半期報告書-第85期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2024/11/08 11:11
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間のNintendo Switchビジネスは、5月に発売した『ペーパーマリオRPG』が194万本、6月に発売した『ルイージマンション2 HD』が157万本の販売となったほか、9月に発売した『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が258万本の販売を記録し、順調な滑り出しとなりました。また、『マリオカート8 デラックス』が231万本(累計販売本数6,427万本)の販売を記録するなど、前期以前に発売したタイトルも安定した販売状況が続いています。
これらの結果、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカー様のタイトルも含めて9タイトル、ハードウェアの販売台数は472万台、ソフトウェアの販売本数は7,028万本となりました。前中間連結会計期間は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(2023年5月発売)がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きく牽引していたため、前年同期比ではハードウェアは31.0%減、ソフトウェアは27.6%減となりました。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスにおいても、主にNintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトの売上が減少したことにより、デジタル売上高は1,599億円(前年同期比26.5%減)となりました。
モバイル・IP関連収入等については、前年同期は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年4月公開)を多くのお客様にご鑑賞いただいた結果、売上高が大きく増加していました。当期は映画関連の売上が減少したことにより、売上高は312億円(前年同期比43.3%減)となりました。
これらの状況により、売上高は5,232億円(前年同期比34.3%減)となり、このうち、海外売上高は3,910億円(前年同期比37.3%減、海外売上高比率74.7%)となりました。営業利益は1,215億円(前年同期比56.6%減)、為替差損が224億円発生したものの、受取利息が308億円発生したことなどにより、経常利益は1,471億円(前年同期比61.3%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,086億円(前年同期比59.9%減)となりました。
また、総資産は主に棚卸資産が増加したものの、現金及び預金や有価証券などが減少したことにより、前連結会計年度末に比べ800億円減少し、3兆713億円となりました。負債は主に支払手形及び買掛金が増加したものの、未払法人税等や流動負債のその他などが減少したことにより、前連結会計年度末に比べ143億円減少し、5,320億円となりました。純資産は主に利益剰余金や為替換算調整勘定などが減少したことにより、前連結会計年度末に比べ656億円減少し、2兆5,393億円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末から1,196億円増加(前年同期は95億円の減少)し、9,730億円となりました。各キャッシュ・フローの増減状況とその要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、税金等調整前中間純利益を1,470億円計上したものの、主に棚卸資産の増加や法人税等の支払いにより、126億円の減少(前年同期は2,169億円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、定期預金の払戻や有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が、定期預金の預入や有価証券及び投資有価証券の取得による支出を上回ったことなどにより、3,247億円の増加(前年同期は1,384億円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、主に配当金の支払いによる支出により1,535億円の減少(前年同期は1,429億円の減少)となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」についての経過及び追加すべき事項は、次のとおりです。
ハードウェアでは、Nintendo Switchの魅力をお伝えし続けることで、「一家に一台」から「一家に複数台」、さらには「一人に一台」の普及を目指します。また、より多くのお客様に、より長くNintendo Switchを遊んでいただけるように、継続してユニークな提案を行い、販売の最大化を目指します。ソフトウェアでは、『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』(10月)、『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』(11月)の発売に続き、『ドンキーコング リターンズ HD』(2025年1月)などの発売を予定しています。また、ソフトメーカー様からもバラエティに富んだタイトルの発売が予定されており、発売済みのタイトルに加えて新規タイトルなどを継続的に投入することで、プラットフォームの活性化に努めます。
(4) 研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は686億59百万円です。