四半期報告書-第106期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/12 11:45
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当第2四半期連結会計期間末は、固定資産が456百万円増加したものの、流動資産が2,153百万円減少したことから、総資産は前連結会計年度末比1,696百万円減少の99,458百万円となりました。
負債は、流動負債が2,853百万円、固定負債が153百万円とそれぞれ減少したことから、前連結会計年度末比3,006百万円減少の26,195百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が815百万円、その他の包括利益累計額が495百万円とそれぞれ増加した結果、前連結会計年度末比1,310百万円増加の73,263百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の71.1%から73.7%に上昇しました。
② 経営成績
当第2四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により企業収益が大幅に減少し、雇用情勢、個人消費、設備投資等の低迷が続くなど経済活動は低下しました。その後、感染拡大防止対策の効果により自粛要請が解除され、経済活動の対策等により徐々に持ち直しが見られたものの、総じて厳しい状況で推移いたしました。世界経済は、中国がいち早く経済活動を再開し大きく回復を見せましたが、他の地域においては同感染症の影響は収束の目途が見られない中、各国の政治情勢や米中の通商問題が不安視されるなど先行きは不透明な状況が続いています。
このような環境のもと、当社グループは感染防止対策に注力するとともに、従業員の身の安全と雇用が維持できるよう努める一方、売上高と利益の確保も最大限図れるよう、活動してまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高30,459百万円(前年同期比18.1%減)、営業利益1,959百万円(前年同期比55.5%減)、経常利益2,296百万円(前年同期比47.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,600百万円(前年同期比47.8%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[国内ベルト事業]
自動車用ベルトは、新型コロナウイルス感染症の影響によりユーザーの工場の稼働停止や輸出需要が低迷したことなどから減少しました。また、一般産業用ベルトや搬送ベルト、合成樹脂素材についても同様に国内企業の生産活動の落ち込みに伴って売上高が減少いたしました。
その結果、当事業の売上高は11,875百万円(前年同期比15.4%減)、営業利益は2,037百万円(前年同期比39.8%減)となりました。
[海外ベルト事業]
自動車用ベルトは、自動車メーカーの生産調整によって生産台数が大きく減少したことから、アジア・米国・欧州いずれの地域でも売上高が減少しました。
一般産業用ベルトは、中国や東南アジアにおいて農業機械向けの需要が回復傾向にあることなどから前年同期並みとなりました。一方、OA機器用ベルトはアジアでの売上高が減少しました。
その結果、当事業の売上高は13,388百万円(前年同期比22.7%減)、営業利益は1,101百万円(前年同期比51.4%減)となりました。
[建設資材事業]
建築部門は公共や民間の工事物件の中止や延期の影響を受けたことに加え、土木部門も大口工事物件が減少したことから売上高が減少しました。
その結果、当事業の売上高は2,832百万円(前年同期比19.4%減)、営業利益は160百万円(前年同期比70.0%増)となりました。
[その他]
その他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれております。
その他の売上高は2,362百万円(前年同期比1.5%増)、営業利益は12百万円(前年同期比10.6%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して1,481百万円減少の2,458百万円の収入となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して売上債権の増減額が1,270百万円減少した反面、仕入債務の増減額が2,049百万円減少したことに加えて、税金等調整前四半期純利益が2,033百万円減少したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,258百万円の支出(前第2四半期連結累計期間は489百万円の収入)となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して定期預金の預入による支出が1,170百万円減少した反面、定期預金の払戻による収入が3,517百万円減少したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して122百万円増加の1,458百万円の支出となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して配当金の支払額が304百万円減少したことによるものです。
営業、投資、財務の各活動によるキャッシュ・フローの合計額から為替換算差額16百万円を減算し、現金及び現金同等物の減少額が274百万円となり、これに期首残高31,143百万円を加算した結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は30,868百万円となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,359百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。