四半期報告書-第83期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/10 10:40
【資料】
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【項目】
35項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)における世界経済は、緩やかな回復が見られましたが、物価上昇やインフレ圧力の高まりに伴う世界的な金融引締めなどから、一部の地域において景気回復に足踏みが見られました。
当社グループを取り巻く事業環境は、エレクトロニクス業界では、コロナ特需一巡によるスマートフォンやパソコンなどの需要減少に伴い、メモリーメーカーなどに投資抑制の動きが見られましたが、5G、AIの活用拡大を受けたIoT、DXの進展、GXを意識した微細化やパワー半導体、実装技術分野への投資は底堅く推移しました。一方、ディスプレーメーカーにおいては、TV用パネル需給好転の動きが見られるものの、厳しい状況が続いております。
このような状況の中、当第1四半期連結累計期間の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。
a. 財政状態
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、棚卸資産や現金及び預金が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ、489億1千2百万円(8.7%)増加し、6,117億2千9百万円となりました。
負債合計は、仕入債務が減少した一方、契約負債が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ、497億3千5百万円(18.9%)増加し、3,126億2千4百万円となりました。
純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上の一方で、配当金の支払いなどにより、前連結会計年度末に比べ、8億2千2百万円(0.3%)減少し、2,991億4百万円となりました。
以上の結果、当第1四半期連結会計期間末の自己資本比率は、48.9%となりました。
b. 経営成績
当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、売上高は996億9千万円と前年同期に比べ、21億3千6百万円(2.1%)減少しました。利益面につきましては、売上の減少や固定費の増加などにより、前年同期に比べ、営業利益は44億3千1百万円(24.8%)減少の134億1千8百万円、経常利益は45億2千3百万円(24.8%)減少の136億8千3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は66億6千3百万円(41.4%)減少の94億2千8百万円となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(半導体製造装置事業:SPE)
半導体製造装置事業では、前年同期に比べ、ファウンドリー向けは増加しましたが、メモリー向けの売上が減少しました。地域別では、北米向けの売上は増加しましたが、台湾向けの売上が減少しました。その結果、当セグメントの売上高は823億4千3百万円(前年同期比2.7%減)となりました。営業利益は、売上の減少や固定費の増加などにより、137億9千5百万円(前年同期比26.7%減)となりました。
(グラフィックアーツ機器事業:GA)
グラフィックアーツ機器事業では、装置売上やインクを中心とするリカーリングビジネスの売上が増加したことから、当セグメントの売上高は115億9千1百万円(前年同期比9.8%増)となりました。営業利益は、売上の増加などにより、9億3千1百万円(前年同期比38.7%増)となりました。
(ディスプレー製造装置および成膜装置事業:FT)
ディスプレー製造装置および成膜装置事業では、顧客の設備投資低迷を受けディスプレー製造装置の売上が減少したことから、当セグメントの売上高は23億9千1百万円(前年同期比21.8%減)となりました。利益面では、固定費の抑制に努めたものの売上の減少などにより、4億8千万円の営業損失(前年同期は8億2千6百万円の営業損失)となりました。
(プリント基板関連機器事業:PE)
プリント基板関連機器事業では、ポストセールスの売上が増加したことから、当セグメントの売上高は34億7百万円(前年同期比1.8%増)となりました。営業利益は、固定費の増加などにより、3億7千2百万円(前年同期比20.6%減)となりました。
(その他事業)
その他事業の外部顧客への売上高は4億8千9百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、現金及び現金同等物に係る換算差額を含め、前連結会計年度末に比べ、77億6千万円増加し、1,814億2千万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、契約負債の増加、その他流動負債の増加、税金等調整前四半期純利益などの収入項目が、法人税等の支払い、仕入債務の減少、棚卸資産の増加などの支出項目を上回ったことから、398億3百万円の収入(前年同期は292億6千9百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、新工場建設に伴う支払いや研究開発設備等の有形固定資産を取得したことなどにより、175億7千3百万円の支出(前年同期は17億3千9百万円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより、172億1千9百万円の支出(前年同期は193億5千万円の支出)となりました。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間は研究開発費として63億7千3百万円を投入いたしました。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設、改修計画についての経過は次のとおりであります。
会社名事業所名
(所在地)
セグメント名称設備の内容投資予定額
(百万円)
着工および完成予定完成後の増加能力
総額既支払額着工
年月
完了
年月
提出会社および㈱SCREENセミコンダクターソリューションズ彦根事業所
(滋賀県彦根市)
全社(共通)
SPE
半導体製造装置生産工場の新設8,4744,1802023年
2月
2024年
1月
20%
提出会社SCREEN SPE ワークス
(富山県高岡市)
全社(共通)生産設備の拡張整備6,2116,0562022年
12月
2023年
7月
提出会社SCREEN SPE クォーツ
(福島県郡山市)
全社(共通)既存の生産設備の能力増強1,8779072023年
1月
2023年
9月
㈱SCREEN SPE クォーツいわき工場
(福島県いわき市)
SPE既存の生産設備の能力増強6272452023年
4月
2023年
10月