四半期報告書-第83期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、個人消費や企業の設備投資は堅調に推移しているものの、外需の低迷などを背景に製造業の生産活動には足踏みがみられ、景気の停滞感が強まっています。今後も、米中通商問題の展開や中国経済の先行き、英国のEU離脱の影響、中東情勢の変化、新型コロナウイルス感染拡大の懸念等、引き続き不透明な環境が続くことが予想されます。
化学業界におきましても、海外経済の減速により全般的に需要の鈍化がみられる一方、米国で新増設されたプラントからのシェールガス由来の化学製品の生産が本格化していることから、世界的に需給が緩和し、国際市況は低迷傾向にあります。
このような経営環境下、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、製品需要が総じて弱含みで推移したことや、原材料価格の低下に伴う売価の低下、中国の景気減速の影響が重なり、前年同期比2,430百万円、7.1%減収の31,775百万円となりました。
利益面は、減収の影響を原材料価格の低下でカバーしたものの、減価償却費や人件費等の固定費負担の増加を補うには至らず、当第3四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期比164百万円減益の1,497百万円、経常利益は、為替差損の影響等により減益幅が更に拡大し、前年同期比272百万円減益の1,151百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、非連結子会社の旭東産業㈱を清算したことによる子会社清算益等の計上により、前年同期比73百万円減益の864百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
(界面活性剤)
香粧原料は、ヘアケア用向け基剤が増加したものの、洗剤用向けの一般洗浄剤が大幅に落ち込み減収となりました。プラスチック用添加剤は、主力の帯電防止剤が、主用途のOPPフイルム用の需要減の影響で振るわず、減収となりました。土木建築用薬剤は、建材関連薬剤等が振るわず若干の減収となりました。一方、農薬助剤は、海外向け販売が第2四半期以降回復し増収に転じ、繊維助剤は中国での販売が引き続き好調で増収となりました。紙パルプ用薬剤は、脱墨剤や消泡剤が低調で減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比664百万円、3.6%減収の17,783百万円となり、セグメント利益は、減収の影響を原材料価格の低下による利益率の改善でカバーした形で、前年同期比28百万円増益の1,067百万円となりました。
(樹脂)
石油樹脂は、アスファルト関連向けの落ち込みを主因に減収となりました。合成樹脂は、冷蔵機器用断熱ウレタンフォーム原液等が振るわず減収となりました。樹脂エマルションは、金属表面処理剤が低調で減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比157百万円、6.5%減収の2,257百万円となり、セグメント利益は、石油樹脂の採算改善を主因に、前年同期比70百万円増益の84百万円となりました。
(化成品)
合成ゴム・ABS樹脂用ロジン系乳化重合剤は、国内外とも振るわず、原材料価格低下による売価下落の影響も相俟って、大幅な減収となりました。金属加工油剤は、大口ユーザー向け販売が大幅に落ち込み減収となりました。石油添加剤は、海外向け販売が振るわず減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比751百万円、16.3%減収の3,871百万円となり、セグメント利益は、前年同期比57百万円減益の113百万円となりました。
(スペシャリティーケミカル)
溶剤は、各用途とも総じて低調で減収となりました。電子情報産業用の微細加工用樹脂は、第1四半期の当社工場の定期修理の影響による出荷の遅れや半導体市況の低迷もあり、若干の減収となりました。アクリレートは、昨年後半から中国市場の電子材料関連向け需要の落ち込みが続き、大幅な減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比826百万円、9.6%減収の7,806百万円となり、セグメント利益は、前年同期並みの243百万円となりました。
なお、上記の各セグメント利益の前年同期比の数値は、(セグメント情報等)「報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報」の表における「報告セグメント」の比較情報です。
その他に、各セグメントに帰属しない調整額(棚卸資産の調整額等)が△1百万円(前年同期は181百万円)あります。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、54,061百万円と前期末比1,654百万円の増加となりました。その内訳は、流動資産が152百万円増加の30,759百万円、固定資産が1,502百万円増加の23,302百万円です。
流動資産の主な増減要因は、現金及び預金が910百万円の増加、受取手形及び売掛金が385百万円の減少、たな卸資産が106百万円の減少、還付法人税等の減少を主因とするその他(流動資産)が266百万円の減少です。
固定資産の主な増減要因は、有形固定資産が1,433百万円の増加、無形固定資産が183百万円の増加、投資その他の資産が114百万円の減少です。
一方、負債合計は40,527百万円と前期末比1,209百万円の増加となりました。主な増減要因は、支払手形及び買掛金が842百万円の減少、未払法人税等が131百万円の増加、賞与引当金が282百万円の減少、長期借入金が1,663百万円の増加、退職給付に係る負債が146百万円の増加、リース債務の増加を主因とするその他(固定負債)が481百万円の増加です。
純資産は、13,534百万円と前期末比445百万円の増加となりました。主な増減要因は、利益剰余金が、配当金の支払いと親会社株主に帰属する四半期純利益との差額の608百万円の増加、その他の包括利益累計額が158百万円の減少です。
その結果、自己資本比率は24.9%となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営の基本方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,239百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
また、研究開発費は、セグメント別に関連づけられないものもあるため、セグメント別の研究開発費の金額は記載しておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、個人消費や企業の設備投資は堅調に推移しているものの、外需の低迷などを背景に製造業の生産活動には足踏みがみられ、景気の停滞感が強まっています。今後も、米中通商問題の展開や中国経済の先行き、英国のEU離脱の影響、中東情勢の変化、新型コロナウイルス感染拡大の懸念等、引き続き不透明な環境が続くことが予想されます。
化学業界におきましても、海外経済の減速により全般的に需要の鈍化がみられる一方、米国で新増設されたプラントからのシェールガス由来の化学製品の生産が本格化していることから、世界的に需給が緩和し、国際市況は低迷傾向にあります。
このような経営環境下、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、製品需要が総じて弱含みで推移したことや、原材料価格の低下に伴う売価の低下、中国の景気減速の影響が重なり、前年同期比2,430百万円、7.1%減収の31,775百万円となりました。
利益面は、減収の影響を原材料価格の低下でカバーしたものの、減価償却費や人件費等の固定費負担の増加を補うには至らず、当第3四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期比164百万円減益の1,497百万円、経常利益は、為替差損の影響等により減益幅が更に拡大し、前年同期比272百万円減益の1,151百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、非連結子会社の旭東産業㈱を清算したことによる子会社清算益等の計上により、前年同期比73百万円減益の864百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
(界面活性剤)
香粧原料は、ヘアケア用向け基剤が増加したものの、洗剤用向けの一般洗浄剤が大幅に落ち込み減収となりました。プラスチック用添加剤は、主力の帯電防止剤が、主用途のOPPフイルム用の需要減の影響で振るわず、減収となりました。土木建築用薬剤は、建材関連薬剤等が振るわず若干の減収となりました。一方、農薬助剤は、海外向け販売が第2四半期以降回復し増収に転じ、繊維助剤は中国での販売が引き続き好調で増収となりました。紙パルプ用薬剤は、脱墨剤や消泡剤が低調で減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比664百万円、3.6%減収の17,783百万円となり、セグメント利益は、減収の影響を原材料価格の低下による利益率の改善でカバーした形で、前年同期比28百万円増益の1,067百万円となりました。
(樹脂)
石油樹脂は、アスファルト関連向けの落ち込みを主因に減収となりました。合成樹脂は、冷蔵機器用断熱ウレタンフォーム原液等が振るわず減収となりました。樹脂エマルションは、金属表面処理剤が低調で減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比157百万円、6.5%減収の2,257百万円となり、セグメント利益は、石油樹脂の採算改善を主因に、前年同期比70百万円増益の84百万円となりました。
(化成品)
合成ゴム・ABS樹脂用ロジン系乳化重合剤は、国内外とも振るわず、原材料価格低下による売価下落の影響も相俟って、大幅な減収となりました。金属加工油剤は、大口ユーザー向け販売が大幅に落ち込み減収となりました。石油添加剤は、海外向け販売が振るわず減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比751百万円、16.3%減収の3,871百万円となり、セグメント利益は、前年同期比57百万円減益の113百万円となりました。
(スペシャリティーケミカル)
溶剤は、各用途とも総じて低調で減収となりました。電子情報産業用の微細加工用樹脂は、第1四半期の当社工場の定期修理の影響による出荷の遅れや半導体市況の低迷もあり、若干の減収となりました。アクリレートは、昨年後半から中国市場の電子材料関連向け需要の落ち込みが続き、大幅な減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比826百万円、9.6%減収の7,806百万円となり、セグメント利益は、前年同期並みの243百万円となりました。
なお、上記の各セグメント利益の前年同期比の数値は、(セグメント情報等)「報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報」の表における「報告セグメント」の比較情報です。
その他に、各セグメントに帰属しない調整額(棚卸資産の調整額等)が△1百万円(前年同期は181百万円)あります。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、54,061百万円と前期末比1,654百万円の増加となりました。その内訳は、流動資産が152百万円増加の30,759百万円、固定資産が1,502百万円増加の23,302百万円です。
流動資産の主な増減要因は、現金及び預金が910百万円の増加、受取手形及び売掛金が385百万円の減少、たな卸資産が106百万円の減少、還付法人税等の減少を主因とするその他(流動資産)が266百万円の減少です。
固定資産の主な増減要因は、有形固定資産が1,433百万円の増加、無形固定資産が183百万円の増加、投資その他の資産が114百万円の減少です。
一方、負債合計は40,527百万円と前期末比1,209百万円の増加となりました。主な増減要因は、支払手形及び買掛金が842百万円の減少、未払法人税等が131百万円の増加、賞与引当金が282百万円の減少、長期借入金が1,663百万円の増加、退職給付に係る負債が146百万円の増加、リース債務の増加を主因とするその他(固定負債)が481百万円の増加です。
純資産は、13,534百万円と前期末比445百万円の増加となりました。主な増減要因は、利益剰余金が、配当金の支払いと親会社株主に帰属する四半期純利益との差額の608百万円の増加、その他の包括利益累計額が158百万円の減少です。
その結果、自己資本比率は24.9%となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営の基本方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,239百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
また、研究開発費は、セグメント別に関連づけられないものもあるため、セグメント別の研究開発費の金額は記載しておりません。