四半期報告書-第81期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日)における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にあるものの、各国の経済対策やワクチン接種率の上昇により、概ね回復基調で推移しました。わが国経済におきましては、ワクチン接種の進展に伴い景気は回復局面にある一方、断続的な感染拡大による消費活動の停滞や半導体をはじめとする部材不足など供給面の制約により、足元では持ち直しの動きに足踏みが見られました。
当社グループを取り巻く事業環境は、半導体業界では、5G、AIの活用の拡大やIoT、DXの進展に伴うデータセンター需要の拡大、リモートワークの定着や自動車向け需要などが追い風となり、半導体メーカーの設備投資が堅調に推移しました。FPD業界では、OLED用中小型パネル向け投資が継続しました。印刷関連機器においては、北米や欧州など景気に持ち直しの動きが見られる地域を中心に、顧客の装置稼働状況や設備投資意欲に回復が見られました。
このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。
a. 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、現金及び預金や棚卸資産が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ、720億1千6百万円(18.8%)増加し、4,546億4千9百万円となりました。
負債合計は、仕入債務や契約負債が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ、432億5千8百万円(24.8%)増加し、2,173億4千1百万円となりました。
純資産合計は、配当金の支払いの一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、前連結会計年度末に比べ、287億5千8百万円(13.8%)増加し、2,373億7百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は、52.2%となりました。
b. 経営成績
当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、売上高は2,911億7百万円と前年同期に比べ、746億4千万円(34.5%)増加しました。利益面につきましては、売上の増加や採算性の改善などにより、前年同期に比べ、営業利益は273億6千5百万円(213.8%)増加の401億6千2百万円となりました。また、経常利益は286億5千万円(254.4%)増加の399億1千3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は216億5千4百万円(271.9%)増加の296億1千8百万円となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(半導体製造装置事業:SPE)
半導体製造装置事業では、前年同期に比べ、ファウンドリー向け、メモリー向け、ロジック向けの売上が大幅に増加しました。地域別では、台湾向けを中心に北米向けや欧州向けなどの売上が増加しました。その結果、当セグメントの売上高は2,261億2千9百万円(前年同期比39.6%増)となりました。営業利益は、売上の増加や採算性の改善などにより、414億4百万円(前年同期比172.2%増)となりました。
(グラフィックアーツ機器事業:GA)
グラフィックアーツ機器事業では、顧客の装置稼働状況、設備投資意欲の回復などを受け、装置売上やインクなどのポストセールスの売上が増加したことから、当セグメントの売上高は309億2千7百万円(前年同期比17.8%増)となりました。営業利益は、売上の増加などにより、11億2百万円(前年同期は2千4百万円の営業損失)となりました。
(ディスプレー製造装置および成膜装置事業:FT)
ディスプレー製造装置および成膜装置事業では、大型液晶パネル用製造装置の売上は減少したものの、OLED用中小型パネル用製造装置の売上が増加したことから、当セグメントの売上高は231億1千9百万円(前年同期比16.7%増)となりました。利益面では、前年同期に比べ売上の増加、採算性の改善はあったものの1億4千3百万円の営業損失(前年同期は8億7千6百万円の営業損失)となりました。
(プリント基板関連機器事業:PE)
プリント基板関連機器事業では、直接描画装置の売上が増加したことから、当セグメントの売上高は92億2千9百万円(前年同期比32.5%増)となりました。営業利益は、売上の増加などにより、15億4千6百万円(前年同期比414.1%増)となりました。
(その他事業)
その他事業の外部顧客への売上高は18億3千5百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、558億6千3百万円増加し、1,166億8百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益、仕入債務の増加などの収入項目が、棚卸資産の増加などの支出項目を上回ったことから、637億3百万円の収入(前年同期は329億8千万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、研究開発設備等の有形固定資産を取得したことなどにより、46億9千4百万円の支出(前年同期は36億5千2百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより、44億6百万円の支出(前年同期は154億5千1百万円の支出)となりました。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間は研究開発費として165億6千3百万円を投入いたしました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりであります。
半導体製造装置事業(SPE)の生産能力増強を図るため、彦根事業所内に新工場の建設を計画するとともに、既存の設備の改修および事業所設備の増設を計画しております。設備投資予定額は新工場の建設および既存設備の改修84億円、事業所設備の増設25億円で、所要資金は自己資金により充当する予定であります。なお、新工場の竣工は2022年11月、操業開始は2023年1月を予定しております。
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日)における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にあるものの、各国の経済対策やワクチン接種率の上昇により、概ね回復基調で推移しました。わが国経済におきましては、ワクチン接種の進展に伴い景気は回復局面にある一方、断続的な感染拡大による消費活動の停滞や半導体をはじめとする部材不足など供給面の制約により、足元では持ち直しの動きに足踏みが見られました。
当社グループを取り巻く事業環境は、半導体業界では、5G、AIの活用の拡大やIoT、DXの進展に伴うデータセンター需要の拡大、リモートワークの定着や自動車向け需要などが追い風となり、半導体メーカーの設備投資が堅調に推移しました。FPD業界では、OLED用中小型パネル向け投資が継続しました。印刷関連機器においては、北米や欧州など景気に持ち直しの動きが見られる地域を中心に、顧客の装置稼働状況や設備投資意欲に回復が見られました。
このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。
a. 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、現金及び預金や棚卸資産が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ、720億1千6百万円(18.8%)増加し、4,546億4千9百万円となりました。
負債合計は、仕入債務や契約負債が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ、432億5千8百万円(24.8%)増加し、2,173億4千1百万円となりました。
純資産合計は、配当金の支払いの一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、前連結会計年度末に比べ、287億5千8百万円(13.8%)増加し、2,373億7百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は、52.2%となりました。
b. 経営成績
当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、売上高は2,911億7百万円と前年同期に比べ、746億4千万円(34.5%)増加しました。利益面につきましては、売上の増加や採算性の改善などにより、前年同期に比べ、営業利益は273億6千5百万円(213.8%)増加の401億6千2百万円となりました。また、経常利益は286億5千万円(254.4%)増加の399億1千3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は216億5千4百万円(271.9%)増加の296億1千8百万円となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(半導体製造装置事業:SPE)
半導体製造装置事業では、前年同期に比べ、ファウンドリー向け、メモリー向け、ロジック向けの売上が大幅に増加しました。地域別では、台湾向けを中心に北米向けや欧州向けなどの売上が増加しました。その結果、当セグメントの売上高は2,261億2千9百万円(前年同期比39.6%増)となりました。営業利益は、売上の増加や採算性の改善などにより、414億4百万円(前年同期比172.2%増)となりました。
(グラフィックアーツ機器事業:GA)
グラフィックアーツ機器事業では、顧客の装置稼働状況、設備投資意欲の回復などを受け、装置売上やインクなどのポストセールスの売上が増加したことから、当セグメントの売上高は309億2千7百万円(前年同期比17.8%増)となりました。営業利益は、売上の増加などにより、11億2百万円(前年同期は2千4百万円の営業損失)となりました。
(ディスプレー製造装置および成膜装置事業:FT)
ディスプレー製造装置および成膜装置事業では、大型液晶パネル用製造装置の売上は減少したものの、OLED用中小型パネル用製造装置の売上が増加したことから、当セグメントの売上高は231億1千9百万円(前年同期比16.7%増)となりました。利益面では、前年同期に比べ売上の増加、採算性の改善はあったものの1億4千3百万円の営業損失(前年同期は8億7千6百万円の営業損失)となりました。
(プリント基板関連機器事業:PE)
プリント基板関連機器事業では、直接描画装置の売上が増加したことから、当セグメントの売上高は92億2千9百万円(前年同期比32.5%増)となりました。営業利益は、売上の増加などにより、15億4千6百万円(前年同期比414.1%増)となりました。
(その他事業)
その他事業の外部顧客への売上高は18億3千5百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、558億6千3百万円増加し、1,166億8百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益、仕入債務の増加などの収入項目が、棚卸資産の増加などの支出項目を上回ったことから、637億3百万円の収入(前年同期は329億8千万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、研究開発設備等の有形固定資産を取得したことなどにより、46億9千4百万円の支出(前年同期は36億5千2百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより、44億6百万円の支出(前年同期は154億5千1百万円の支出)となりました。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間は研究開発費として165億6千3百万円を投入いたしました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりであります。
半導体製造装置事業(SPE)の生産能力増強を図るため、彦根事業所内に新工場の建設を計画するとともに、既存の設備の改修および事業所設備の増設を計画しております。設備投資予定額は新工場の建設および既存設備の改修84億円、事業所設備の増設25億円で、所要資金は自己資金により充当する予定であります。なお、新工場の竣工は2022年11月、操業開始は2023年1月を予定しております。