四半期報告書-第78期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大による社会経済活動の停滞長期化等の影響により極めて厳しい状況となりました。足元では、経済活動が再開されつつあるものの、特定の国・地域では同感染が再拡大しているなど、依然として先行きは不透明な状況が続いています。
このような環境のもと、当社グループは国内外の情報通信産業を中心に、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。
当第2四半期連結累計期間の業績におきましては、半導体液晶部門は堅調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大による自動車業界停滞等の影響を受け、一部製品の出荷量が減少したことにより、売上高は166億12百万円(前年同期比3.1%減)となりました。
利益面におきましては、高純度薬品事業では、原子力関連施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売に加え、主要原材料の無水フッ酸価格が、中国市場の需給等の影響により前年同期に比べ低下したことにより利益が増加しました。メディカル事業では、がん治療法であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用ホウ素薬剤について、頭頸部癌における販売を開始し売上高を計上するとともに、経費の節減に努めたことにより販売費及び一般管理費が減少し、営業損失が縮小しました。その結果、営業利益は17億86百万円(同79.2%増)、経常利益は17億14百万円(同79.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億98百万円(同74.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
① 高純度薬品
高純度薬品事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大による自動車業界停滞等の影響を受け、一部製品の出荷量が減少したことにより、売上高は143億97百万円(前年同期比2.6%減)となりました。
利益面では、原子力関連施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売に加え、主要原材料の無水フッ酸価格が前年同期に比べ低下したこと、および半導体液晶部門においてシンガポール子会社の出荷量が増加したことにより、営業利益は18億81百万円(同48.3%増)となりました。
② 運輸
運輸事業につきましては、運送関連等の取扱量が前年同期を下回った結果、19億64百万円(前年同期比12.4%減)となりました。
利益面では、軽油価格の低下等により、営業利益は2億72百万円(同11.7%増)となりました。
③ メディカル
メディカル事業につきましては、がん治療法であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用ホウ素薬剤について、頭頸部癌における販売を開始し売上高を計上するとともに、経費の節減に努めたことにより販売費及び一般管理費が減少した結果、営業損失が2億86百万円(前年同期は5億36百万円の営業損失)となりました。
④ その他
その他事業につきましては、保険代理業収入等が前年同期を下回った結果、売上高は1億1百万円(前年同期比11.7%減)、営業利益は12百万円(同26.3%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産合計は514億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億55百万円減少しました。主な要因は、商品及び製品が減少したことなどによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は164億84百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億2百万円減少しました。主な要因は、長期借入金、役員退職慰労引当金がそれぞれ減少したことなどによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は349億75百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億46百万円増加しました。主な要因は、利益剰余金が増加したことなどによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は前連結会計年度末と比較して2億67百万円増加し、135億59百万円となりました(前年同期末比では、8億17百万円の増加)。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、39億14百万円(前年同期比11億56百万円収入増加)となりました。
主な内訳は、税金等調整前四半期純利益が17億22百万円、減価償却費が15億99百万円の収入、役員退職慰労引当金の減少が5億55百万円、たな卸資産の減少が7億19百万円などです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、17億31百万円(同4億36百万円支出増加)となりました。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出が16億65百万円などです。有形固定資産の取得については、製品運搬用コンテナの購入および半導体液晶部門の生産設備更新、製品物流倉庫建設などです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、18億13百万円(同9億68百万円支出増加)となりました。
主な内訳は、長期借入金の返済による支出が12億29百万円、自己株式の取得による支出が2億66百万円、配当金の支払額が3億円などです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、3億82百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大による社会経済活動の停滞長期化等の影響により極めて厳しい状況となりました。足元では、経済活動が再開されつつあるものの、特定の国・地域では同感染が再拡大しているなど、依然として先行きは不透明な状況が続いています。
このような環境のもと、当社グループは国内外の情報通信産業を中心に、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。
当第2四半期連結累計期間の業績におきましては、半導体液晶部門は堅調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大による自動車業界停滞等の影響を受け、一部製品の出荷量が減少したことにより、売上高は166億12百万円(前年同期比3.1%減)となりました。
利益面におきましては、高純度薬品事業では、原子力関連施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売に加え、主要原材料の無水フッ酸価格が、中国市場の需給等の影響により前年同期に比べ低下したことにより利益が増加しました。メディカル事業では、がん治療法であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用ホウ素薬剤について、頭頸部癌における販売を開始し売上高を計上するとともに、経費の節減に努めたことにより販売費及び一般管理費が減少し、営業損失が縮小しました。その結果、営業利益は17億86百万円(同79.2%増)、経常利益は17億14百万円(同79.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億98百万円(同74.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
① 高純度薬品
高純度薬品事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大による自動車業界停滞等の影響を受け、一部製品の出荷量が減少したことにより、売上高は143億97百万円(前年同期比2.6%減)となりました。
利益面では、原子力関連施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売に加え、主要原材料の無水フッ酸価格が前年同期に比べ低下したこと、および半導体液晶部門においてシンガポール子会社の出荷量が増加したことにより、営業利益は18億81百万円(同48.3%増)となりました。
② 運輸
運輸事業につきましては、運送関連等の取扱量が前年同期を下回った結果、19億64百万円(前年同期比12.4%減)となりました。
利益面では、軽油価格の低下等により、営業利益は2億72百万円(同11.7%増)となりました。
③ メディカル
メディカル事業につきましては、がん治療法であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用ホウ素薬剤について、頭頸部癌における販売を開始し売上高を計上するとともに、経費の節減に努めたことにより販売費及び一般管理費が減少した結果、営業損失が2億86百万円(前年同期は5億36百万円の営業損失)となりました。
④ その他
その他事業につきましては、保険代理業収入等が前年同期を下回った結果、売上高は1億1百万円(前年同期比11.7%減)、営業利益は12百万円(同26.3%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産合計は514億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億55百万円減少しました。主な要因は、商品及び製品が減少したことなどによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は164億84百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億2百万円減少しました。主な要因は、長期借入金、役員退職慰労引当金がそれぞれ減少したことなどによるものです。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は349億75百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億46百万円増加しました。主な要因は、利益剰余金が増加したことなどによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は前連結会計年度末と比較して2億67百万円増加し、135億59百万円となりました(前年同期末比では、8億17百万円の増加)。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、39億14百万円(前年同期比11億56百万円収入増加)となりました。
主な内訳は、税金等調整前四半期純利益が17億22百万円、減価償却費が15億99百万円の収入、役員退職慰労引当金の減少が5億55百万円、たな卸資産の減少が7億19百万円などです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、17億31百万円(同4億36百万円支出増加)となりました。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出が16億65百万円などです。有形固定資産の取得については、製品運搬用コンテナの購入および半導体液晶部門の生産設備更新、製品物流倉庫建設などです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、18億13百万円(同9億68百万円支出増加)となりました。
主な内訳は、長期借入金の返済による支出が12億29百万円、自己株式の取得による支出が2億66百万円、配当金の支払額が3億円などです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、3億82百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。