四半期報告書-第133期第2四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比1,591億円(14.4%)増加して1兆2,605億円となりました。
国内売上高は水・環境が増収となりましたが、機械が減収となったため、前年同期比35億円(1.1%)減の2,991億円となりました。
海外売上高は機械及び水・環境ともに増収となり、前年同期比1,625億円(20.3%)増の9,614億円となりました。
営業利益は値上げ効果や為替の改善等の増益要因がありましたが、原材料価格の上昇や物流費の増加等の減益要因により、前年同期比265億円(18.0%)減の1,210億円となりました。税引前利益は営業利益の減少に伴い、前年同期比178億円(11.9%)減の1,316億円となりました。法人所得税は309億円の負担、持分法による投資損益は12億円の利益となり、四半期利益は前年同期比112億円(9.9%)減の1,020億円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を117億円(11.4%)下回る912億円となりました。
事業別セグメントの外部顧客への売上高及びセグメント利益の状況は次のとおりです。
① 機械
当事業セグメントでは主として農業機械及び農業関連商品、エンジン、建設機械の製造・販売等を行っております。
当事業セグメントの売上高は前年同期比16.5%増加して1兆962億円となり、売上高全体の87.0%を占めました。
国内売上高は前年同期比3.0%減の1,556億円となりました。米価下落や経営継続補助金の終了により、農業関連商品が減少しました。
海外売上高は前年同期比20.5%増の9,406億円となりました。北米では、トラクタは受注残の解消及びディーラー在庫充足のための出荷が進み、建設機械はインフラ工事需要により堅調に推移しました。欧州では、安定した市場により建設機械、エンジンを中心に増収となりました。アジアは、タイでは米価低迷により稲作向け機械は低調に推移しましたが、畑作市場の開拓が堅調に進みトラクタを中心に農業機械が増加しました。中国ではロックダウンの影響により建設機械、田植機が減少しました。インドではエスコーツ Ltd.(現 エスコーツクボタ Ltd.、以下「EKL社」)の連結子会社化により増収となりました。
当事業セグメントのセグメント利益は値上げ効果や為替の改善等の増益要因がありましたが、原材料価格の上昇や物流費の増加等の減益要因により、前年同期比18.5%減少して1,173億円となりました。
② 水・環境
当事業セグメントでは主としてパイプシステム関連製品(ダクタイル鉄管、合成管等)、素形材・都市インフラ関連製品(反応管、スパイラル鋼管、空調機器等)、環境関連製品(各種環境プラント、ポンプ等)の製造・販売等を行っております。
当事業セグメントの売上高は前年同期比4.2%増加して1,527億円となり、売上高全体の12.1%を占めました。
国内売上高は建設設備向けの合成管が増加し、前年同期比2.6%増の1,319億円となりました。
海外売上高は反応管やポンプの増収により、前年同期比15.6%増の208億円となりました。
当事業セグメントのセグメント利益は増収効果があったものの、原材料価格の上昇により前年同期比26.6%減少して97億円となりました。
③ その他
当事業セグメントでは主として各種サービスの提供等を行っております。
当事業セグメントの売上高は前年同期比14.7%減の116億円となり、売上高全体の0.9%を占めました。
当事業セグメントのセグメント利益は前年同期比7.0%増加して17億円となりました。
(2) 財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は前連結会計年度末比7,805億円増加して4兆5,540億円となりました。
資産の部では、北米、タイでの増収により営業債権が増加したほか、港湾混雑による輸送中在庫の増加に伴い棚卸資産が増加しました。また、EKL社の連結子会社化に伴い、のれん等も増加しました。
負債の部では、EKL社株式の取得や運転資本の増加に伴い、社債及び借入金が増加しました。
親会社の所有者に帰属する持分は、利益の積み上がりや為替の変動等に伴うその他の資本の構成要素の改善により、増加しました。親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末比2.6ポイント減少して41.9%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは220億円の支出となりました。四半期利益の減少に加え、営業債権や営業債務等運転資本の変動により前年同期比728億円の支出増となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは2,266億円の支出となりました。EKL社株式の取得及び有形固定資産の取得による支出の増加により、前年同期比1,814億円の支出増となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは1,898億円の収入となりました。資金調達の増加等により前年同期比1,875億円の収入増となりました。
これらのキャッシュ・フローに為替レート変動の影響を加えた結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物残高は期首残高から433億円減少して2,153億円となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、対処すべき課題に重要な変更はありません。また、新たに生じた課題もありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発支出は401億円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数(就業人員数)は前連結会計年度末比5,395人増加して48,688人となりました。増加の主な理由は、EKL社(事業セグメント:機械)を連結子会社化したことによるものです。
(7) 主要な設備の状況
当第2四半期連結累計期間において、EKL社(事業セグメント:機械)を連結子会社化したことにより、在外子会社の主要な設備が増加しております。同社の連結子会社化に伴って増加した有形固定資産は、企業結合日(2022年4月11日)時点で29,699百万円です。
当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比1,591億円(14.4%)増加して1兆2,605億円となりました。
国内売上高は水・環境が増収となりましたが、機械が減収となったため、前年同期比35億円(1.1%)減の2,991億円となりました。
海外売上高は機械及び水・環境ともに増収となり、前年同期比1,625億円(20.3%)増の9,614億円となりました。
営業利益は値上げ効果や為替の改善等の増益要因がありましたが、原材料価格の上昇や物流費の増加等の減益要因により、前年同期比265億円(18.0%)減の1,210億円となりました。税引前利益は営業利益の減少に伴い、前年同期比178億円(11.9%)減の1,316億円となりました。法人所得税は309億円の負担、持分法による投資損益は12億円の利益となり、四半期利益は前年同期比112億円(9.9%)減の1,020億円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を117億円(11.4%)下回る912億円となりました。
事業別セグメントの外部顧客への売上高及びセグメント利益の状況は次のとおりです。
① 機械
当事業セグメントでは主として農業機械及び農業関連商品、エンジン、建設機械の製造・販売等を行っております。
当事業セグメントの売上高は前年同期比16.5%増加して1兆962億円となり、売上高全体の87.0%を占めました。
国内売上高は前年同期比3.0%減の1,556億円となりました。米価下落や経営継続補助金の終了により、農業関連商品が減少しました。
海外売上高は前年同期比20.5%増の9,406億円となりました。北米では、トラクタは受注残の解消及びディーラー在庫充足のための出荷が進み、建設機械はインフラ工事需要により堅調に推移しました。欧州では、安定した市場により建設機械、エンジンを中心に増収となりました。アジアは、タイでは米価低迷により稲作向け機械は低調に推移しましたが、畑作市場の開拓が堅調に進みトラクタを中心に農業機械が増加しました。中国ではロックダウンの影響により建設機械、田植機が減少しました。インドではエスコーツ Ltd.(現 エスコーツクボタ Ltd.、以下「EKL社」)の連結子会社化により増収となりました。
当事業セグメントのセグメント利益は値上げ効果や為替の改善等の増益要因がありましたが、原材料価格の上昇や物流費の増加等の減益要因により、前年同期比18.5%減少して1,173億円となりました。
② 水・環境
当事業セグメントでは主としてパイプシステム関連製品(ダクタイル鉄管、合成管等)、素形材・都市インフラ関連製品(反応管、スパイラル鋼管、空調機器等)、環境関連製品(各種環境プラント、ポンプ等)の製造・販売等を行っております。
当事業セグメントの売上高は前年同期比4.2%増加して1,527億円となり、売上高全体の12.1%を占めました。
国内売上高は建設設備向けの合成管が増加し、前年同期比2.6%増の1,319億円となりました。
海外売上高は反応管やポンプの増収により、前年同期比15.6%増の208億円となりました。
当事業セグメントのセグメント利益は増収効果があったものの、原材料価格の上昇により前年同期比26.6%減少して97億円となりました。
③ その他
当事業セグメントでは主として各種サービスの提供等を行っております。
当事業セグメントの売上高は前年同期比14.7%減の116億円となり、売上高全体の0.9%を占めました。
当事業セグメントのセグメント利益は前年同期比7.0%増加して17億円となりました。
(2) 財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は前連結会計年度末比7,805億円増加して4兆5,540億円となりました。
資産の部では、北米、タイでの増収により営業債権が増加したほか、港湾混雑による輸送中在庫の増加に伴い棚卸資産が増加しました。また、EKL社の連結子会社化に伴い、のれん等も増加しました。
負債の部では、EKL社株式の取得や運転資本の増加に伴い、社債及び借入金が増加しました。
親会社の所有者に帰属する持分は、利益の積み上がりや為替の変動等に伴うその他の資本の構成要素の改善により、増加しました。親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末比2.6ポイント減少して41.9%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは220億円の支出となりました。四半期利益の減少に加え、営業債権や営業債務等運転資本の変動により前年同期比728億円の支出増となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは2,266億円の支出となりました。EKL社株式の取得及び有形固定資産の取得による支出の増加により、前年同期比1,814億円の支出増となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは1,898億円の収入となりました。資金調達の増加等により前年同期比1,875億円の収入増となりました。
これらのキャッシュ・フローに為替レート変動の影響を加えた結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物残高は期首残高から433億円減少して2,153億円となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、対処すべき課題に重要な変更はありません。また、新たに生じた課題もありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発支出は401億円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数(就業人員数)は前連結会計年度末比5,395人増加して48,688人となりました。増加の主な理由は、EKL社(事業セグメント:機械)を連結子会社化したことによるものです。
(7) 主要な設備の状況
当第2四半期連結累計期間において、EKL社(事業セグメント:機械)を連結子会社化したことにより、在外子会社の主要な設備が増加しております。同社の連結子会社化に伴って増加した有形固定資産は、企業結合日(2022年4月11日)時点で29,699百万円です。