半期報告書-第146期(2026/01/01-2026/12/31)
当中間連結会計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析内容は以下のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間(2026年1月1日~2026年6月30日)における世界経済は、AI関連投資などにより底堅く推移したものの、中東情勢の悪化を背景に先行き不透明な状況が続きました。日本経済は、旺盛な設備投資などを背景に緩やかな回復が続いたものの、原燃料価格高騰による需要停滞の懸念が高まりました。米国経済は、AI関連投資や堅調な内需に支えられ底堅く推移したものの、物価や政策動向を巡る不確実性から成長ペースは緩やかなものとなりました。欧州経済は物価高騰や先行きの不透明感が続き、低成長が継続しました。中国経済は、不動産市場の低迷が継続したことに加え、内需も力強さを欠き、低成長が続きました。
かかる環境下、当社グループの業績においては、売上高は前年同期比31,077百万円(7.8%)増の431,035百万円、営業利益は2,578百万円(9.8%)増の28,839百万円、経常利益は4,699百万円(22.1%)増の25,984百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は191百万円(1.4%)増の14,230百万円となりました。
また、2026年1月1日に組織改定を行い、エレクトロニクスマテリアルズ推進本部に属する各事業のセグメント区分を「その他」から「機能材料」に変更しました。当中間連結会計期間の比較及び分析は、これらの変更を反映した数字に基づいています。
(単位:百万円)
[ビニルアセテート]
当セグメントの売上高は217,138百万円(前年同期比7.0%増)となりました。一方、営業利益は原燃料価格の高騰による価格改定は進めたものの、一部事業の販売数量減少による操業度低下などにより、25,381百万円(同15.0%減)となりました。

ポバール樹脂:中東情勢による混乱の中で、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みを行い、販売数量が増加しました。
光学用ポバールフィルム:国際的なスポーツイベントに向けたテレビの買い替え需要に加え、半導体メモリの逼迫や中東情勢の悪化を背景に、部材調達への懸念からサプライチェーンで在庫の積み増しが進んだ結果、販売数量が増加しました。
高機能中間膜:PVBフィルムは欧州・アジアを中心に競争環境の厳しさが継続しており、建築用途及び自動車用途ともに販売数量が減少したほか、特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉も中東情勢悪化を受けた顧客のプロジェクト延期などの影響により販売数量が減少しました。
水溶性ポバールフィルム:個包装洗剤の需要が低調に推移したことにより、販売数量が減少しました。
EVOH樹脂〈エバール〉:食品包装用途及び自動車用途ともに販売が堅調に推移する中、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みもあり、販売数量が増加しました。
[イソプレン]
当セグメントの売上高は45,883百万円(前年同期比14.9%増)となりました。営業利益は、前年に計上した減損損失に伴う減価償却費の減少効果や一部在庫評価差額のプラス影響があり、1,788百万円(前年同期は営業損失1,311百万円)となりました。

イソプレンケミカル・エラストマー:イソプレンケミカルは中国の建築用途需要低迷に加え、前年には米国関税政策の影響による需要の前倒しがあったことから、販売数量が減少しました。エラストマーは米国市場等で販売数量が増加したものの、欧州市場等においてアジアの競合メーカーとの競争激化による影響がありました。
耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉:電気・電子用途、自動車用途とも拡販が進み、販売数量が増加しました。
[機能材料]
当セグメントの売上高は110,345百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は4,884百万円(同184.9%増)となりました。堅調な販売により増益となりました。

メタアクリル:2025年7月からメタクリル酸メチル及び一部の川下製品の生産能力を縮小したことから販売数量が減少したものの、利益面ではプラス影響がありました。
メディカル:審美治療用歯科材料の販売が欧米を中心に堅調に推移しました。なお、拡大する需要に応えるため、第2四半期に三好工場で増強した設備の稼働を開始しました。
環境ソリューション:活性炭の需要は底堅く推移し、販売数量が増加しました。また価格改定も進めました。なお、将来の再生炭需要の増加に備え、米国での再生炭生産設備の増設(2028年第1四半期稼働予定、2026年2月27日公表)を決定しました。
[繊維]
当セグメントの売上高は31,889百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は4,196百万円(前年同期は営業損失57百万円)となりました。

人工皮革〈クラリーノ〉:靴用途などで需要が回復し、販売数量が増加しました。
繊維資材:PVA繊維〈クラロン〉は、建材用途などの需要低迷で販売数量が低調に推移したものの、価格改定を進めました。加えて、液晶ポリマー繊維〈ベクトラン〉の販売が好調に推移しました。
[トレーディング]
当セグメントの売上高は37,346百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は3,671百万円(同20.7%増)となりました。

繊維関連事業:スポーツ・アウトドア衣料用途が順調に推移しました。
樹脂・化成品関連事業:中国を中心としたアジア市場で販売を拡大しました。
[その他]
その他事業の売上高は15,755百万円(前年同期比27.3%減)、営業利益は787百万円(同58.8%減)となりました。

(2)財政状態の状況
総資産は、有形固定資産の増加22,504百万円及び現金及び預金の増加17,957百万円等により、前連結会計年度末比47,311百万円増の1,350,823百万円となりました。負債は、支払手形及び買掛金の減少5,202百万円等の一方、有利子負債の増加33,781百万円等により、前連結会計年度末比34,084百万円増の582,420百万円となりました。
純資産は、資本剰余金の減少10,042百万円等の一方、為替換算調整勘定の増加18,340百万円及び利益剰余金の増加5,940百万円等により、前連結会計年度末比13,227百万円増の768,403百万円となりました。自己資本は755,491百万円となり、自己資本比率は55.9%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
税金等調整前中間純利益24,518百万円に対して、減価償却費42,179百万円及び法人税等の支払額5,510百万円等により、営業活動によるキャッシュ・フローは59,031百万円の収入となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
有形及び無形固定資産の取得54,696百万円等の支出により、投資活動によるキャッシュ・フローは56,028百万円の支出となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
有利子負債の増加額34,187百万円、自己株式の取得10,001百万円及び配当金の支払額8,290百万円等の支出により、財務活動によるキャッシュ・フローは13,811百万円の収入となりました。
以上の要因に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額等により、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より19,005百万円増加して、127,319百万円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は15,030百万円です。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
当中間連結会計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間(2026年1月1日~2026年6月30日)における世界経済は、AI関連投資などにより底堅く推移したものの、中東情勢の悪化を背景に先行き不透明な状況が続きました。日本経済は、旺盛な設備投資などを背景に緩やかな回復が続いたものの、原燃料価格高騰による需要停滞の懸念が高まりました。米国経済は、AI関連投資や堅調な内需に支えられ底堅く推移したものの、物価や政策動向を巡る不確実性から成長ペースは緩やかなものとなりました。欧州経済は物価高騰や先行きの不透明感が続き、低成長が継続しました。中国経済は、不動産市場の低迷が継続したことに加え、内需も力強さを欠き、低成長が続きました。
かかる環境下、当社グループの業績においては、売上高は前年同期比31,077百万円(7.8%)増の431,035百万円、営業利益は2,578百万円(9.8%)増の28,839百万円、経常利益は4,699百万円(22.1%)増の25,984百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は191百万円(1.4%)増の14,230百万円となりました。
また、2026年1月1日に組織改定を行い、エレクトロニクスマテリアルズ推進本部に属する各事業のセグメント区分を「その他」から「機能材料」に変更しました。当中間連結会計期間の比較及び分析は、これらの変更を反映した数字に基づいています。
(単位:百万円)
| 2025年度 中間連結会計期間 | 2026年度 中間連結会計期間 | 増減 | ||||
| 売上高 | 営業利益 | 売上高 | 営業利益 | 売上高 | 営業利益 | |
| ビニルアセテート | 202,885 | 29,871 | 217,138 | 25,381 | 14,253 | △4,490 |
| イソプレン | 39,944 | △1,311 | 45,883 | 1,788 | 5,938 | 3,100 |
| 機能材料 | 98,554 | 1,714 | 110,345 | 4,884 | 11,790 | 3,170 |
| 繊維 | 29,751 | △57 | 31,889 | 4,196 | 2,138 | 4,254 |
| トレーディング | 33,908 | 3,042 | 37,346 | 3,671 | 3,438 | 629 |
| その他 | 21,680 | 1,911 | 15,755 | 787 | △5,925 | △1,124 |
| 消去又は全社 | △26,766 | △8,909 | △27,323 | △11,871 | △557 | △2,961 |
| 合計 | 399,958 | 26,261 | 431,035 | 28,839 | 31,077 | 2,578 |
[ビニルアセテート]
当セグメントの売上高は217,138百万円(前年同期比7.0%増)となりました。一方、営業利益は原燃料価格の高騰による価格改定は進めたものの、一部事業の販売数量減少による操業度低下などにより、25,381百万円(同15.0%減)となりました。

ポバール樹脂:中東情勢による混乱の中で、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みを行い、販売数量が増加しました。
光学用ポバールフィルム:国際的なスポーツイベントに向けたテレビの買い替え需要に加え、半導体メモリの逼迫や中東情勢の悪化を背景に、部材調達への懸念からサプライチェーンで在庫の積み増しが進んだ結果、販売数量が増加しました。
高機能中間膜:PVBフィルムは欧州・アジアを中心に競争環境の厳しさが継続しており、建築用途及び自動車用途ともに販売数量が減少したほか、特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉も中東情勢悪化を受けた顧客のプロジェクト延期などの影響により販売数量が減少しました。
水溶性ポバールフィルム:個包装洗剤の需要が低調に推移したことにより、販売数量が減少しました。
EVOH樹脂〈エバール〉:食品包装用途及び自動車用途ともに販売が堅調に推移する中、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みもあり、販売数量が増加しました。
[イソプレン]
当セグメントの売上高は45,883百万円(前年同期比14.9%増)となりました。営業利益は、前年に計上した減損損失に伴う減価償却費の減少効果や一部在庫評価差額のプラス影響があり、1,788百万円(前年同期は営業損失1,311百万円)となりました。

イソプレンケミカル・エラストマー:イソプレンケミカルは中国の建築用途需要低迷に加え、前年には米国関税政策の影響による需要の前倒しがあったことから、販売数量が減少しました。エラストマーは米国市場等で販売数量が増加したものの、欧州市場等においてアジアの競合メーカーとの競争激化による影響がありました。
耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉:電気・電子用途、自動車用途とも拡販が進み、販売数量が増加しました。
[機能材料]
当セグメントの売上高は110,345百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は4,884百万円(同184.9%増)となりました。堅調な販売により増益となりました。

メタアクリル:2025年7月からメタクリル酸メチル及び一部の川下製品の生産能力を縮小したことから販売数量が減少したものの、利益面ではプラス影響がありました。
メディカル:審美治療用歯科材料の販売が欧米を中心に堅調に推移しました。なお、拡大する需要に応えるため、第2四半期に三好工場で増強した設備の稼働を開始しました。
環境ソリューション:活性炭の需要は底堅く推移し、販売数量が増加しました。また価格改定も進めました。なお、将来の再生炭需要の増加に備え、米国での再生炭生産設備の増設(2028年第1四半期稼働予定、2026年2月27日公表)を決定しました。
[繊維]
当セグメントの売上高は31,889百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は4,196百万円(前年同期は営業損失57百万円)となりました。

人工皮革〈クラリーノ〉:靴用途などで需要が回復し、販売数量が増加しました。
繊維資材:PVA繊維〈クラロン〉は、建材用途などの需要低迷で販売数量が低調に推移したものの、価格改定を進めました。加えて、液晶ポリマー繊維〈ベクトラン〉の販売が好調に推移しました。
[トレーディング]
当セグメントの売上高は37,346百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は3,671百万円(同20.7%増)となりました。

繊維関連事業:スポーツ・アウトドア衣料用途が順調に推移しました。
樹脂・化成品関連事業:中国を中心としたアジア市場で販売を拡大しました。
[その他]
その他事業の売上高は15,755百万円(前年同期比27.3%減)、営業利益は787百万円(同58.8%減)となりました。

(2)財政状態の状況
総資産は、有形固定資産の増加22,504百万円及び現金及び預金の増加17,957百万円等により、前連結会計年度末比47,311百万円増の1,350,823百万円となりました。負債は、支払手形及び買掛金の減少5,202百万円等の一方、有利子負債の増加33,781百万円等により、前連結会計年度末比34,084百万円増の582,420百万円となりました。
純資産は、資本剰余金の減少10,042百万円等の一方、為替換算調整勘定の増加18,340百万円及び利益剰余金の増加5,940百万円等により、前連結会計年度末比13,227百万円増の768,403百万円となりました。自己資本は755,491百万円となり、自己資本比率は55.9%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
| (単位:百万円) | |||
| 第145期 中間連結会計期間 | 第146期 中間連結会計期間 | 増減 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 42,162 | 59,031 | 16,869 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △49,149 | △56,028 | △6,879 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 3,305 | 13,811 | 10,505 |
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
税金等調整前中間純利益24,518百万円に対して、減価償却費42,179百万円及び法人税等の支払額5,510百万円等により、営業活動によるキャッシュ・フローは59,031百万円の収入となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
有形及び無形固定資産の取得54,696百万円等の支出により、投資活動によるキャッシュ・フローは56,028百万円の支出となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
有利子負債の増加額34,187百万円、自己株式の取得10,001百万円及び配当金の支払額8,290百万円等の支出により、財務活動によるキャッシュ・フローは13,811百万円の収入となりました。
以上の要因に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額等により、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より19,005百万円増加して、127,319百万円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は15,030百万円です。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
当中間連結会計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりです。
| 会社名 事業所名 | セグメント の名称 | 設備の内容 | 投資予定金額 | 資金調達 方法 | 着手及び完了予定年月 | 完成後の 増加能力 | ||
| 総額 | 既支払額 | 着手 | 完了 | |||||
| Calgon Carbon Corporation (米国) | 機能材料 | 再生炭 生産設備増設 | 95 (百万US$) | 11 (百万US$) | 自己資金 | 2026年 2月 | 2028年 第1四半期 | 12千トン /年 |