四半期報告書-第83期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/10 10:48
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を行っていません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間のNintendo Switchビジネスは、4月に発売した『Nintendo Switch Sports』が484万本の販売を記録したほか、6月に発売した『マリオストライカーズ バトルリーグ』が191万本の販売となり、順調な滑り出しとなりました。また、『星のカービィ ディスカバリー』が188万本(累計販売本数453万本)と好調に推移するとともに、『マリオカート8 デラックス』が148万本(累計販売本数4,682万本)を記録するなど、前期以前に発売したタイトルも安定した販売状況が続いており、当期のミリオンセラータイトルは4タイトルとなりました。これらの結果、ハードウェアの販売台数は343万台、ソフトウェアの販売本数は4,141万本となりましたが、半導体部品等の供給不足による影響もあり、前年同期比ではハードウェアは22.9%減、ソフトウェアは8.6%減となりました。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したほか、Nintendo Switch Onlineによる売上も増加しました。さらに、自社タイトルだけではなくソフトメーカー様のタイトルの追加コンテンツが販売を伸ばしたことなどにより、デジタル売上高は880億円(前年同期比16.0%増)となりました。
モバイル・IP関連収入等については、ロイヤリティ収入は安定的に推移しましたが、スマートデバイス向け課金収入が減少したことで、売上高は109億円(前年同期比16.8%減)となりました。
これらの状況により、売上高は3,074億円(前年同期比4.7%減)となり、このうち、海外売上高は2,455億円(前年同期比2.3%減、海外売上高比率79.9%)となりました。営業利益は1,016億円(前年同期比15.1%減)、為替相場が円安に推移したことにより為替差益が517億円発生し、経常利益は1,667億円(前年同期比29.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,189億円(前年同期比28.3%増)となりました。
また、総資産は主に現金及び預金や有価証券が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ761億円減少し、2兆5,862億円となりました。負債は、主に未払法人税等が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ424億円減少し、5,506億円となりました。純資産は、主に為替換算調整勘定が増加しましたが、利益剰余金が減少したことや自己株式の取得を行ったことなどにより、前連結会計年度末に比べ337億円減少し、2兆356億円となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」についての経過及び追加すべき事項は、次のとおりです。
Nintendo Switchでは、ハードウェアでは引き続き3つのモデルの魅力をお伝えすることで、販売の勢いを維持するとともに、さらなる普及の拡大に努めていきます。ソフトウェアでは、7月に発売した『ゼノブレイド3』に加えて、『スプラトゥーン3』(9月)、『ベヨネッタ3』(10月)、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(11月)等の発売を予定しています。また、ソフトメーカー様からもバラエティに富んだ魅力あるタイトルの発売が予定されており、発売済みの人気タイトルに加えて新規タイトルを継続的に投入することで、プラットフォームの活性化に努めます。
事業のリスクに関しては、半導体部品を含む部材の調達状況や、新型コロナウイルス感染症などの影響によって、今後、生産や輸送に支障をきたす可能性があります。
当社グループでは、お客様に当社の製品やサービスを楽しんでいただける環境を引き続きご提供できるように、必要な対応を取りつつ、事業運営を継続していきます。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は237億68百万円です。