四半期報告書-第107期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/11 13:50
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当第2四半期連結会計期間末は、流動資産が1,226百万円、固定資産が3,066百万円それぞれ増加したことから、総資産は前連結会計年度末比4,293百万円増加の112,356百万円となりました。
負債は、流動負債が943百万円、固定負債が62百万円それぞれ増加したことから、前連結会計年度末比1,005百万円増加の30,804百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が2,044百万円、その他の包括利益累計額が1,162百万円それぞれ増加した結果、前連結会計年度末比3,287百万円増加の81,551百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の72.4%から72.6%に上昇しました。
② 経営成績
当第2四半期連結累計期間においては、世界経済は新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたワクチン接種の進展に伴い、先進国を中心に停滞していた社会経済活動や生産活動に回復が見られました。一方、これら活動の回復下、需要と供給の不均衡が生じたことによる半導体の不足や、原材料価格、物流費等の高騰が続いており、先行きについては、依然として不透明で予断を許せない状況が続いております。
このような環境のなか、当社グループは引き続き感染拡大防止対策を講じつつ、2021年4月よりスタートした‘21中期経営計画の達成に向け、環境の変化にぶれない強い企業を目指し、より一層の経営の効率化とコスト削減に取り組み財務体質の強化を図っております。
その結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高37,068百万円(前年同期比21.7%増)、営業利益3,998百万円(前年同期比104.1%増)、経常利益4,439百万円(前年同期比93.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,917百万円(前年同期比82.3%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[国内ベルト事業]
国内ベルト事業においては、前年同期と比較して主要顧客の経済活動が回復傾向にあることから、いずれの業界においても需要が回復いたしました。
自動車用ベルトは、半導体不足による顧客の生産調整があったものの、生産回復に伴い、組み込みライン用の売上高が増加するとともに、補修市場向けも増加しました。
一般産業用ベルトは、射出成形機や工作機械、ロボット業界向けの販売が好調に推移するとともに、農業機械向けも政府補助金の効果により売上高が増加しました。
搬送ベルトは食品業界や物流業界の回復に伴い、同市場向けの売上高が増加しました。合成樹脂素材の売上高も前年同期と比較して増加しました。
その結果、当事業の売上高は13,918百万円(前年同期比17.2%増)、営業利益は3,787百万円(前年同期比85.9%増)となりました。
[海外ベルト事業]
海外ベルト事業においても、新型コロナウイルスの影響が大きかった前年同期と比較して、アジアや欧米のいずれの地域においても売上高が大きく回復いたしました。
自動車用ベルトは、米国ではスノーモービルや多用途四輪車向けの需要が大幅に回復し、東南アジア・中国においても二輪車用の売上高が増加しました。また、四輪車用については半導体不足の影響はあったものの、前年同期を上回る結果となりました。
一般産業用ベルトは、アジアや欧州において補修市場の拡販により、売上高が増加しました。また、OA機器用ベルトについてもユーザの生産回復に伴って、売上高が増加しました。
その結果、当事業の売上高は17,931百万円(前年同期比33.9%増)、営業利益は1,871百万円(前年同期比70.0%増)となりました。
[建設資材事業]
建築部門は改修工事物件が回復傾向にあることから、売上高は前年同期を上回りました。一方、土木部門では廃棄物処分場などの工事物件の減少や、物件の規模縮小の影響を受け、売上高が減少したことから、全体では前年同期と比較して減少しました。
その結果、当事業の売上高は2,683百万円(前年同期比5.3%減)、営業利益は99百万円(前年同期比38.2%減)となりました。
[その他]
その他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれております。
その他の売上高は2,534百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益は92百万円(前年同期比634.6%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して1,850百万円増加の4,308百万円の収入となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して棚卸資産の増減額が1,522百万円、売上債権の増減額が1,436百万円それぞれ増加した反面、税金等調整前四半期純利益が2,143百万円増加したことに加えて、仕入債務の増減額が2,136百万円増加したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して2,928百万円減少の4,186百万円の支出となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して定期預金の預入による支出が1,659百万円増加したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期連結累計期間と比較して502百万円増加の956百万円の支出となりました。主な要因は、前第2四半期連結累計期間と比較して長期借入金の返済による支出が400百万円減少したことによるものです。
営業、投資、財務の各活動によるキャッシュ・フローの合計額から為替換算差額469百万円を減算し、現金及び現金同等物の減少額が1,304百万円となり、これに期首残高33,741百万円を加算した結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は32,437百万円となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,494百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。