四半期報告書-第82期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/11 11:11
【資料】
PDFをみる
【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の状況は、Nintendo Switchでは、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』が360万本の販売を記録したほか、『New ポケモンスナップ』(※)が219万本、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』が194万本と、当期に発売したタイトルがそれぞれ順調に販売を伸ばしました。また、『マリオカート8 デラックス』が334万本(累計販売本数3,874万本)、『あつまれ どうぶつの森』が222万本(累計販売本数3,485万本)の販売を記録するなど、前期以前に発売したタイトルも好調な販売状況が続いており、ソフトウェア全体の販売に貢献しました。加えてソフトメーカー様のタイトルも同様に販売を伸ばしたことで、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカー様のタイトルも含めて18タイトルとなりました。前期は『あつまれ どうぶつの森』の発売(2020年3月)をきっかけに、ハードウェアやソフトウェアの販売が大きく伸びていたことから、前年同期比ではハードウェア・ソフトウェアともに販売数量が減少しています。これらの結果、ハードウェアの販売台数は828万台(前年同期比34.0%減)、ソフトウェアの販売本数は9,389万本(前年同期比6.3%減)となりました。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、主にNintendo Switchのダウンロード専売ソフトやNintendo Switch Onlineによる売上が順調に推移したものの、パッケージ併売ダウンロードソフトの売上が減少したため、デジタル売上高は1,442億円(前年同期比15.9%減)となりました。
モバイルビジネスでは、前期までに配信済みのアプリを多くのお客様に継続して楽しんでいただいており、また、ロイヤリティ収入も安定的に推移した結果、モバイル・IP関連収入等の売上高は255億円(前年同期比4.6%減)となりました。
これらの状況により、売上高は6,242億円(前年同期比18.9%減)となり、このうち、海外売上高は4,887億円(前年同期比18.1%減、海外売上高比率78.3%)となりました。営業利益は2,199億円(前年同期比24.5%減)、経常利益は2,362億円(前年同期比20.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,718億円(前年同期比19.4%減)となりました。
また、総資産は、主に棚卸資産が増加したものの、現金及び預金や有価証券などが減少したことにより、前連結会計年度末に比べ472億円減少し、2兆3,996億円となりました。負債は、主に未払法人税等が減少したものの、支払手形及び買掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ392億円増加し、6,115億円となりました。純資産は、主に利益剰余金の減少及び自己株式の取得により、前連結会計年度末に比べ865億円減少し、1兆7,880億円となりました。
※国内では株式会社ポケモンが、海外では当社が発売・販売しているタイトルです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末から643億円減少(前年同期は1,137億円の増加)し、当第2四半期連結会計期間末には8,677億円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの増減状況とその要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、税金等調整前四半期純利益を2,395億円計上したものの、棚卸資産が増加したことや、法人税等の支払いを行ったことなどにより、31億円の増加(前年同期は2,440億円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還や定期預金の払戻による収入が、有価証券及び投資有価証券の取得や定期預金の預入による支出を上回ったことなどにより、1,941億円の増加(前年同期は334億円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、自己株式の取得による支出や配当金の支払いがあったことなどにより、2,637億円の減少(前年同期は980億円の減少)となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」についての経過及び追加すべき事項は、次のとおりです。
Nintendo Switchでは、色鮮やかな有機ELディスプレイを搭載した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」が10月からNintendo Switchファミリーに加わり、よりお客様の好みとライフスタイルに合ったモデルをご選択いただけるようになりました。「Nintendo Switch」、「Nintendo Switch Lite」、「Nintendo Switch(有機ELモデル)」、これら3つのハードの魅力をお伝えし、さらなる販売拡大を目指します。ソフトウェアでは、『メトロイド ドレッド』(10月)、『マリオパーティ スーパースターズ』(10月)の発売に続き、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(11月)、『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』(12月)、『Pokémon LEGENDS アルセウス』(1月)の発売を予定しています。ソフトメーカー様からもバラエティに富んだ魅力あるタイトルの発売が数多く予定されており、新規タイトルに加え、発売済みの人気タイトルの販売を強化していきます。さらに『Nintendo Switch Online』では、新しい料金プラン『Nintendo Switch Online + 追加パック』を追加し、基本のサービスに加えて「NINTENDO 64」などのタイトルや『あつまれ どうぶつの森』の有料追加コンテンツ(※)が遊べるなど、サービスの充実を図ることでプラットフォームの活性化に努めます。
モバイルビジネスでは、「ピクミン」を起用した新作モバイルアプリ『Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)』をNiantic社と共同開発し、同社を配信元として、10月末より順次配信を開始しました。これまでに配信したアプリと共に、より多くのお客様に継続して楽しんでいただけるよう運営に注力していきます。
事業のリスクに関しては、新型コロナウイルス感染症による影響や、半導体部品等の世界的な需給逼迫による影響は引き続き不透明な状況であり、今後も生産や出荷に支障をきたす可能性がある等、予見しがたいリスクが存在しますが、必要な措置を講じつつ、事業運営を継続していきます。
※『あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス』は、『Nintendo Switch Online + 追加パック』にご加入いただく以外に、有料追加コンテンツ単品をご購入いただくことでも遊ぶことができます。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は441億8百万円です。