有価証券報告書-第107期(平成26年11月1日-平成27年10月31日)

【提出】
2016/01/28 14:01
【資料】
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【項目】
134項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度の財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析は、以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計基準は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
当社の連結財務諸表の作成において、損益又は資産の状況に影響を与える見積り、判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
① 売上高
売上高は、22,820百万円(前年度比8.0%減)となり、前年度と比較して1,976百万円の減収となりました。
売上高を、セグメントごとに分析すると、光事業の売上高は、16,105百万円(同9.0%減)となり、エレクトロニクス事業の売上高は、6,714百万円(同5.5%減)となっております。
光事業において、デジタルカメラの需要減少傾向が続いたことから、販売が減少しました。
エレクトロニクス事業において、宇宙・天文向け及び露光装置向け極低膨張ガラスセラミックスや、半導体露光装置向け高均質ガラスの販売が増加した一方、石英ガラスの販売は減少しました。
② 売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は、17,332百万円(前年度比12.5%減)となり、前年度と比較して2,474百万円の減少となりました。原料調達の見直しや、特殊ガラスの生産効率改善などにより、減少率は売上減少率を4.5ポイント下回る12.5%減となりました。費目別では、原材料費が減少し、外注加工費、雑費なども費用削減活動などにより減少しました。
販売費及び一般管理費は、4,949百万円(同3.0%減)となりました。これは、固定費削減などに努めたことが主な要因であります。なお、売上高販売管理費比率は21.7%と前年度比1.1ポイント上昇しております。
③ 営業利益
営業利益は、538百万円(前年度は110百万円の営業損失)となりました。原料調達の見直しや特殊ガラスの生産効率改善などに加え、固定費削減などに努めたことから、営業利益を計上しました。
④ 営業外損益
営業外収益は、846百万円(前年度比3.2%増)となりました。前年度に比して試作品等売却収入が増加したことが主な要因であります。
営業外費用は、68百万円(同68.0%減)となりました。これは、固定資産除却損が減少したことが主な要因であります。
⑤ 当期純利益
税金等調整前当期純利益は、1,236百万円(同58.6%増)となりました。特別利益として、固定資産売却益387百万円を計上、特別損失として子会社清算損691百万円などを計上した結果、当期純利益は、545百万円(同31.5倍)となりました。
(3) 財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は55,130百万円(前年度末比0.6%増)となりました。これは主に、現金及び預金や有価証券が減少したものの、受取手形及び売掛金、たな卸資産のうち原材料や建設仮勘定の増加があったことなどによるものであります。
流動資産の残高は27,882百万円(同0.5%減)となりました。これは、受取手形及び売掛金やたな卸資産のうち原材料が増加したものの、現金及び預金や有価証券が減少したことなどによるものであります。
固定資産の残高は27,247百万円(同1.7%増)となりました。これは、有形固定資産において、建設仮勘定が増加したことなどが主な要因であります。
流動負債の残高は9,147百万円(同6.2%減)となりました。これは、短期借入金が減少したことなどが主な要因であります。
固定負債の残高は4,459百万円(同1.3%増)となりました。これは、長期借入金が増加したことなどが主な要因であります。
当連結会計年度末における純資産の残高は41,522百万円(同2.1%増)となりました。これは、当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加があったほか、その他有価証券評価差額金や為替換算調整勘定が増加したことなどが主な要因であります。
(4) キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて336百万円減少し、当連結会計年度末には11,336百万円(前連結会計年度末比2.9%減)となりました。
詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しております。