有価証券報告書-第85期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/28 11:23
【資料】
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【項目】
125項目
業績等の概要
(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益が堅調に推移するとともに、雇用環境の改善が続くなか個人消費も回復基調が続きました。しかしながら、原材料価格の高騰や人手不足の影響から企業活動が圧迫される懸念があり、米国の政策動向や東アジア情勢等海外における懸念材料も多く、依然として先行き不透明な状態が続いております。
こうした状況のもと、当社グループにおきましては、スマホ向け非接触充電用フェライトシート及び家電製品・自動車用途向け磁石材料の売上が伸長したことから、売上高は32,781百万円(前期比17.5%増)となりました。
利益面においては、原材料価格高騰の影響があったものの内製化による原価低減活動等を推し進めたことにより原価率が改善いたしました。加えて、販売費及び一般管理費の削減に向けた取組みを継続して実施したことから、営業利益は1,370百万円(前期は営業損失151百万円)と大幅な増加となりました。また、営業外収益として受取配当金88百万円等があったことから、経常利益は1,195百万円(前期は経常損失1,116百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は981百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2,926百万円)となりました。
なお、平成30年3月に連結子会社である戸田アメリカIncorporatedはBASF Corporationとリチウムイオン電池用正極材料に関する合弁事業を行うこととし、BASF戸田アメリカ有限責任会社を設立いたしました。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。
(機能性顔料)
各種着色材料等の販売が堅調に推移したため、売上高は前期比1.6%増の15,266百万円となりました。しかしながら、原材料価格の高騰及び売上商品構成の変化等があり、セグメント利益は前期に比べ283百万円減少し2,484百万円となりました。
(電子素材)
スマホ向け非接触充電用フェライトシート及び磁石材料等の販売が伸長したことから、売上高は前期比36.2%増の17,985百万円となり、セグメント利益は1,123百万円(前期はセグメント損失525百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は4,328百万円となり、前連結会計年度末より496百万円減少いたしました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは1,652百万円(前期は2,100百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,585百万円、減価償却費1,706百万円、仕入債務の増加582百万円等による資金の増加が、事業譲渡益872百万円、たな卸資産の増加1,399百万円等による資金の減少を上回ったこと等によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは△226百万円(前期は△2,694百万円)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出786百万円、有形固定資産の取得による支出2,370百万円、貸付による支出690百万円等による資金の減少が、事業譲渡による収入3,830百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは△1,962百万円(前期は△474百万円)となりました。これは主に、短期借入金の純減額5,213百万円、長期借入金等の返済による支出3,359百万円等による資金の減少が、長期借入れによる収入7,025百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。
生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)
機能性顔料13,8753.0
電子素材11,85422.0
合計25,73010.9

(注)1 金額は、平均販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注実績
該当事項はありません。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)
機能性顔料15,2311.6
電子素材17,55036.0
合計32,78117.5

(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がいないため、記載を省略しております。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2)財政状態の分析
当社グループの当連結会計年度の財政状態は、スマホ向け非接触充電用フェライトシート及び家電製品・自動車用途向け磁石材料の売上が伸長したこと、また経営課題であった電池事業の再編等の影響を受けて、資産においては、有形固定資産が2,102百万円減少するも、投資有価証券が1,852百万円増加し、さらに売上高の増加に伴い売上債権及びたな卸資産等も増加したため流動資産が1,236百万円増加いたしました。その結果、前連結会計年度末に比べ1,562百万円増加いたしました。
負債においては、借入金が1,502百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が641百万円、未払法人税等が221百万円、その他流動負債が504百万円増加したこと等から、前連結会計年度末に比べ48百万円増加いたしました。
純資産においては、親会社株式に帰属する当期純利益981百万円が計上され、その他有価証券評価差額金の増加159百万円、為替換算調整勘定の増加229百万円等から、前連結会計年度末に比べ1,513百万円増加いたしました。
以上の結果、1株当たりの純資産は前期比239.71円増加して3,194.17円となり、自己資本比率は前期比1.7%増加して38.4%となりました。
(3)経営成績の分析
当連結会計年度の経営成績等につきましては、基幹事業である磁石材料事業及び着色材料事業が堅調に推移し、またスマホ向け非接触充電用フェライトシートの需要が大きく伸長したことから売上高は32,781百万円(前期比17.5%増)となりました。
利益面につきましては、苛性ソーダ等の原材料価格の高騰等があったものの、内製化による原価低減活動を推し進めたこと等から原価率が改善し、また全社的な諸経費削減も行ったことから、営業利益は大幅な増加となりました。また持分法適用関連会社の収益改善を積極的に取り組んでおり、持分法による投資損益が前期比492百万円改善しております。
今後も継続して原価低減活動、持分法適用関連会社への業績改善に向けての支援サポート等を行い、不透明な経営環境に備えてまいります。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。
セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
機能性顔料事業につきましては、当社の基幹事業として安定的に売上高及び利益を計上しております。しかしながら、原材料価格高騰による収益圧迫の懸念、また売上商品構成の変化等による利益変動要因も内在しているため、引き続き販路拡大及びコスト削減を進めて環境の変化に対応してまいります。
電子素材事業につきましては、基幹事業である磁石材料が堅調に推移するとともに、新規受注したスマホ向け非接触充電用フェライトシートの影響から、売上高及び利益が大きく伸長しております。今後につきましても環境変化の激しい市場動向を注視し、当社グループでの生産体制を整備することで機会損失を防ぎ、さらなる拡大を目指してまいります。
当連結会計年度におけるセグメント別の状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (1)業績」に記載しております。
(4)キャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、関係会社への投融資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は19,578百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,328百万円となっております。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

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