四半期報告書-第77期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における経済情勢は、国内における景況感は製造業を中心に慎重な見方が続き、米中貿易摩擦をはじめ、各国政府の保護主義政策の加速による景気減速懸念など、先行きは依然として不透明な状況が続いています。
このような環境のもと、当社グループは国内外の情報通信産業を中心に、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。
当第2四半期連結累計期間の業績におきましては、半導体市場が活況であった前年同期に比べ、米中貿易摩擦や韓国に対する輸出管理強化などを背景に半導体液晶部門の輸出販売が減少したことにより、売上高は171億40百万円(前年同期比11.9%減)となりました。
利益面におきましては、主要原材料の無水フッ酸価格が前年同期に比べ低下し、売上高減少の影響を一部吸収したものの、営業利益は9億96百万円(同53.9%減)となりました。また、原材料購入における為替リスクのヘッジを目的として取り組んでいるデリバティブ取引について、前年同期に計上したデリバティブ評価益3億48百万円が、当第2四半期連結累計期間ではデリバティブ評価損1百万円を計上したことから、経常利益は9億55百万円(同59.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億30百万円(同57.8%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
① 高純度薬品
高純度薬品事業につきましては、半導体市場が活況であった前年同期に比べ、米中貿易摩擦や韓国に対する輸出管理強化などを背景に半導体液晶部門の輸出販売が減少したことにより、売上高は147億83百万円(前年同期比14.0%減)となりました。
利益面では、主要原材料の無水フッ酸価格が前年同期に比べ低下し、売上高減少の影響を一部吸収したものの、営業利益は12億68百万円(同42.9%減)となりました。
② 運輸
運輸事業につきましては、売上高は国内外の運送取扱量が堅調に推移した結果、22億41百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
利益面では、韓国向けの取扱量減少および減価償却費の増加等により、営業利益は2億44百万円(同40.9%減)となりました。
③ メディカル
メディカル事業につきましては、次世代のがん治療であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の治験や製造販売承認申請へ向けた先行投資費用が増加した結果、営業損失が5億36百万円(前年同期は5億5百万円の営業損失)となりました。
④ その他
その他事業につきましては、保険代理業収入等が前年同期を上回った結果、売上高は1億15百万円(前年同期比16.1%増)となったものの、営業利益は16百万円(同21.8%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産合計は521億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ32億77百万円減少しました。主な要因は、現金及び預金、受取手形及び売掛金がそれぞれ減少したことによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は183億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ32億9百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金、未払法人税等がそれぞれ減少したことによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は338億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ68百万円減少しました。主な要因は、非支配株主持分の減少等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は前連結会計年度末と比較して5億83百万円増加し、127億41百万円となりました(前年同期末比では、11億40百万円の増加)。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、27億57百万円(前年同期比4億52百万円収入減少)となりました。
主な内訳は、税金等調整前四半期純利益が9億14百万円、減価償却費が16億46百万円の収入、仕入債務の減少が8億91百万円、法人税等の支払額が11億3百万円などです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、12億94百万円(同5億60百万円支出減少)となりました。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出が27億33百万円、定期預金の払戻による収入が17億49百万円などです。有形固定資産の取得については、製品運搬用コンテナの購入および半導体液晶部門の生産設備更新、リチウムイオン二次電池用添加剤の生産設備増設などです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、8億44百万円(前年同期は14億59百万円の収入)となりました。
主な内訳は、長期借入れによる収入が8億円、長期借入金の返済による支出が12億97百万円、配当金の支払額が3億24百万円などです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、7億75百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として以下のものがあります。
なお、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。
⑧ 法的規制リスクについて
2019年7月4日より大韓民国向け輸出管理の運用の見直しが開始されており、今後も輸出審査の動向によっては、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における経済情勢は、国内における景況感は製造業を中心に慎重な見方が続き、米中貿易摩擦をはじめ、各国政府の保護主義政策の加速による景気減速懸念など、先行きは依然として不透明な状況が続いています。
このような環境のもと、当社グループは国内外の情報通信産業を中心に、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。
当第2四半期連結累計期間の業績におきましては、半導体市場が活況であった前年同期に比べ、米中貿易摩擦や韓国に対する輸出管理強化などを背景に半導体液晶部門の輸出販売が減少したことにより、売上高は171億40百万円(前年同期比11.9%減)となりました。
利益面におきましては、主要原材料の無水フッ酸価格が前年同期に比べ低下し、売上高減少の影響を一部吸収したものの、営業利益は9億96百万円(同53.9%減)となりました。また、原材料購入における為替リスクのヘッジを目的として取り組んでいるデリバティブ取引について、前年同期に計上したデリバティブ評価益3億48百万円が、当第2四半期連結累計期間ではデリバティブ評価損1百万円を計上したことから、経常利益は9億55百万円(同59.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億30百万円(同57.8%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
① 高純度薬品
高純度薬品事業につきましては、半導体市場が活況であった前年同期に比べ、米中貿易摩擦や韓国に対する輸出管理強化などを背景に半導体液晶部門の輸出販売が減少したことにより、売上高は147億83百万円(前年同期比14.0%減)となりました。
利益面では、主要原材料の無水フッ酸価格が前年同期に比べ低下し、売上高減少の影響を一部吸収したものの、営業利益は12億68百万円(同42.9%減)となりました。
② 運輸
運輸事業につきましては、売上高は国内外の運送取扱量が堅調に推移した結果、22億41百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
利益面では、韓国向けの取扱量減少および減価償却費の増加等により、営業利益は2億44百万円(同40.9%減)となりました。
③ メディカル
メディカル事業につきましては、次世代のがん治療であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の治験や製造販売承認申請へ向けた先行投資費用が増加した結果、営業損失が5億36百万円(前年同期は5億5百万円の営業損失)となりました。
④ その他
その他事業につきましては、保険代理業収入等が前年同期を上回った結果、売上高は1億15百万円(前年同期比16.1%増)となったものの、営業利益は16百万円(同21.8%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産合計は521億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ32億77百万円減少しました。主な要因は、現金及び預金、受取手形及び売掛金がそれぞれ減少したことによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は183億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ32億9百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金、未払法人税等がそれぞれ減少したことによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は338億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ68百万円減少しました。主な要因は、非支配株主持分の減少等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は前連結会計年度末と比較して5億83百万円増加し、127億41百万円となりました(前年同期末比では、11億40百万円の増加)。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、27億57百万円(前年同期比4億52百万円収入減少)となりました。
主な内訳は、税金等調整前四半期純利益が9億14百万円、減価償却費が16億46百万円の収入、仕入債務の減少が8億91百万円、法人税等の支払額が11億3百万円などです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、12億94百万円(同5億60百万円支出減少)となりました。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出が27億33百万円、定期預金の払戻による収入が17億49百万円などです。有形固定資産の取得については、製品運搬用コンテナの購入および半導体液晶部門の生産設備更新、リチウムイオン二次電池用添加剤の生産設備増設などです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、8億44百万円(前年同期は14億59百万円の収入)となりました。
主な内訳は、長期借入れによる収入が8億円、長期借入金の返済による支出が12億97百万円、配当金の支払額が3億24百万円などです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、7億75百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として以下のものがあります。
なお、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。
⑧ 法的規制リスクについて
2019年7月4日より大韓民国向け輸出管理の運用の見直しが開始されており、今後も輸出審査の動向によっては、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。