四半期報告書-第74期第2四半期(令和3年1月1日-令和3年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大、長期化という厳しい状況にありましたが、世界的な半導体関連需要が拡大するなど、一部に持ち直しの動きが見られるなかで推移いたしました。
このような状況におきまして、当社グループは、引き続き新型コロナウイルスの感染防止策を講じた上で事業を行いながら、市場要求に対応した製品開発や当社独自の光技術を活かした研究開発に取り組むことで、売上高、利益の確保に努力してまいりました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、売上高は79,342百万円と前年同期に比べ6,366百万円(8.7%)の増加となりました。利益面につきましても、営業利益は14,392百万円と前年同期に比べ2,164百万円(17.7%)の増加、経常利益は14,396百万円と前年同期に比べ1,800百万円(14.3%)の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は10,784百万円と前年同期に比べ1,781百万円(19.8%)の増加となり、増収増益となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
[電子管事業]
光電子増倍管は、医用分野におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響により、PETなどの核医学検査装置向けの売上げが減少いたしましたものの、PCR検査などの検体検査装置向けの売上げが中国を中心に国内外での需要が高まり増加いたしました。また、産業分野における半導体検査装置向けの売上げも海外を中心に増加いたしました。
イメージ機器及び光源は、医用分野におきまして、歯科用のX線シンチレータの売上げが減少いたしました。しかしながら、産業分野におきまして、シリコンウェハを高速・高品位に切断するステルスダイシングエンジン及び半導体ウェハ検査装置向けの光源の売上げが、半導体市場の復調を受けて増加いたしました。また、非破壊検査用のマイクロフォーカスX線源の売上げも、基板検査や車載用バッテリー検査向けがアジアを中心に増加いたしました。
この結果、電子管事業といたしましては、売上高は30,013百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は10,263百万円(前年同期比5.6%増)となりました。
[光半導体事業]
光半導体素子は、医用分野におきまして、歯科用のフラットパネルセンサの売上げが、新型コロナウイルス感染症の影響からは徐々に復調傾向にあるものの、前年同期比では減少いたしました。一方で、X線CT向けのシリコンフォトダイオードの売上げは、国内外における継続的な需要の増加により好調に推移いたしました。また、産業分野におきまして、半導体製造・検査装置向けのイメージセンサ等の売上げが、半導体市場の復調により増加いたしました。
この結果、光半導体事業といたしましては、売上高は36,579百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は9,846百万円(前年同期比3.9%減)となりました。
[画像計測機器事業]
画像処理・計測装置は、検体検査装置向けのボードカメラの売上げが、北米を中心に増加いたしました。また、半導体故障解析装置も、半導体市場の復調を背景に、アジア及び欧州を中心に売上げが増加いたしました。さらに、遠隔病理診断に用いられる病理デジタルスライドスキャナの売上げが、海外における病院間ネットワーク需要の高まりを受けて増加いたしました。
この結果、画像計測機器事業といたしましては、売上高は10,425百万円(前年同期比28.9%増)、営業利益は2,336百万円(前年同期比48.9%増)となりました。
[その他事業]
半導体レーザーに係る事業、子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。
当セグメント(その他)の売上高は2,323百万円(前年同期比5.2%減)、営業利益は265百万円(前年同期は営業損失522百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産の主な変動は、未収入金(流動資産その他)が3,727百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が5,623百万円、現金及び預金が2,235百万円それぞれ増加したことなどから、流動資産は前連結会計年度末に比べ5,533百万円増加しております。
固定資産の主な変動は、有形固定資産が減価償却による建物及び構築物の減少などにより2,257百万円減少したことなどから、固定資産は前連結会計年度末に比べ2,336百万円減少しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3,197百万円増加し、274,812百万円となりました。
流動負債の主な変動は、支払手形及び買掛金が618百万円増加したものの、設備関係電子記録債務(流動負債その他)が5,274百万円、設備関係未払金(流動負債その他)が3,020百万円それぞれ減少したことなどから、流動負債は前連結会計年度末に比べ6,638百万円減少しております。
固定負債の主な変動は、厚生年金基金解散損失引当金が503百万円減少したことなどから、固定負債は前連結会計年度末に比べ500百万円減少しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7,138百万円減少し、50,961百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより利益剰余金が7,689百万円、為替換算調整勘定が2,313百万円それぞれ増加したことなどから、当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ10,335百万円増加し、223,851百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ6,417百万円増加し、75,191百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は17,944百万円となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費の計上などによるものであり、前年同期に得られた資金11,450百万円に比べ6,493百万円の収入増となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は9,944百万円となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出などによるものであり、前年同期に使用した資金14,706百万円に比べ4,761百万円の支出減となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は3,014百万円となりました。これは主として、配当金の支払額などによるものであり、前年同期に使用した資金3,418百万円に比べ403百万円の支出減となりました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、5,560百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大、長期化という厳しい状況にありましたが、世界的な半導体関連需要が拡大するなど、一部に持ち直しの動きが見られるなかで推移いたしました。
このような状況におきまして、当社グループは、引き続き新型コロナウイルスの感染防止策を講じた上で事業を行いながら、市場要求に対応した製品開発や当社独自の光技術を活かした研究開発に取り組むことで、売上高、利益の確保に努力してまいりました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、売上高は79,342百万円と前年同期に比べ6,366百万円(8.7%)の増加となりました。利益面につきましても、営業利益は14,392百万円と前年同期に比べ2,164百万円(17.7%)の増加、経常利益は14,396百万円と前年同期に比べ1,800百万円(14.3%)の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は10,784百万円と前年同期に比べ1,781百万円(19.8%)の増加となり、増収増益となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
[電子管事業]
光電子増倍管は、医用分野におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響により、PETなどの核医学検査装置向けの売上げが減少いたしましたものの、PCR検査などの検体検査装置向けの売上げが中国を中心に国内外での需要が高まり増加いたしました。また、産業分野における半導体検査装置向けの売上げも海外を中心に増加いたしました。
イメージ機器及び光源は、医用分野におきまして、歯科用のX線シンチレータの売上げが減少いたしました。しかしながら、産業分野におきまして、シリコンウェハを高速・高品位に切断するステルスダイシングエンジン及び半導体ウェハ検査装置向けの光源の売上げが、半導体市場の復調を受けて増加いたしました。また、非破壊検査用のマイクロフォーカスX線源の売上げも、基板検査や車載用バッテリー検査向けがアジアを中心に増加いたしました。
この結果、電子管事業といたしましては、売上高は30,013百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は10,263百万円(前年同期比5.6%増)となりました。
[光半導体事業]
光半導体素子は、医用分野におきまして、歯科用のフラットパネルセンサの売上げが、新型コロナウイルス感染症の影響からは徐々に復調傾向にあるものの、前年同期比では減少いたしました。一方で、X線CT向けのシリコンフォトダイオードの売上げは、国内外における継続的な需要の増加により好調に推移いたしました。また、産業分野におきまして、半導体製造・検査装置向けのイメージセンサ等の売上げが、半導体市場の復調により増加いたしました。
この結果、光半導体事業といたしましては、売上高は36,579百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は9,846百万円(前年同期比3.9%減)となりました。
[画像計測機器事業]
画像処理・計測装置は、検体検査装置向けのボードカメラの売上げが、北米を中心に増加いたしました。また、半導体故障解析装置も、半導体市場の復調を背景に、アジア及び欧州を中心に売上げが増加いたしました。さらに、遠隔病理診断に用いられる病理デジタルスライドスキャナの売上げが、海外における病院間ネットワーク需要の高まりを受けて増加いたしました。
この結果、画像計測機器事業といたしましては、売上高は10,425百万円(前年同期比28.9%増)、営業利益は2,336百万円(前年同期比48.9%増)となりました。
[その他事業]
半導体レーザーに係る事業、子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。
当セグメント(その他)の売上高は2,323百万円(前年同期比5.2%減)、営業利益は265百万円(前年同期は営業損失522百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産の主な変動は、未収入金(流動資産その他)が3,727百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が5,623百万円、現金及び預金が2,235百万円それぞれ増加したことなどから、流動資産は前連結会計年度末に比べ5,533百万円増加しております。
固定資産の主な変動は、有形固定資産が減価償却による建物及び構築物の減少などにより2,257百万円減少したことなどから、固定資産は前連結会計年度末に比べ2,336百万円減少しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3,197百万円増加し、274,812百万円となりました。
流動負債の主な変動は、支払手形及び買掛金が618百万円増加したものの、設備関係電子記録債務(流動負債その他)が5,274百万円、設備関係未払金(流動負債その他)が3,020百万円それぞれ減少したことなどから、流動負債は前連結会計年度末に比べ6,638百万円減少しております。
固定負債の主な変動は、厚生年金基金解散損失引当金が503百万円減少したことなどから、固定負債は前連結会計年度末に比べ500百万円減少しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7,138百万円減少し、50,961百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより利益剰余金が7,689百万円、為替換算調整勘定が2,313百万円それぞれ増加したことなどから、当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ10,335百万円増加し、223,851百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ6,417百万円増加し、75,191百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は17,944百万円となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費の計上などによるものであり、前年同期に得られた資金11,450百万円に比べ6,493百万円の収入増となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は9,944百万円となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出などによるものであり、前年同期に使用した資金14,706百万円に比べ4,761百万円の支出減となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は3,014百万円となりました。これは主として、配当金の支払額などによるものであり、前年同期に使用した資金3,418百万円に比べ403百万円の支出減となりました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、5,560百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。