有価証券報告書-第92期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度(以下、「当期」という)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当期の業績は、売上高は31,667百万円(前期比20.7%増)、営業損失は648百万円(前期は営業利益117百万円)、経常損失は1,411百万円(前期は経常利益1,168百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,563百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,581百万円)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。
(機能性顔料)
中期経営計画「Vision2026」にて収益基盤事業と位置付けている触媒向け材料の需要は好調に推移しており、売上は前期に比べ伸長いたしました。一方で、再生・転換事業と位置付けているトナー用材料等は需要が想定以上に減少したことから、売上高は前期比0.7%減の8,071百万円となりました。セグメント利益につきましては、下期より収益改善に向けて、製品の価格是正活動や原価低減及び諸経費削減活動をより一層推し進めたことにより、前期比20.5%増の1,009百万円となりました。
(電子素材)
Vision2026にて成長事業と位置付けている磁石材料及び誘電体材料は需要が好調であり、加えて事業拡大に向けてかねてより経営資源を投入してきたことも寄与し、売上は前期よりも伸長いたしました。また、次世代事業と位置付けている軟磁性材料においても、戸田マテリアルズ株式会社(2025年1月1日付で戸田イスCORPORATIONから社名変更)の連結子会社化及び業績が好調に推移したことから、売上高は前期比29.9%増の24,121百万円となりました。しかしながら、EV市場の成長鈍化の影響を受け、LIB用前駆体材料の生産会社である戸田アドバンストマテリアルズInc.(以下、「TAM」)の受注が急激に落ち込んだ影響が大きく、セグメント利益は前期比52.7%減の1,212百万円となりました。
なお、TAMの業績悪化によるセグメント利益へ与える影響額は△1,370百万円になります。
②財政状態の状況
当社グループの当期末における資産は、有形固定資産が1,605百万円増加したものの、受取手形及び売掛金が417百万円、商品及び製品が532百万円、仕掛品が475百万円、原材料及び貯蔵品が2,865百万円減少したこと等から、前期末に比べ3,042百万円減少いたしました。
負債は、借入金が449百万円、関係会社整理損失引当金が955百万円増加したものの、その他流動負債が1,613百万円減少したこと等から、前期末に比べ295百万円減少いたしました。
純資産は、為替換算調整勘定が769百万円増加したものの、親会社株主に帰属する当期純損失3,563百万円等から、前期末に比べ2,748百万円減少いたしました。
以上の結果、1株当たりの純資産は前期比494.24円減少して1,904.96円となり、自己資本比率は前期比4.1ポイント減少して21.7%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は7,837百万円となり、前期末より106百万円減少いたしました。
当期における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは3,820百万円(前期は△645百万円)となりました。これは主に、売上債権の減少額563百万円、棚卸資産の減少額3,951百万円等による資金の増加が、仕入債務の減少額214百万円、法人税等の支払額423百万円等による資金の減少を上回ったこと等によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは△1,890百万円(前期は△1,429百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,920百万円等による資金の減少が、利息及び配当金の受取額508百万円、有形固定資産の売却による収入221百万円、補助金の受取額335百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは△2,131百万円(前期は1,184百万円)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額702百万円、長期借入金等の返済による支出5,235百万円、その他金融負債に係る支出1,931百万円等による資金の減少が、長期借入れによる収入6,370百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。
④生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は、平均販売価格によっております。
2 当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。これは、主に電子素材セグメントにおいて前連結会計年度末日に戸田マテリアルズ株式会社を連結の範囲に含めたこと等によるものであります。
(2)受注実績
当社グループの主要製品については主に見込み生産を行っております。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、主に電子素材セグメントにおいて前連結会計年度末日に戸田マテリアルズ株式会社を連結の範囲に含めたこと等によるものであります。
3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
(注)当該年度において販売実績の割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)経営成績の分析
当期における当社グループを取り巻く事業環境は、雇用・所得環境の改善等を背景に景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、金融政策の変更による金利の上昇、中国経済の先行き懸念、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢等の地政学リスクの長期化、米国を発端とする通商政策に伴う世界経済の下振れリスク等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
こうした状況のもと、当社グループにおきましては、マテリアリティで定めた2030年度(2031年3月期)のありたい姿の達成を目指し、2024年度(2025年3月期)から2026年度(2027年3月期)までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Vision2026」を策定いたしました。Vision2026にて掲げたKPIの達成に向けて、事業ポートフォリオマネジメントの強化に取り組んでおります。当期の主な取り組みとしては、Vision2026にて成長事業と位置付けている磁石材料及び誘電体材料はさらなる事業拡大に向けて経営資源を投入いたしました。一方、Vision2026にて再生・転換事業と位置付けているLIB用前駆体材料の主要な生産会社であるTAMをEV市場の成長鈍化の影響に加え、既存製品がプロダクトライフサイクルにおける衰退期を迎えつつあることから、解散及び清算することを決定いたしました。また、同じく再生・転換事業と位置付けている着色顔料やトナー用材料は製品の価格是正活動や原価低減及び諸経費削減等の合理化活動を推し進めてまいりました。
営業外収支においては、持分法適用関連会社の収益がEV需要の低迷により減少いたしました。また、外貨建資産負債の評価替えにより、為替差損を計上いたしました。特別損益においては、当社が保有する事業用資産及び共用資産の減損損失計上に加え、TAMの解散及び清算に伴い発生が見込まれる費用等を計上いたしました。
以上のことから、売上高は31,667百万円(前期比20.7%増)、営業損失は648百万円(前期は営業利益117百万円)、経常損失は1,411百万円(前期は経常利益1,168百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,563百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,581百万円)となりました。
なお、セグメント別の経営成績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。
(b)財政状態の分析
当期の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当期におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。また、当期における金融機関からの借入状況は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 ⑤ 連結附属明細表 借入金等明細表」に記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、関係会社への投融資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入れを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入れを基本としております。
③経営成績に重要な影響を与える要因
当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
当連結会計年度(以下、「当期」という)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
| 売上高 (百万円) | 営業利益又は 営業損失(△) (百万円) | 経常利益又は 経常損失(△) (百万円) | 親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円) | 1株当たり 当期純損失(△)(円) | |
| 当期 | 31,667 | △648 | △1,411 | △3,563 | △616.44 |
| 前期 | 26,234 | 117 | 1,168 | △3,581 | △620.00 |
| 増減率(%) | 20.7 | - | - | - | - |
当期の業績は、売上高は31,667百万円(前期比20.7%増)、営業損失は648百万円(前期は営業利益117百万円)、経常損失は1,411百万円(前期は経常利益1,168百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,563百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,581百万円)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。
| 売上高 | セグメント利益 | |||||
| 前期 (百万円) | 当期 (百万円) | 増減率(%) | 前期 (百万円) | 当期 (百万円) | 増減率(%) | |
| 機能性顔料 | 8,124 | 8,071 | △0.7 | 838 | 1,009 | 20.5 |
| 電子素材 | 18,569 | 24,121 | 29.9 | 2,560 | 1,212 | △52.7 |
| 消去又は全社 | △459 | △525 | - | △3,281 | △2,870 | - |
| 合計 | 26,234 | 31,667 | 20.7 | 117 | △648 | - |
(機能性顔料)
中期経営計画「Vision2026」にて収益基盤事業と位置付けている触媒向け材料の需要は好調に推移しており、売上は前期に比べ伸長いたしました。一方で、再生・転換事業と位置付けているトナー用材料等は需要が想定以上に減少したことから、売上高は前期比0.7%減の8,071百万円となりました。セグメント利益につきましては、下期より収益改善に向けて、製品の価格是正活動や原価低減及び諸経費削減活動をより一層推し進めたことにより、前期比20.5%増の1,009百万円となりました。
(電子素材)
Vision2026にて成長事業と位置付けている磁石材料及び誘電体材料は需要が好調であり、加えて事業拡大に向けてかねてより経営資源を投入してきたことも寄与し、売上は前期よりも伸長いたしました。また、次世代事業と位置付けている軟磁性材料においても、戸田マテリアルズ株式会社(2025年1月1日付で戸田イスCORPORATIONから社名変更)の連結子会社化及び業績が好調に推移したことから、売上高は前期比29.9%増の24,121百万円となりました。しかしながら、EV市場の成長鈍化の影響を受け、LIB用前駆体材料の生産会社である戸田アドバンストマテリアルズInc.(以下、「TAM」)の受注が急激に落ち込んだ影響が大きく、セグメント利益は前期比52.7%減の1,212百万円となりました。
なお、TAMの業績悪化によるセグメント利益へ与える影響額は△1,370百万円になります。
②財政状態の状況
| 前期 (百万円) | 当期 (百万円) | 増減 (百万円) | |
| 資産合計 | 53,714 | 50,672 | △3,042 |
| 負債合計 | 39,189 | 38,894 | △295 |
| 純資産合計 | 14,525 | 11,777 | △2,748 |
当社グループの当期末における資産は、有形固定資産が1,605百万円増加したものの、受取手形及び売掛金が417百万円、商品及び製品が532百万円、仕掛品が475百万円、原材料及び貯蔵品が2,865百万円減少したこと等から、前期末に比べ3,042百万円減少いたしました。
負債は、借入金が449百万円、関係会社整理損失引当金が955百万円増加したものの、その他流動負債が1,613百万円減少したこと等から、前期末に比べ295百万円減少いたしました。
純資産は、為替換算調整勘定が769百万円増加したものの、親会社株主に帰属する当期純損失3,563百万円等から、前期末に比べ2,748百万円減少いたしました。
以上の結果、1株当たりの純資産は前期比494.24円減少して1,904.96円となり、自己資本比率は前期比4.1ポイント減少して21.7%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
| 前期 (百万円) | 当期 (百万円) | 増減 (百万円) | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | △645 | 3,820 | 4,465 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △1,429 | △1,890 | △461 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 1,184 | △2,131 | △3,315 |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 7,943 | 7,837 | △106 |
当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は7,837百万円となり、前期末より106百万円減少いたしました。
当期における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは3,820百万円(前期は△645百万円)となりました。これは主に、売上債権の減少額563百万円、棚卸資産の減少額3,951百万円等による資金の増加が、仕入債務の減少額214百万円、法人税等の支払額423百万円等による資金の減少を上回ったこと等によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは△1,890百万円(前期は△1,429百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,920百万円等による資金の減少が、利息及び配当金の受取額508百万円、有形固定資産の売却による収入221百万円、補助金の受取額335百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは△2,131百万円(前期は1,184百万円)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額702百万円、長期借入金等の返済による支出5,235百万円、その他金融負債に係る支出1,931百万円等による資金の減少が、長期借入れによる収入6,370百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。
④生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 機能性顔料 | 7,690 | △2.7 |
| 電子素材 | 20,651 | 24.4 |
| 合計 | 28,342 | 15.6 |
(注)1 金額は、平均販売価格によっております。
2 当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。これは、主に電子素材セグメントにおいて前連結会計年度末日に戸田マテリアルズ株式会社を連結の範囲に含めたこと等によるものであります。
(2)受注実績
当社グループの主要製品については主に見込み生産を行っております。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 機能性顔料 | 8,054 | △0.8 |
| 電子素材 | 23,612 | 30.3 |
| 合計 | 31,667 | 20.7 |
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、主に電子素材セグメントにおいて前連結会計年度末日に戸田マテリアルズ株式会社を連結の範囲に含めたこと等によるものであります。
3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| BASF Toda America LLC | 3,227 | 12.30 | - | - |
(注)当該年度において販売実績の割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)経営成績の分析
当期における当社グループを取り巻く事業環境は、雇用・所得環境の改善等を背景に景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、金融政策の変更による金利の上昇、中国経済の先行き懸念、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢等の地政学リスクの長期化、米国を発端とする通商政策に伴う世界経済の下振れリスク等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
こうした状況のもと、当社グループにおきましては、マテリアリティで定めた2030年度(2031年3月期)のありたい姿の達成を目指し、2024年度(2025年3月期)から2026年度(2027年3月期)までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Vision2026」を策定いたしました。Vision2026にて掲げたKPIの達成に向けて、事業ポートフォリオマネジメントの強化に取り組んでおります。当期の主な取り組みとしては、Vision2026にて成長事業と位置付けている磁石材料及び誘電体材料はさらなる事業拡大に向けて経営資源を投入いたしました。一方、Vision2026にて再生・転換事業と位置付けているLIB用前駆体材料の主要な生産会社であるTAMをEV市場の成長鈍化の影響に加え、既存製品がプロダクトライフサイクルにおける衰退期を迎えつつあることから、解散及び清算することを決定いたしました。また、同じく再生・転換事業と位置付けている着色顔料やトナー用材料は製品の価格是正活動や原価低減及び諸経費削減等の合理化活動を推し進めてまいりました。
営業外収支においては、持分法適用関連会社の収益がEV需要の低迷により減少いたしました。また、外貨建資産負債の評価替えにより、為替差損を計上いたしました。特別損益においては、当社が保有する事業用資産及び共用資産の減損損失計上に加え、TAMの解散及び清算に伴い発生が見込まれる費用等を計上いたしました。
以上のことから、売上高は31,667百万円(前期比20.7%増)、営業損失は648百万円(前期は営業利益117百万円)、経常損失は1,411百万円(前期は経常利益1,168百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,563百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,581百万円)となりました。
なお、セグメント別の経営成績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。
(b)財政状態の分析
当期の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当期におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。また、当期における金融機関からの借入状況は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 ⑤ 連結附属明細表 借入金等明細表」に記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、関係会社への投融資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入れを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入れを基本としております。
③経営成績に重要な影響を与える要因
当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。