四半期報告書-第105期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/13 14:49
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当第2四半期連結会計期間末は、流動資産が265百万円減少したものの、固定資産が2,252百万円増加したことから、総資産は前連結会計年度末比1,987百万円増加の104,801百万円となりました。
負債は、流動負債が99百万円減少したものの、固定負債が312百万円増加したことから、前連結会計年度末比212百万円増加の30,607百万円となりました。
純資産は、その他の包括利益累計額が205百万円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が1,979百万円増加した結果、前連結会計年度末比1,774百万円増加の74,193百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の70.4%から70.8%に上昇しました。
② 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用情勢の改善や消費増税前の駆け込み需要により一時的に個人消費が回復いたしましたが、世界経済の景気鈍化の影響を受け、国内企業の収益は製造業を中心に輸出の減少を背景に生産も減少傾向に推移いたしました。海外においては、米中貿易摩擦の激化により、中国経済は設備投資の抑制など景気はさらに減速傾向に推移しており、米中をはじめとした世界経済の減速懸念は一層高まっています。欧州においては、英国のEU離脱を巡る混乱が続いており、また、中東情勢も緊張の高まりが続くなど世界情勢は先行き不透明感が払拭されない状況が続いております。
このような環境のもと、当社グループは販売活動を強化するとともに生産体制の再構築を推進し、経営の効率化と一層のコスト削減に取り組んでまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高37,200百万円(前年同期比1.2%増)、営業利益4,404百万円(前年同期比6.8%減)、経常利益4,329百万円(前年同期比17.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,068百万円(前年同期比13.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[国内ベルト事業]
自動車用ベルトは、組み込みライン用は新機種への採用などから前年同期と比較して売上高が増加し、補修用も拡販により売上高が増加しました。
一般産業用ベルトや合成樹脂素材は市況全体の落ち込みにより売上高が減少しました。
搬送ベルトは、樹脂ベルトの売上高は食品・搬送業界向けが前年同期並みで推移し、ゴムコンベヤベルトの受注増により、搬送ベルト全体では微増となりました。
その結果、当事業の売上高は14,042百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益は3,384百万円(前年同期比5.9%減)となりました。
[海外ベルト事業]
自動車用ベルトは、欧州では新車販売台数の落ち込みにより売上高が減少しましたが、米国ではスノーモービル向けや多用途四輪車向け変速ベルトの需要が好調に推移したことに加え、アジアも二輪車向けの販売を中心に好調に推移したことから、全体では売上高が増加しました。
一般産業用ベルトは、アジアにおいて農業機械用の需要が落ち込んだことなどから売上高が減少しました。また、OA機器用ベルトは中国やタイでの売上高が減少しました。
その結果、当事業の売上高は17,313百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益は2,266百万円(前年同期比3.6%減)となりました。
[建設資材事業]
建築部門は民間向けの工事売上が増加し、土木部門は廃棄物処分場などの大型工事物件の売上高が増加しました。
その結果、当事業の売上高は3,516百万円(前年同期比29.7%増)、営業利益は94百万円(前年同期は6百万円)となりました。
[その他]
その他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれております。
その他の売上高は2,328百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益は11百万円(前年同期比80.7%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して599百万円減少の3,939百万円の収入となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して税金等調整前四半期純利益が927百万円減少したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して2,970百万円増加の489百万円の収入となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して定期預金の預入による支出が953百万円増加した反面、定期預金の払戻による収入が3,703百万円増加したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して118百万円減少の1,580百万円の支出となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して長期借入れによる収入が600百万円増加した反面、長期借入金の返済による支出が379百万円増加したことに加えて、配当金の支払額が242百万円増加したことによるものです。
営業、投資、財務の各活動によるキャッシュ・フローの合計額から為替換算差額328百万円を減算し、現金及び現金同等物の増加額が2,520百万円となり、これに期首残高30,650百万円を加算した結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は33,171百万円となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,406百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。