四半期報告書-第77期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価高や人手不足の影響を受けつつも企業の設備投資に持ち直しの動きがみられたほか、インバウンド需要の回復等により非製造業を中心に収益の改善がみられました。しかし、欧米を中心としたインフレの加速や各国の金融引き締めによる影響、また中国経済の下振れ懸念など景気の先行きは不透明かつ厳しい状況の中で推移いたしました。
このような状況におきまして、当社グループは、財務・非財務の両輪で企業価値を向上させるための変革に取り組むとともに、当社独自の光技術をいかした研究・製品開発を推進することで、売上高、利益の確保に努力してまいりました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、売上高は103,986百万円と前年同期に比べ7,631百万円(6.8%)の減少となりました。利益面につきましても、営業利益は20,064百万円と前年同期に比べ11,455百万円(36.3%)の減少、経常利益は21,521百万円と前年同期に比べ10,980百万円(33.8%)の減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は16,771百万円と前年同期に比べ6,977百万円(29.4%)の減少となり、減収減益となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。当該変更に伴い、以下の前年同期比較については、前年同期数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
[電子管事業]
光電子増倍管、イメージ機器及び光源は、学術分野におきまして、高エネルギー物理学実験等の学術向け光電子増倍管の売上げが増加したものの、産業用分野におきまして、半導体製造検査装置向けの光電子増倍管の売上げが減少いたしました。また、液体クロマトグラフなどの分析装置向け重水素ランプが、医薬品の成分分析等の需要停滞により売上げが減少いたしました。
この結果、電子管事業といたしましては、売上高は40,315百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は13,393百万円(前年同期比23.1%減)となりました。
[光半導体事業]
光半導体素子は、学術分野におきまして、高エネルギー物理学実験向けのフォトダイオードアレイなどの光半導体センサの売上げが、欧州におけるプロジェクトからの継続的な受注により増加したものの、医用分野におきまして、X線CT向けのシリコンフォトダイオードの売上げが前年までの部材不足を背景とした受注増加の反動により減少いたしました。また、歯科用のフラットパネルセンサの売上げも海外における競合メーカーの台頭による価格競争の影響を受け減少いたしました。
この結果、光半導体事業といたしましては、売上高は40,416百万円(前年同期比20.4%減)、営業利益は10,560百万円(前年同期比39.1%減)となりました。
[画像計測機器事業]
画像処理・計測装置は、半導体故障解析装置が、市場要求に沿った高い操作性・機能性を評価され、ロジック半導体、パワー半導体向けでの用途拡大により売上げが好調に推移したほか、病理デジタルスライドスキャナは国内での需要増加により売上げが増加いたしました。
この結果、画像計測機器事業といたしましては、売上高は17,747百万円(前年同期比19.4%増)、営業利益は5,369百万円(前年同期比2.1%減)となりました。
[その他事業]
半導体レーザーに係る事業、子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。
当セグメント(その他)の売上高は5,507百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は848百万円(前年同期比1.0%減)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産の主な変動は、現金及び預金が7,663百万円増加したものの、受取手形及び売掛金が5,692百万円減少したことなどから、流動資産は前連結会計年度末に比べ3,698百万円減少しております。
固定資産の主な変動は、建設仮勘定が6,423百万円増加したことなどから、固定資産は前連結会計年度末に比べ6,780百万円増加しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3,082百万円増加し、406,004百万円となりました。
流動負債の主な変動は、未払費用(流動負債その他)が1,421百万円増加したものの、設備関係電子記録債務(流動負債その他)が5,112百万円、未払法人税等が4,021百万円それぞれ減少したことなどから、流動負債は前連結会計年度末に比べ10,519百万円減少しております。
固定負債の主な変動は、退職給付に係る負債が1,237百万円増加したことから、固定負債は前連結会計年度末に比べ996百万円増加しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ9,522百万円減少し、73,340百万円となりました。
純資産は、為替換算調整勘定が1,523百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより利益剰余金が10,876百万円増加したことなどから、当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ12,604百万円増加し、332,663百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ6,931百万円増加し、121,350百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は29,272百万円となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費の計上などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は17,754百万円となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は5,367百万円となりました。これは主として、配当金の支払額などによるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、6,141百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価高や人手不足の影響を受けつつも企業の設備投資に持ち直しの動きがみられたほか、インバウンド需要の回復等により非製造業を中心に収益の改善がみられました。しかし、欧米を中心としたインフレの加速や各国の金融引き締めによる影響、また中国経済の下振れ懸念など景気の先行きは不透明かつ厳しい状況の中で推移いたしました。
このような状況におきまして、当社グループは、財務・非財務の両輪で企業価値を向上させるための変革に取り組むとともに、当社独自の光技術をいかした研究・製品開発を推進することで、売上高、利益の確保に努力してまいりました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、売上高は103,986百万円と前年同期に比べ7,631百万円(6.8%)の減少となりました。利益面につきましても、営業利益は20,064百万円と前年同期に比べ11,455百万円(36.3%)の減少、経常利益は21,521百万円と前年同期に比べ10,980百万円(33.8%)の減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は16,771百万円と前年同期に比べ6,977百万円(29.4%)の減少となり、減収減益となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。当該変更に伴い、以下の前年同期比較については、前年同期数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
[電子管事業]
光電子増倍管、イメージ機器及び光源は、学術分野におきまして、高エネルギー物理学実験等の学術向け光電子増倍管の売上げが増加したものの、産業用分野におきまして、半導体製造検査装置向けの光電子増倍管の売上げが減少いたしました。また、液体クロマトグラフなどの分析装置向け重水素ランプが、医薬品の成分分析等の需要停滞により売上げが減少いたしました。
この結果、電子管事業といたしましては、売上高は40,315百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は13,393百万円(前年同期比23.1%減)となりました。
[光半導体事業]
光半導体素子は、学術分野におきまして、高エネルギー物理学実験向けのフォトダイオードアレイなどの光半導体センサの売上げが、欧州におけるプロジェクトからの継続的な受注により増加したものの、医用分野におきまして、X線CT向けのシリコンフォトダイオードの売上げが前年までの部材不足を背景とした受注増加の反動により減少いたしました。また、歯科用のフラットパネルセンサの売上げも海外における競合メーカーの台頭による価格競争の影響を受け減少いたしました。
この結果、光半導体事業といたしましては、売上高は40,416百万円(前年同期比20.4%減)、営業利益は10,560百万円(前年同期比39.1%減)となりました。
[画像計測機器事業]
画像処理・計測装置は、半導体故障解析装置が、市場要求に沿った高い操作性・機能性を評価され、ロジック半導体、パワー半導体向けでの用途拡大により売上げが好調に推移したほか、病理デジタルスライドスキャナは国内での需要増加により売上げが増加いたしました。
この結果、画像計測機器事業といたしましては、売上高は17,747百万円(前年同期比19.4%増)、営業利益は5,369百万円(前年同期比2.1%減)となりました。
[その他事業]
半導体レーザーに係る事業、子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。
当セグメント(その他)の売上高は5,507百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は848百万円(前年同期比1.0%減)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産の主な変動は、現金及び預金が7,663百万円増加したものの、受取手形及び売掛金が5,692百万円減少したことなどから、流動資産は前連結会計年度末に比べ3,698百万円減少しております。
固定資産の主な変動は、建設仮勘定が6,423百万円増加したことなどから、固定資産は前連結会計年度末に比べ6,780百万円増加しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3,082百万円増加し、406,004百万円となりました。
流動負債の主な変動は、未払費用(流動負債その他)が1,421百万円増加したものの、設備関係電子記録債務(流動負債その他)が5,112百万円、未払法人税等が4,021百万円それぞれ減少したことなどから、流動負債は前連結会計年度末に比べ10,519百万円減少しております。
固定負債の主な変動は、退職給付に係る負債が1,237百万円増加したことから、固定負債は前連結会計年度末に比べ996百万円増加しております。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ9,522百万円減少し、73,340百万円となりました。
純資産は、為替換算調整勘定が1,523百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより利益剰余金が10,876百万円増加したことなどから、当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ12,604百万円増加し、332,663百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ6,931百万円増加し、121,350百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は29,272百万円となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費の計上などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は17,754百万円となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は5,367百万円となりました。これは主として、配当金の支払額などによるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、6,141百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。