ふるさと納税寄付額の向上に寄与いたしました。旅行業における新たな取り組みとして、冬季の北海道ニセコ地区と新千歳空港を結ぶ、主にインバウンドを対象とした観光客送迎用eチケット予約システム事業を開始いたしました。
民間企業向けサービスでは、リスティング広告などのウェブ媒体への広告販売に取り組むとともに、株式会社ベックによるシステム開発支援、株式会社ナインによるデジタルコンテンツの企画・開発・制作を展開するとともに、本年1月に子会社化した株式会社リーディによるSES(システムエンジニアリングサービス)事業も開始いたしました。
以上の結果、DXサポート事業の業績は、外部顧客への売上高は対前期比1.7%増の20億28百万円となり、利益面におきましては、ふるさと納税指定制度改正による募集費用総額5割以下等の募集規制基準や手数料の見直しによる影響もあり、セグメント損失は21百万円(前連結会計年度は90百万円のセグメント利益)となりました。
c.ロジスティクス事業
ロジスティクス事業におきまして、DMソリューション事業は、新規の代理店獲得や既存顧客の取引拡大に努め、ポスティング事業も既存顧客との紐帯強化に努めた結果、外部顧客への売上高は対前期比19.2%増の61億76百万円、セグメント利益は対前期比41.6%増の74百万円となりました。
d.ヘルスケア事業
ヘルスケア事業におきまして、歯科医師向けの歯科医療機械器具・歯科材料の販売に努め、また新規案件の受託もあり、外部顧客への売上高は対前期比9.6%増の10億9百万円、セグメント利益は、対前期比28.5%増の25百万円となりました。
e.投資事業
投資事業におきまして、当社の不動産賃貸収入による外部顧客への売上高は、旧本社ビルの賃貸事業開始もあり、対前期比17.8%増の93百万円、セグメント利益は減価償却費等諸経費の増加もあり、対前期比3.3%減の50百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、定期預金の払戻による収入10億83百万円、税金等調整前当期純利益が4億99百万円(対前期比19.3%減)、投資有価証券の売却による収入3億3百万円、減価償却費2億24百万円等が得られたものの、定期預金の預入による支出9億58百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出6億1百万円、投資有価証券の取得による支出3億14百万円、法人税等の支払額2億55百万円、長期借入金の返済による支出2億38百万円、売上債権の増加額2億27百万円等の支出により、前連結会計年度末に比べ6億36百万円減少し、当連結会計年度末には41億24百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は3億34百万円(対前期比42.2%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4億99百万円、減価償却費2億24百万円等の収入に対し、法人税等の支払額2億55百万円、売上債権の増加額2億27百万円等の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5億92百万円(前期は1億17百万円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出9億58百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出6億1百万円、投資有価証券の取得による支出3億14百万円等の支出に対し、定期預金の払戻による収入10億83百万円、投資有価証券の売却による収入3億3百万円等の収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億81百万円(対前期比9.3%増)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出2億38百万円、配当金の支払額84百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産及び仕入実績
当連結会計年度の生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (千円)
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (千円)
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.販売実績が総販売実績の10%以上の相手先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.当連結会計年度の経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が164億91百万円(対前期比7.2%増)、営業利益は4億78百万円(対前期比5.3%減)、経常利益は4億92百万円(対前期比18.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億74百万円(対前期比27.2%減)と、前連結会計年度に比べ増収減益となっております。
(売上高の変動要因)
売上高は対前期比7.2%増の164億91百万円となりました。ロジスティクス事業の売上貢献によるものです。ロジスティクス事業では、㈱エルネットのDMソリューション事業が堅調なためです。
(営業利益の変動要因)
販売費及び一般管理費は、対前期比1.9%増の57億87百万円となりました。
主として、売上増の影響によるものであります。
売上高及び営業利益の詳細及びセグメント別状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
(経常利益の変動要因)
営業外収益は対前期比55.8%減の57百万円、営業外費用は対前期比36.5%増の43百万円となりました。営業外収益の減少は主に、為替差益や複合金融商品評価益の減少です。営業外費用の増加は主に、投資有価証券売却損や投資事業組合運用損の増加の影響によるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純利益の変動要因)
特別利益は対前期比62.7%減の6百万円、特別損失は対前期比99.2%減の0百万円となりました。特別利益の減少は固定資産売却益の減少によるものであります。特別損失の減少は主に、固定資産除却損の減少によるものであります。
b.当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末比1億31百万円の減少となり、148億10百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金の減少額7億61百万円等に対し、のれんの増加額3億73百万円、売掛金の増加額2億77百万円等よるものであります。
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末比3億16百万円の減少となり、67億66百万円となりました。その主な要因は、長期借入金の減少額2億38百万円(1年内返済予定のもの含む)等によるものであります。
なお、純資産は80億44百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比1.7ポイント上昇し、54.3%となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
b.資本の財源および資金の流動性についての分析
イ.資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料費および外注費などの売上原価、給与および賞与、交通費、賃借料などの販売費及び一般管理費の営業費用および法人税等の支払いによるものであります。
設備投資資金につきましては、生産能力の拡大と効率化をはかるため、生産設備と業務管理システムの更新を、キャッシュ・フローの動向を考慮しながら、継続的におこなっていく予定であります。
戦略投資資金につきましては、機動的、タイムリーに実施するために手元流動性を重視し、且つ、金融機関からの調達も視野に入れた財務政策を採っております。
機動的な資本政策として自己株式を取得することがあり、当該取得に係る資金需要が発生する可能性があります。
ロ.財政政策
当社グループの資金状況は、運転資金、設備投資資金、戦略投資資金等の必要資金を主に事業利益から得られる内部留保資金または借入金により調達することとしております。このうち、借入金による資金調達については、短期借入金であり、未行使の借入枠利用により調達することが一般的であります。令和7年3月31日現在、短期借入金の残高は50百万円であります。
令和7年3月31日現在、長期借入金の残高29億53百万円であります(1年内返済予定のもの含む)。これは主に、令和3年3月期において、新本社ビル建設資金及び新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、金融機関から調達したものであります。
当社グループは、その健全な財政状態、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力および未行使の借入枠により、当社グループの成長を維持するため将来必要な運転資金、設備投資資金、戦略投資資金を調達することが可能と考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④今後の見通し等について
今後の見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。重要な資本的支出の予定及びその資金の調達源等につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画(1)重要な設備の新設、拡充、改修」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度において当社グループは、地域社会への貢献という経営理念に基づき、地方自治体や地域事業者のパートナーとして、広報やプロモーションを通じてサポートいたしました。また、官民協働による行政情報誌『わが街事典』の発行やデジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置など、地方創生プラットフォーム構想により、様々な分野で地方創生支援事業に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の経営成績は、ロジスティクス事業におけるDMソリューション事業の取引拡大もあり、売上高は対前期比7.2%増の164億91百万円となったものの、利益面におきましては、人的資本への投資としてベースアップや昇給を実施したことや、M&A検討に伴うデューデリジェンス費用等の発生、為替の影響等もあり、営業利益は対前期比5.3%減の4億78百万円、経常利益は対前期比18.4%減の4億92百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、対前期比27.2%減の2億74百万円となりました。
個別決算の業績につきましては、売上高は対前期比1.7%減の86億90百万円、営業利益は対前期比1.8%減の4億51百万円、経常利益は対前期比16.4%減の4億74百万円、当期純利益は対前期比18.8%減の3億4百万円となりました。
財政状態につきましては、当連結会計年度末における総資産は、148億10百万円となり、前連結会計年度末比1億31百万円の減少となりました。その主な要因は、現金及び預金の減少額7億61百万円等に対し、のれんの増加額3億73百万円、売掛金の増加額2億77百万円等によるものであります。
負債は67億66百万円となり、前連結会計年度末比3億16百万円の減少となりました。その主な要因は、長期借入金の減少額2億38百万円(1年内返済予定のもの含む)等によるものであります。
なお、純資産は80億44百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比1.7ポイント上昇し54.3%となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。なお、当連結会計年度より「メディア事業」は、当社グループが提供する広告媒体は、当社グループが独自に開発した情報発信型のメディアが大部分を占めていることから「情報メディア事業」に、「ICT事業」はDXを推進することにより、地方創生支援に資する事業をおこなうことを明確にするため「DXサポート事業」に改称しております。
a.情報メディア事業
情報メディア事業におきまして、官民協働による行政情報誌『わが街事典』は、既存発行自治体との改訂版の発行に取り組むとともに、新規発行自治体の開発に努め、大阪府吹田市や神奈川県横須賀市などで改訂版を発行するとともに、群馬県みどり市などで新たに発行するなど、当連結会計年度において、233の市区町村と共同発行した結果、事業開始以来の共同発行自治体数は通算1,123、同じく改訂版を含めた発行版数は通算2,805、同じく発行部数は通算約1億3,800万部となりました。また、ジャンル別行政情報誌は、地域の子育て支援のための子育て情報誌や空き家問題の解決に向けた空き家対策情報誌などの発行を拡大いたしました。50音別電話帳『テレパル50』は、引き続き行政情報や特集企画を掲載した電話帳の発行を進めました。
地域のデジタル・トランスフォーメーションを官民協働で促進するデジタルサイネージ『わが街NAVI』は、当連結会計年度において、新たに東京都東久留米市と協働でイオンモール東久留米に設置、また、長崎県佐世保市と協働でイオン大塔店に設置するなど大型商業施設15箇所に設置するとともに、福岡県うきは市、埼玉県ふじみ野市の庁舎内に設置するなど、自治体関連施設9箇所に設置した結果、当連結会計年度合計25箇所、事業開始以来通算301箇所となりました。
官と民が一体となって地域の魅力を発信する準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、当連結会計年度において、新たに埼玉県下の新座市や越谷市、ふじみ野市と構築に関する協定を締結し、令和4年の事業開始以来、協定締結自治体数は通算19、公開自治体数は通算15となりました。
以上の結果、情報メディア事業の外部顧客への売上高は対前期比0.4%減の71億83百万円、セグメント利益は原価削減効果もあり、対前期比7.2%増の13億72百万円となりました。
b.DXサポート事業
DXサポート事業におきまして、自治体向けサービスや地域のプロモーション支援、eコマース事業の拡大に取り組みました。
自治体向けとして、住民から自治体への質問に対しAIが自動応答するAIを活用した総合案内サービス「AIチャットボット」の導入を進めており、事業開始以来の契約機関数は通算121となりました。
eコマース事業では、『わが街とくさんネット』や『食彩ネット』は、販路の多様化により受注拡大に取り組みました。ふるさと納税支援事業は、契約先自治体に対し、当社ならではの提案でオリジナルな返礼品の選定、開拓、企画等に取り組み、ふるさと納税寄付額の向上に寄与いたしました。旅行業における新たな取り組みとして、冬季の北海道ニセコ地区と新千歳空港を結ぶ、主にインバウンドを対象とした観光客送迎用eチケット予約システム事業を開始いたしました。
民間企業向けサービスでは、リスティング広告などのウェブ媒体への広告販売に取り組むとともに、株式会社ベックによるシステム開発支援、株式会社ナインによるデジタルコンテンツの企画・開発・制作を展開するとともに、本年1月に子会社化した株式会社リーディによるSES(システムエンジニアリングサービス)事業も開始いたしました。
以上の結果、DXサポート事業の業績は、外部顧客への売上高は対前期比1.7%増の20億28百万円となり、利益面におきましては、ふるさと納税指定制度改正による募集費用総額5割以下等の募集規制基準や手数料の見直しによる影響もあり、セグメント損失は21百万円(前連結会計年度は90百万円のセグメント利益)となりました。
c.ロジスティクス事業
ロジスティクス事業におきまして、DMソリューション事業は、新規の代理店獲得や既存顧客の取引拡大に努め、ポスティング事業も既存顧客との紐帯強化に努めた結果、外部顧客への売上高は対前期比19.2%増の61億76百万円、セグメント利益は対前期比41.6%増の74百万円となりました。
d.ヘルスケア事業
ヘルスケア事業におきまして、歯科医師向けの歯科医療機械器具・歯科材料の販売に努め、また新規案件の受託もあり、外部顧客への売上高は対前期比9.6%増の10億9百万円、セグメント利益は、対前期比28.5%増の25百万円となりました。
e.投資事業
投資事業におきまして、当社の不動産賃貸収入による外部顧客への売上高は、旧本社ビルの賃貸事業開始もあり、対前期比17.8%増の93百万円、セグメント利益は減価償却費等諸経費の増加もあり、対前期比3.3%減の50百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、定期預金の払戻による収入10億83百万円、税金等調整前当期純利益が4億99百万円(対前期比19.3%減)、投資有価証券の売却による収入3億3百万円、減価償却費2億24百万円等が得られたものの、定期預金の預入による支出9億58百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出6億1百万円、投資有価証券の取得による支出3億14百万円、法人税等の支払額2億55百万円、長期借入金の返済による支出2億38百万円、売上債権の増加額2億27百万円等の支出により、前連結会計年度末に比べ6億36百万円減少し、当連結会計年度末には41億24百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は3億34百万円(対前期比42.2%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4億99百万円、減価償却費2億24百万円等の収入に対し、法人税等の支払額2億55百万円、売上債権の増加額2億27百万円等の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5億92百万円(前期は1億17百万円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出9億58百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出6億1百万円、投資有価証券の取得による支出3億14百万円等の支出に対し、定期預金の払戻による収入10億83百万円、投資有価証券の売却による収入3億3百万円等の収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億81百万円(対前期比9.3%増)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出2億38百万円、配当金の支払額84百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産及び仕入実績
当連結会計年度の生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (千円)
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日) | 前期比(%) |
| 情報メディア事業 | 1,720,286 | 89.9 |
| DXサポート事業 | 1,513,011 | 108.4 |
| ロジスティクス事業 | 6,049,711 | 118.8 |
| ヘルスケア事業 | 883,107 | 110.2 |
| 投資事業 | 42,444 | 160.7 |
| 合計 | 10,208,561 | 110.6 |
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日) | |||
| 受注高(千円) | 前期比(%) | 受注残高(千円) | 前期比(%) | |
| 情報メディア事業 | 6,620,160 | 96.3 | 1,168,979 | 66.9 |
| DXサポート事業 | 2,001,233 | 100.8 | 188,163 | 85.7 |
| ロジスティクス事業 | 6,176,057 | 119.1 | - | - |
| ヘルスケア事業 | 1,009,870 | 109.6 | - | - |
| 投資事業 | 93,399 | 117.8 | - | - |
| 合計 | 15,900,720 | 105.8 | 1,357,142 | 69.0 |
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (千円)
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日) | 前期比(%) |
| 情報メディア事業 | 7,183,247 | 99.6 |
| DXサポート事業 | 2,028,893 | 101.7 |
| ロジスティクス事業 | 6,176,057 | 119.1 |
| ヘルスケア事業 | 1,009,870 | 109.6 |
| 投資事業 | 93,399 | 117.8 |
| 合計 | 16,491,468 | 107.2 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.販売実績が総販売実績の10%以上の相手先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.当連結会計年度の経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が164億91百万円(対前期比7.2%増)、営業利益は4億78百万円(対前期比5.3%減)、経常利益は4億92百万円(対前期比18.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億74百万円(対前期比27.2%減)と、前連結会計年度に比べ増収減益となっております。
(売上高の変動要因)
売上高は対前期比7.2%増の164億91百万円となりました。ロジスティクス事業の売上貢献によるものです。ロジスティクス事業では、㈱エルネットのDMソリューション事業が堅調なためです。
(営業利益の変動要因)
販売費及び一般管理費は、対前期比1.9%増の57億87百万円となりました。
主として、売上増の影響によるものであります。
売上高及び営業利益の詳細及びセグメント別状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
(経常利益の変動要因)
営業外収益は対前期比55.8%減の57百万円、営業外費用は対前期比36.5%増の43百万円となりました。営業外収益の減少は主に、為替差益や複合金融商品評価益の減少です。営業外費用の増加は主に、投資有価証券売却損や投資事業組合運用損の増加の影響によるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純利益の変動要因)
特別利益は対前期比62.7%減の6百万円、特別損失は対前期比99.2%減の0百万円となりました。特別利益の減少は固定資産売却益の減少によるものであります。特別損失の減少は主に、固定資産除却損の減少によるものであります。
b.当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末比1億31百万円の減少となり、148億10百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金の減少額7億61百万円等に対し、のれんの増加額3億73百万円、売掛金の増加額2億77百万円等よるものであります。
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末比3億16百万円の減少となり、67億66百万円となりました。その主な要因は、長期借入金の減少額2億38百万円(1年内返済予定のもの含む)等によるものであります。
なお、純資産は80億44百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比1.7ポイント上昇し、54.3%となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
b.資本の財源および資金の流動性についての分析
イ.資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料費および外注費などの売上原価、給与および賞与、交通費、賃借料などの販売費及び一般管理費の営業費用および法人税等の支払いによるものであります。
設備投資資金につきましては、生産能力の拡大と効率化をはかるため、生産設備と業務管理システムの更新を、キャッシュ・フローの動向を考慮しながら、継続的におこなっていく予定であります。
戦略投資資金につきましては、機動的、タイムリーに実施するために手元流動性を重視し、且つ、金融機関からの調達も視野に入れた財務政策を採っております。
機動的な資本政策として自己株式を取得することがあり、当該取得に係る資金需要が発生する可能性があります。
ロ.財政政策
当社グループの資金状況は、運転資金、設備投資資金、戦略投資資金等の必要資金を主に事業利益から得られる内部留保資金または借入金により調達することとしております。このうち、借入金による資金調達については、短期借入金であり、未行使の借入枠利用により調達することが一般的であります。令和7年3月31日現在、短期借入金の残高は50百万円であります。
令和7年3月31日現在、長期借入金の残高29億53百万円であります(1年内返済予定のもの含む)。これは主に、令和3年3月期において、新本社ビル建設資金及び新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、金融機関から調達したものであります。
当社グループは、その健全な財政状態、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力および未行使の借入枠により、当社グループの成長を維持するため将来必要な運転資金、設備投資資金、戦略投資資金を調達することが可能と考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④今後の見通し等について
今後の見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。重要な資本的支出の予定及びその資金の調達源等につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画(1)重要な設備の新設、拡充、改修」に記載のとおりであります。