有価証券報告書-第78期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
また、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループ(当社及び連結子会社)の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。この作成においては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しています。
(2) 経営成績等の状況
①業績の概要・分析
当連結会計年度の状況は、Nintendo Switchでは、全世界でハードウェアの販売が好調に推移し、当期の販売台数は1,505万台となりました。ソフトウェアでは、『スーパーマリオ オデッセイ』が世界中で人気を博し1,041万本の大ヒットを記録しました。加えて、『マリオカート8 デラックス』が922万本、『Splatoon 2』が602万本を販売するなど、当期のミリオンセラータイトル数はソフトメーカー様のタイトルを含めて12タイトルとなりました。これらの結果、当期のソフトウェアの販売本数は6,351万本となりました。
ニンテンドー3DSでは、ハードウェアの販売はNintendo Switchの発売後も各地で堅調に推移し、当期における販売台数は640万台となりました。ソフトウェアでは、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』が751万本の販売を記録するなど、当期の販売本数は3,564万本となりました。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、主にNintendo Switchでのデジタル販売が好調だったことにより、デジタル売上高(※)合計は608億円(前期比87%増)となりました。
その他、当期に発売した「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」が各地で人気となり、528万台の販売を記録したほか、amiibo(アミーボ)の販売も前期を上回り、フィギュア型が約1,030万体、カード型が約580万枚の販売となりました。
スマートデバイスビジネスでは、前期までに配信を開始した『スーパーマリオ ラン』『ファイアーエムブレム ヒーローズ』に加え、当期に『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の配信を開始しました。これらのアプリは国内外で多くのお客様に楽しんでいただいており、スマートデバイス・IP関連収入等の売上高は393億円(前期比62%増)となりました。
なお、当社グループの経営方針・経営戦略等は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。また、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (4) 経営成績等に重要な影響を与えている要因」に記載のとおり、ヒット商品の有無やその規模が経営成績等に大きな影響を与えていると考えています。
※当連結会計年度末より「ダウンロード売上高」の呼称を「デジタル売上高」に変更しました。
②経営成績の状況の概要・分析
当期は前年同期と比較しますと、売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は増加しました。
売上高は1兆556億円(前年同期比115.8%増)となり、このうち海外売上高は7,944億円(前年同期比121.3%増、海外売上高比率75.3%)となりました。営業利益は1,775億円(前年同期比504.7%増)となり、営業利益が増加したことなどにより経常利益は1,993億円(前年同期比295.8%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は1,395億円(前年同期比36.1%増)となりました。
(売上高及び営業利益)
売上高は、前年同期に比べて5,665億円の増収で、1兆556億円(前年同期比115.8%増)となりました。これは、主にNintendo Switchの販売が好調に推移したことによります。売上総利益は前年同期に比べ2,046億円増加し、4,035億円(前年同期比102.9%増)となりました。また、売上高の増加に伴って発送配達費が増加したほか、Nintendo Switchプラットフォーム関連の広告宣伝費が増加したこと等により、販売費及び一般管理費は前年同期に比べて564億円増加し、営業利益は1,775億円(前年同期比504.7%増)となりました。
(営業外損益及び経常利益)
営業外損益は、株式会社ポケモンなどに係る持分法による投資利益103億円を計上したことにより、217億円の収益(純額)となりました。この結果、経常利益は1,993億円(前年同期比295.8%増)となりました。
経常利益が前年同期に比べて増加しているのは、主に持分法による投資利益が前年同期に比べて減少したものの、営業利益が前年同期に比べて増加したことによります。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
主に経常利益が前年同期に比べて増加したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は1,395億円(前年同期比36.1%増)となりました。
③財政状態の状況の概要・分析
(総資産)
総資産は、前期に比べ1,647億円増加し、1兆6,337億円となりました。
営業活動を通じた入金等により、現金及び預金が前期に比べ817億円増加したほか、製品在庫の増加等により、たな卸資産が前期に比べ1,026億円増加したことが主な要因です。
(負債)
負債は、前期に比べ921億円増加し、3,101億円となりました。
Nintendo Switchプラットフォーム関連の仕入増加により、支払手形及び買掛金が前期に比べ338億円増加したほか、課税所得の増加に伴い、未払法人税等が前期に比べ321億円増加したことが主な要因です。
(純資産)
純資産は、前期に比べ726億円増加し、1兆3,235億円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益を1,395億円計上し、剰余金の配当を648億円行ったことが主な要因です。
④キャッシュ・フローの状況の概要・分析
当期における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前期末から1,535億円増加(前年同期は728億円の増加)し、4,844億円となりました。各キャッシュ・フローの増減状況とその要因は次のとおりです。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益2,010億円に対して、たな卸資産の増加や持分法による投資損益の計上などの減少要因がありましたが、売上債権の減少などの増加要因により、1,522億円の増加(前年同期は191億円の増加)となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動による資金は、定期預金の払戻や有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が、定期預金の預入や有価証券及び投資有価証券の取得による支出を上回ったことなどにより、613億円の増加(前年同期は695億円の増加)となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動による資金は、主に配当金の支払いにより613億円の減少(前年同期は144億円の減少)となりました。
(3) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりです。なお、当社グループは単一セグメントのため、製品の種類別に記載しています。
(注)1 上記金額は、販売価格により算出し、消費税等を含みません。
2 当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。これは主に、Nintendo Switchプラットフォーム関連の生産が本格化したことによります。
② 受注状況
主にゲーム専用機ソフトウェアについて一部受注生産を行うほかは、見込生産のため記載を省略しています。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりです。なお、当社グループは単一セグメントのため、製品の種類別に記載しています。
(注)1 上記金額には、消費税等を含みません。
2 当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、主にNintendo Switchプラットフォーム関連の販売が好調に推移したことによります。具体的には「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営成績等の状況 ①業績の概要・分析」に記載のとおりです。
(4) 経営成績等に重要な影響を与えている要因
当社グループは、ホームエンターテインメントの分野で事業を展開しており、ヒット商品の有無や、その規模によって経営成績等が大きく変わります。また、娯楽の範囲は広く、ゲーム以上に面白さや驚きを人々に与えるものが流行れば、その影響も受けます。
海外での売上割合は7割を超え、このほとんどを現地通貨で取引しており、為替レートの変動による影響を軽減するために米ドル建等の仕入を増やすなどの施策をとっているものの、当該リスクを完全に排除することは困難であり、為替相場の変動は当社グループの業績に影響を与えます。
主要製品であるゲーム専用機と対応するソフトウェアが、当社グループの売上の多くを占めますが、それぞれの利益率が大きく異なるため、これらの売上割合の変動は売上総利益及び売上総利益率に影響を与えます。
その他にも経営成績等には、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載する変動要因が考えられます。
(5) 資本の財源及び資金の流動性について
当期末現在において、流動比率は459%、総負債額に対する現金及び現金同等物は1.6倍です。
当社グループは将来の経営環境への対応や業容拡大等のために必要な資金を内部留保しています。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造のための材料及び部品の購入費、広告宣伝費や研究開発費のほか、配当金や法人税等の支払いです。このほか、会社の成長に必要な設備投資等を含め、全てを自己資金でまかなうことを原則としています。また、当社グループの具体的な設備投資計画は「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりです。
新製品の発売時期や年末商戦時期には、一時的な売上債権、仕入債務、たな卸資産等の増加があり、営業活動によるキャッシュ・フローの増減に影響を及ぼす可能性があります。
また、3か月を超える定期預金の預入・払戻の時期や、有価証券の取得・売却の時期等により投資活動によるキャッシュ・フローが増減します。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
また、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループ(当社及び連結子会社)の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。この作成においては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しています。
(2) 経営成績等の状況
①業績の概要・分析
当連結会計年度の状況は、Nintendo Switchでは、全世界でハードウェアの販売が好調に推移し、当期の販売台数は1,505万台となりました。ソフトウェアでは、『スーパーマリオ オデッセイ』が世界中で人気を博し1,041万本の大ヒットを記録しました。加えて、『マリオカート8 デラックス』が922万本、『Splatoon 2』が602万本を販売するなど、当期のミリオンセラータイトル数はソフトメーカー様のタイトルを含めて12タイトルとなりました。これらの結果、当期のソフトウェアの販売本数は6,351万本となりました。
ニンテンドー3DSでは、ハードウェアの販売はNintendo Switchの発売後も各地で堅調に推移し、当期における販売台数は640万台となりました。ソフトウェアでは、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』が751万本の販売を記録するなど、当期の販売本数は3,564万本となりました。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、主にNintendo Switchでのデジタル販売が好調だったことにより、デジタル売上高(※)合計は608億円(前期比87%増)となりました。
その他、当期に発売した「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」が各地で人気となり、528万台の販売を記録したほか、amiibo(アミーボ)の販売も前期を上回り、フィギュア型が約1,030万体、カード型が約580万枚の販売となりました。
スマートデバイスビジネスでは、前期までに配信を開始した『スーパーマリオ ラン』『ファイアーエムブレム ヒーローズ』に加え、当期に『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の配信を開始しました。これらのアプリは国内外で多くのお客様に楽しんでいただいており、スマートデバイス・IP関連収入等の売上高は393億円(前期比62%増)となりました。
なお、当社グループの経営方針・経営戦略等は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。また、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (4) 経営成績等に重要な影響を与えている要因」に記載のとおり、ヒット商品の有無やその規模が経営成績等に大きな影響を与えていると考えています。
※当連結会計年度末より「ダウンロード売上高」の呼称を「デジタル売上高」に変更しました。
②経営成績の状況の概要・分析
当期は前年同期と比較しますと、売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は増加しました。
売上高は1兆556億円(前年同期比115.8%増)となり、このうち海外売上高は7,944億円(前年同期比121.3%増、海外売上高比率75.3%)となりました。営業利益は1,775億円(前年同期比504.7%増)となり、営業利益が増加したことなどにより経常利益は1,993億円(前年同期比295.8%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は1,395億円(前年同期比36.1%増)となりました。
(売上高及び営業利益)
売上高は、前年同期に比べて5,665億円の増収で、1兆556億円(前年同期比115.8%増)となりました。これは、主にNintendo Switchの販売が好調に推移したことによります。売上総利益は前年同期に比べ2,046億円増加し、4,035億円(前年同期比102.9%増)となりました。また、売上高の増加に伴って発送配達費が増加したほか、Nintendo Switchプラットフォーム関連の広告宣伝費が増加したこと等により、販売費及び一般管理費は前年同期に比べて564億円増加し、営業利益は1,775億円(前年同期比504.7%増)となりました。
(営業外損益及び経常利益)
営業外損益は、株式会社ポケモンなどに係る持分法による投資利益103億円を計上したことにより、217億円の収益(純額)となりました。この結果、経常利益は1,993億円(前年同期比295.8%増)となりました。
経常利益が前年同期に比べて増加しているのは、主に持分法による投資利益が前年同期に比べて減少したものの、営業利益が前年同期に比べて増加したことによります。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
主に経常利益が前年同期に比べて増加したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は1,395億円(前年同期比36.1%増)となりました。
③財政状態の状況の概要・分析
(総資産)
総資産は、前期に比べ1,647億円増加し、1兆6,337億円となりました。
営業活動を通じた入金等により、現金及び預金が前期に比べ817億円増加したほか、製品在庫の増加等により、たな卸資産が前期に比べ1,026億円増加したことが主な要因です。
(負債)
負債は、前期に比べ921億円増加し、3,101億円となりました。
Nintendo Switchプラットフォーム関連の仕入増加により、支払手形及び買掛金が前期に比べ338億円増加したほか、課税所得の増加に伴い、未払法人税等が前期に比べ321億円増加したことが主な要因です。
(純資産)
純資産は、前期に比べ726億円増加し、1兆3,235億円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益を1,395億円計上し、剰余金の配当を648億円行ったことが主な要因です。
④キャッシュ・フローの状況の概要・分析
当期における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前期末から1,535億円増加(前年同期は728億円の増加)し、4,844億円となりました。各キャッシュ・フローの増減状況とその要因は次のとおりです。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益2,010億円に対して、たな卸資産の増加や持分法による投資損益の計上などの減少要因がありましたが、売上債権の減少などの増加要因により、1,522億円の増加(前年同期は191億円の増加)となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動による資金は、定期預金の払戻や有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が、定期預金の預入や有価証券及び投資有価証券の取得による支出を上回ったことなどにより、613億円の増加(前年同期は695億円の増加)となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動による資金は、主に配当金の支払いにより613億円の減少(前年同期は144億円の減少)となりました。
(3) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりです。なお、当社グループは単一セグメントのため、製品の種類別に記載しています。
種類 | 金額 (百万円) | 前年同期比 (%) |
ゲーム専用機 | ||
ニンテンドー3DSプラットフォーム | 182,139 | △15.6 |
Nintendo Switchプラットフォーム | 839,207 | +488.6 |
その他 | 62,401 | △9.9 |
計 | 1,083,748 | +153.5 |
その他(トランプ他) | 1,545 | △68.7 |
合計 | 1,085,293 | +150.9 |
(注)1 上記金額は、販売価格により算出し、消費税等を含みません。
2 当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。これは主に、Nintendo Switchプラットフォーム関連の生産が本格化したことによります。
② 受注状況
主にゲーム専用機ソフトウェアについて一部受注生産を行うほかは、見込生産のため記載を省略しています。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりです。なお、当社グループは単一セグメントのため、製品の種類別に記載しています。
種類 | 金額 (百万円) | 前年同期比 (%) |
ゲーム専用機 | ||
ニンテンドー3DSプラットフォーム | 188,269 | △24.1 |
Nintendo Switchプラットフォーム | 753,409 | +579.0 |
その他 | 72,953 | △30.0 |
計 | 1,014,631 | +119.1 |
スマートデバイス・IP関連収入等 | 39,320 | +62.1 |
その他(トランプ他) | 1,729 | +0.9 |
合計 | 1,055,682 | +115.8 |
(注)1 上記金額には、消費税等を含みません。
2 当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、主にNintendo Switchプラットフォーム関連の販売が好調に推移したことによります。具体的には「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営成績等の状況 ①業績の概要・分析」に記載のとおりです。
(4) 経営成績等に重要な影響を与えている要因
当社グループは、ホームエンターテインメントの分野で事業を展開しており、ヒット商品の有無や、その規模によって経営成績等が大きく変わります。また、娯楽の範囲は広く、ゲーム以上に面白さや驚きを人々に与えるものが流行れば、その影響も受けます。
海外での売上割合は7割を超え、このほとんどを現地通貨で取引しており、為替レートの変動による影響を軽減するために米ドル建等の仕入を増やすなどの施策をとっているものの、当該リスクを完全に排除することは困難であり、為替相場の変動は当社グループの業績に影響を与えます。
主要製品であるゲーム専用機と対応するソフトウェアが、当社グループの売上の多くを占めますが、それぞれの利益率が大きく異なるため、これらの売上割合の変動は売上総利益及び売上総利益率に影響を与えます。
その他にも経営成績等には、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載する変動要因が考えられます。
(5) 資本の財源及び資金の流動性について
当期末現在において、流動比率は459%、総負債額に対する現金及び現金同等物は1.6倍です。
当社グループは将来の経営環境への対応や業容拡大等のために必要な資金を内部留保しています。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造のための材料及び部品の購入費、広告宣伝費や研究開発費のほか、配当金や法人税等の支払いです。このほか、会社の成長に必要な設備投資等を含め、全てを自己資金でまかなうことを原則としています。また、当社グループの具体的な設備投資計画は「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりです。
新製品の発売時期や年末商戦時期には、一時的な売上債権、仕入債務、たな卸資産等の増加があり、営業活動によるキャッシュ・フローの増減に影響を及ぼす可能性があります。
また、3か月を超える定期預金の預入・払戻の時期や、有価証券の取得・売却の時期等により投資活動によるキャッシュ・フローが増減します。