四半期報告書-第84期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴う経済活動、社会活動の停滞によって景気が急速に悪化し、極めて厳しい状況となりました。足許では経済活動のレベルが段階的に引き上げられていますが、海外では未だ新型コロナウイルスが猛威を振るう地域が多いことや、国内における感染拡大第2波への懸念、米中対立の長期化等により、今後も引き続き不透明な環境が続くことが予想されます。
化学業界においても、米中貿易摩擦の影響による需要減退に新型コロナウイルスの影響が重なり、事業環境は一段と悪化しました。国内エチレンプラントの稼働率は好不況の目安となる9割を下回る局面も見られるなど、生産設備の稼働減が続きました。
このような厳しい経営環境下、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は、自動車市場向け製品をはじめ、幅広い分野にわたって需要が落ち込み、前年同期比1,084百万円、10.6%減収の9,109百万円と、大幅な減収となりました。
損益面につきましては、大幅な売上の減少による収益の悪化に加え、原材料価格の急落に伴う5億円を上回る多額の在庫評価損の発生や会計方針の変更に伴う損失影響(87百万円)の結果、営業損失150百万円(前年同期は営業利益382百万円)、さらに為替差損(140百万円)の発生もあり経常損失312百万円(前年同期は経常利益315百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失277百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益232百万円)と、赤字計上を余儀なくされました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
(界面活性剤)
香粧原料は、洗剤用向けの一般洗浄剤が大口ユーザーサイドの在庫調整の影響により減収となりました。プラスチック用添加剤は、主力の帯電防止剤が振るわず、減収となりました。土木建築用薬剤は、コンクリート用関連薬剤が振るわず減収となりました。農薬助剤は、国内外ともに販売が好調で大幅な増収となりました。繊維助剤は、中国での販売は堅調を維持したものの国内販売が振るわず減収となりました。紙パルプ用薬剤は、消泡剤や脱墨剤が低調で大幅な減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比567百万円、10.0%減収の5,109百万円となり、セグメント利益は、前年同期比261百万円減益の20百万円となりました。なお、セグメント利益の中には在庫評価損299百万円が含まれております。
(樹脂)
石油樹脂は、大口ユーザーでの生産調整を主因に大幅な減収となりました。合成樹脂は、冷蔵機器用断熱ウレタンフォーム原液が不振で、大幅な減収となりました。樹脂エマルションは、フロアーポリッシュ用等が低調で減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比163百万円、20.5%減収の630百万円となり、セグメント損失は、61百万円(前年同期は13百万円の利益)となりました。なお、セグメント損失の中には在庫評価損19百万円が含まれております。
(化成品)
合成ゴム・ABS樹脂用ロジン系乳化重合剤は、国内外ともに自動車関連需要が大幅に落ち込み、3割を超える大幅な減収となりました。金属加工油剤は、水溶性切削油剤の大口ユーザー向け販売が低調で減収となりました。石油添加剤は、海外向け販売が振るわず大幅な減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比335百万円、25.8%減収の966百万円となり、セグメント損失は、32百万円(前年同期は24百万円の利益)となりました。なお、セグメント損失の中には在庫評価損52百万円が含まれております。
(スペシャリティーケミカル)
溶剤は、ブレーキ液基剤の販売の落ち込みを主因に減収となりました。電子情報産業用の微細加工用樹脂は、半導体関連の販売が堅調で増収となりました。アクリレートは、数量は微増となったものの、中国での販売が多いことから為替影響等により減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比14百万円、0.6%減収の2,386百万円となり、セグメント損失は、61百万円(前年同期は30百万円の利益)となりました。なお、セグメント損失の中には在庫評価損143百万円が含まれております。
なお、上記の各セグメント利益又は損失の前年同期比の数値は、(セグメント情報等)「報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報」の表における「報告セグメント」の比較情報です。
その他に、各セグメントに帰属しない調整額(棚卸資産の調整額等)が△5百万円(前年同期は37百万円)あります。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、53,602百万円と前期末比303百万円の増加となりました。その内訳は、流動資産が1,062百万円減少の28,480百万円、固定資産が1,366百万円増加の25,121百万円です。
流動資産の主な増減要因は、現金及び預金が190百万円の増加、受取手形及び売掛金が1,056百万円の減少、たな卸資産が234百万円の減少です。
固定資産の主な増減要因は、有形固定資産が994百万円の増加、投資その他の資産が381百万円の増加です。
一方、負債合計は40,335百万円と前期末比616百万円の増加となりました。主な増減要因は、支払手形及び買掛金が1,048百万円の減少、短期借入金が882百万円の増加、未払法人税等が269百万円の減少、賞与引当金が308百万円の減少、設備関係支払手形、未払金及び預り金の増加を主因とするその他(流動負債)が975百万円の増加、長期借入金が181百万円の増加、リース債務の増加を主因とするその他(固定負債)が176百万円の増加です。
純資産は、13,267百万円と前期末比313百万円の減少となりました。主な増減要因は、利益剰余金が、配当金の支払いと親会社株主に帰属する四半期純損失により596百万円の減少、その他の包括利益累計額が286百万円の増加です。
その結果、自己資本比率は24.6%となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営の基本方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、397百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
また、研究開発費は、セグメント別に関連づけられないものもあるため、セグメント別の研究開発費の金額は記載しておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴う経済活動、社会活動の停滞によって景気が急速に悪化し、極めて厳しい状況となりました。足許では経済活動のレベルが段階的に引き上げられていますが、海外では未だ新型コロナウイルスが猛威を振るう地域が多いことや、国内における感染拡大第2波への懸念、米中対立の長期化等により、今後も引き続き不透明な環境が続くことが予想されます。
化学業界においても、米中貿易摩擦の影響による需要減退に新型コロナウイルスの影響が重なり、事業環境は一段と悪化しました。国内エチレンプラントの稼働率は好不況の目安となる9割を下回る局面も見られるなど、生産設備の稼働減が続きました。
このような厳しい経営環境下、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は、自動車市場向け製品をはじめ、幅広い分野にわたって需要が落ち込み、前年同期比1,084百万円、10.6%減収の9,109百万円と、大幅な減収となりました。
損益面につきましては、大幅な売上の減少による収益の悪化に加え、原材料価格の急落に伴う5億円を上回る多額の在庫評価損の発生や会計方針の変更に伴う損失影響(87百万円)の結果、営業損失150百万円(前年同期は営業利益382百万円)、さらに為替差損(140百万円)の発生もあり経常損失312百万円(前年同期は経常利益315百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失277百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益232百万円)と、赤字計上を余儀なくされました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
(界面活性剤)
香粧原料は、洗剤用向けの一般洗浄剤が大口ユーザーサイドの在庫調整の影響により減収となりました。プラスチック用添加剤は、主力の帯電防止剤が振るわず、減収となりました。土木建築用薬剤は、コンクリート用関連薬剤が振るわず減収となりました。農薬助剤は、国内外ともに販売が好調で大幅な増収となりました。繊維助剤は、中国での販売は堅調を維持したものの国内販売が振るわず減収となりました。紙パルプ用薬剤は、消泡剤や脱墨剤が低調で大幅な減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比567百万円、10.0%減収の5,109百万円となり、セグメント利益は、前年同期比261百万円減益の20百万円となりました。なお、セグメント利益の中には在庫評価損299百万円が含まれております。
(樹脂)
石油樹脂は、大口ユーザーでの生産調整を主因に大幅な減収となりました。合成樹脂は、冷蔵機器用断熱ウレタンフォーム原液が不振で、大幅な減収となりました。樹脂エマルションは、フロアーポリッシュ用等が低調で減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比163百万円、20.5%減収の630百万円となり、セグメント損失は、61百万円(前年同期は13百万円の利益)となりました。なお、セグメント損失の中には在庫評価損19百万円が含まれております。
(化成品)
合成ゴム・ABS樹脂用ロジン系乳化重合剤は、国内外ともに自動車関連需要が大幅に落ち込み、3割を超える大幅な減収となりました。金属加工油剤は、水溶性切削油剤の大口ユーザー向け販売が低調で減収となりました。石油添加剤は、海外向け販売が振るわず大幅な減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比335百万円、25.8%減収の966百万円となり、セグメント損失は、32百万円(前年同期は24百万円の利益)となりました。なお、セグメント損失の中には在庫評価損52百万円が含まれております。
(スペシャリティーケミカル)
溶剤は、ブレーキ液基剤の販売の落ち込みを主因に減収となりました。電子情報産業用の微細加工用樹脂は、半導体関連の販売が堅調で増収となりました。アクリレートは、数量は微増となったものの、中国での販売が多いことから為替影響等により減収となりました。
その結果、当セグメント全体の売上高は、前年同期比14百万円、0.6%減収の2,386百万円となり、セグメント損失は、61百万円(前年同期は30百万円の利益)となりました。なお、セグメント損失の中には在庫評価損143百万円が含まれております。
なお、上記の各セグメント利益又は損失の前年同期比の数値は、(セグメント情報等)「報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報」の表における「報告セグメント」の比較情報です。
その他に、各セグメントに帰属しない調整額(棚卸資産の調整額等)が△5百万円(前年同期は37百万円)あります。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、53,602百万円と前期末比303百万円の増加となりました。その内訳は、流動資産が1,062百万円減少の28,480百万円、固定資産が1,366百万円増加の25,121百万円です。
流動資産の主な増減要因は、現金及び預金が190百万円の増加、受取手形及び売掛金が1,056百万円の減少、たな卸資産が234百万円の減少です。
固定資産の主な増減要因は、有形固定資産が994百万円の増加、投資その他の資産が381百万円の増加です。
一方、負債合計は40,335百万円と前期末比616百万円の増加となりました。主な増減要因は、支払手形及び買掛金が1,048百万円の減少、短期借入金が882百万円の増加、未払法人税等が269百万円の減少、賞与引当金が308百万円の減少、設備関係支払手形、未払金及び預り金の増加を主因とするその他(流動負債)が975百万円の増加、長期借入金が181百万円の増加、リース債務の増加を主因とするその他(固定負債)が176百万円の増加です。
純資産は、13,267百万円と前期末比313百万円の減少となりました。主な増減要因は、利益剰余金が、配当金の支払いと親会社株主に帰属する四半期純損失により596百万円の減少、その他の包括利益累計額が286百万円の増加です。
その結果、自己資本比率は24.6%となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営の基本方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、397百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
また、研究開発費は、セグメント別に関連づけられないものもあるため、セグメント別の研究開発費の金額は記載しておりません。