半期報告書-第110期(2024/04/01-2025/03/31)
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当中間連結会計期間末は、流動資産が979百万円、固定資産が7,432百万円それぞれ減少したことから、総資産は前連結会計年度末比8,411百万円減少の127,215百万円となりました。
負債は、流動負債が1,865百万円、固定負債が2,695百万円それぞれ減少したことから、前連結会計年度末比4,560百万円減少の32,819百万円となりました。
純資産は、利益剰余金が2,545百万円増加したものの、その他の包括利益累計額が6,486百万円減少した結果、前連結会計年度末比3,850百万円減少の94,396百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の72.4%から74.2%となりました。
② 経営成績
当中間連結会計期間における世界経済は、インフレのピークを過ぎ、緩やかな回復基調で推移しているものの、中国経済の低迷、地政学的リスクの拡大、為替や株価などの金融市場変動リスクなど、多くの課題に直面しました。先行きについても、これらの課題が継続するうえ、保護主義の高まりによる経済的な分断リスクも懸念され、益々不透明で予断を許さない状況が続くことが見込まれます。
このような環境のなか、変化にぶれない強い企業体質の確立を進め、2030年度の「ありたい姿」の実現に向け、2024年度から2026年度までの3年間を計画期間とする「'24中期経営計画」を2024年5月14日に公表いたしました。当該期間を成長加速期間として収益性、資本効率性、設備投資額、株主還元、ESGの各々にKPIを設定し、これらの達成に向け取り組んでおります。
その結果、当中間連結会計期間の当社グループの経営成績は、売上高45,451百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益4,548百万円(前年同期比9.9%増)、経常利益は為替差損の影響で、4,286百万円(前年同期比23.6%減)となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は、投資有価証券売却益などが寄与し、6,091百万円(前年同期比69.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[国内ベルト]
自動車部品分野では、新車向けにおいては販売が前年並みに推移し、補修市場向けにおいてはトラック用の販売が好調であったため、売上高が増加しました。
産業機械分野では、伝動ベルトにおいては販売が前年並みに推移し、搬送ベルトにおいてはゴムコンベヤベルトの販売が好調でした。一方、合成樹脂素材においては半導体・液晶装置用の販売が低調でした。その結果、産業機械分野全体では売上高が増加しました。
その結果、当セグメントの売上高は14,204百万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益は4,209百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
[海外ベルト]
自動車部品分野では、東南アジア地域においてガソリン車の販売減少やローン金利の上昇の影響を受け、新車向けの販売が低調でした。一方、中国及び米国において四輪車電動ユニット用ベルトの販売が好調でした。また、インドにおいても電動二輪車後輪駆動用ベルトの販売が好調であったため、自動車部品分野全体として売上高が増加しました。
産業機械分野では、中国及び一部東南アジアにおいて市中在庫の調整の影響を受け、補修市場向けの販売が低調でした。一方、農用市場において、収穫機械用の補修部品交換需要の拡大と新製品の投入が寄与し、販売が好調でした。また、OA機器向けにおいて東南アジアのOEM販売が好調であったため、産業機械分野全体として売上高が増加しました。
その結果、当セグメントの売上高は24,534百万円(前年同期比9.4%増)、セグメント利益は1,766百万円(前年同期比30.6%増)となりました。
[建設資材]
建築防水向けでは施工現場の人手不足の影響を受けるも、完工物件の増加が寄与し売上高が増加しました。土木遮水向けでは廃棄物処分場などの超大型の工事物件が寄与し、売上高が増加しました。また、2023年2月に事業を譲り受けた土木防水向けでは大型公共工事物件の受注増により、売上高が増加しました。
その結果、当セグメントの売上高は3,726百万円(前年同期比20.1%増)、セグメント利益は282百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
[その他]
報告セグメント以外のその他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などが含まれております。電子材料分野では、データセンター用の基板加工品の大口受注や、半導体向けの導電性ペースト材の国内外での新規顧客開拓により、売上高が増加しました。
その他の売上高は2,986百万円(前年同期比13.8%増)、セグメント利益は131百万円(前年同期比80.7%増)となりました。
(注) 上記の各セグメントにおける売上高は外部顧客への売上高を記載しており、セグメント利益はセグメント間取引消去前の金額を記載しております。
なお、セグメント利益は、営業利益ベースの数値であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比較して2,900百万円減少の3,075百万円の収入となりました。主な要因は、前中間連結会計期間と比較して税金等調整前中間純利益が2,777百万円増加、仕入債務の減少額が1,569百万円減少した反面、移転補償金の計上701百万円、投資有価証券売却益3,402百万円の計上及び売上債権の増加額が1,079百万円、法人税等の支払額が1,770百万円それぞれ増加したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比較して1,543百万円増加の512百万円の収入となりました。主な要因は、前中間連結会計期間と比較して有形固定資産の取得による支出が1,387百万円増加した反面、投資有価証券の売却による収入が3,480百万円増加したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比較して952百万円増加の4,003百万円の支出となりました。主な要因は、前中間連結会計期間と比較して長期借入金の返済による支出が450百万円、配当金の支払額が140百万円それぞれ減少したことによるものです。
営業、投資、財務の各活動によるキャッシュ・フローの合計額に為替換算差額△313百万円を加算し、現金及び現金同等物の減少額が728百万円となり、これに期首残高35,045百万円を加算した結果、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は34,316百万円となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,696百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当中間連結会計期間末は、流動資産が979百万円、固定資産が7,432百万円それぞれ減少したことから、総資産は前連結会計年度末比8,411百万円減少の127,215百万円となりました。
負債は、流動負債が1,865百万円、固定負債が2,695百万円それぞれ減少したことから、前連結会計年度末比4,560百万円減少の32,819百万円となりました。
純資産は、利益剰余金が2,545百万円増加したものの、その他の包括利益累計額が6,486百万円減少した結果、前連結会計年度末比3,850百万円減少の94,396百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の72.4%から74.2%となりました。
② 経営成績
当中間連結会計期間における世界経済は、インフレのピークを過ぎ、緩やかな回復基調で推移しているものの、中国経済の低迷、地政学的リスクの拡大、為替や株価などの金融市場変動リスクなど、多くの課題に直面しました。先行きについても、これらの課題が継続するうえ、保護主義の高まりによる経済的な分断リスクも懸念され、益々不透明で予断を許さない状況が続くことが見込まれます。
このような環境のなか、変化にぶれない強い企業体質の確立を進め、2030年度の「ありたい姿」の実現に向け、2024年度から2026年度までの3年間を計画期間とする「'24中期経営計画」を2024年5月14日に公表いたしました。当該期間を成長加速期間として収益性、資本効率性、設備投資額、株主還元、ESGの各々にKPIを設定し、これらの達成に向け取り組んでおります。
その結果、当中間連結会計期間の当社グループの経営成績は、売上高45,451百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益4,548百万円(前年同期比9.9%増)、経常利益は為替差損の影響で、4,286百万円(前年同期比23.6%減)となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は、投資有価証券売却益などが寄与し、6,091百万円(前年同期比69.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[国内ベルト]
自動車部品分野では、新車向けにおいては販売が前年並みに推移し、補修市場向けにおいてはトラック用の販売が好調であったため、売上高が増加しました。
産業機械分野では、伝動ベルトにおいては販売が前年並みに推移し、搬送ベルトにおいてはゴムコンベヤベルトの販売が好調でした。一方、合成樹脂素材においては半導体・液晶装置用の販売が低調でした。その結果、産業機械分野全体では売上高が増加しました。
その結果、当セグメントの売上高は14,204百万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益は4,209百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
[海外ベルト]
自動車部品分野では、東南アジア地域においてガソリン車の販売減少やローン金利の上昇の影響を受け、新車向けの販売が低調でした。一方、中国及び米国において四輪車電動ユニット用ベルトの販売が好調でした。また、インドにおいても電動二輪車後輪駆動用ベルトの販売が好調であったため、自動車部品分野全体として売上高が増加しました。
産業機械分野では、中国及び一部東南アジアにおいて市中在庫の調整の影響を受け、補修市場向けの販売が低調でした。一方、農用市場において、収穫機械用の補修部品交換需要の拡大と新製品の投入が寄与し、販売が好調でした。また、OA機器向けにおいて東南アジアのOEM販売が好調であったため、産業機械分野全体として売上高が増加しました。
その結果、当セグメントの売上高は24,534百万円(前年同期比9.4%増)、セグメント利益は1,766百万円(前年同期比30.6%増)となりました。
[建設資材]
建築防水向けでは施工現場の人手不足の影響を受けるも、完工物件の増加が寄与し売上高が増加しました。土木遮水向けでは廃棄物処分場などの超大型の工事物件が寄与し、売上高が増加しました。また、2023年2月に事業を譲り受けた土木防水向けでは大型公共工事物件の受注増により、売上高が増加しました。
その結果、当セグメントの売上高は3,726百万円(前年同期比20.1%増)、セグメント利益は282百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
[その他]
報告セグメント以外のその他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などが含まれております。電子材料分野では、データセンター用の基板加工品の大口受注や、半導体向けの導電性ペースト材の国内外での新規顧客開拓により、売上高が増加しました。
その他の売上高は2,986百万円(前年同期比13.8%増)、セグメント利益は131百万円(前年同期比80.7%増)となりました。
(注) 上記の各セグメントにおける売上高は外部顧客への売上高を記載しており、セグメント利益はセグメント間取引消去前の金額を記載しております。
なお、セグメント利益は、営業利益ベースの数値であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比較して2,900百万円減少の3,075百万円の収入となりました。主な要因は、前中間連結会計期間と比較して税金等調整前中間純利益が2,777百万円増加、仕入債務の減少額が1,569百万円減少した反面、移転補償金の計上701百万円、投資有価証券売却益3,402百万円の計上及び売上債権の増加額が1,079百万円、法人税等の支払額が1,770百万円それぞれ増加したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比較して1,543百万円増加の512百万円の収入となりました。主な要因は、前中間連結会計期間と比較して有形固定資産の取得による支出が1,387百万円増加した反面、投資有価証券の売却による収入が3,480百万円増加したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間と比較して952百万円増加の4,003百万円の支出となりました。主な要因は、前中間連結会計期間と比較して長期借入金の返済による支出が450百万円、配当金の支払額が140百万円それぞれ減少したことによるものです。
営業、投資、財務の各活動によるキャッシュ・フローの合計額に為替換算差額△313百万円を加算し、現金及び現金同等物の減少額が728百万円となり、これに期首残高35,045百万円を加算した結果、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は34,316百万円となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,696百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。