四半期報告書-第14期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 11:23
【資料】
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【項目】
35項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
遊技機業界におきましては、パチスロ遊技機市場において、新台の販売が低調に推移する傾向が続いております。また、パチンコ遊技機市場において、一部の実績あるシリーズ機を中心に高い評価を受けるタイトルが登場してきております。今後の市場活性化に向けては、幅広いエンドユーザーに支持される機械の開発、供給等が求められております。
エンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境におきましては、スマートデバイス向けなどのデジタルゲーム市場において、国内におけるスマートフォン普及の鈍化、及び有力パブリッシャーの優位性が増していることから、より品質の高いコンテンツの供給が求められており、開発期間の長期化や運営費用が増加傾向にあります。一方、海外におきましては、アジアを中心に今後の成長が期待されております。パッケージゲーム市場におきましては、家庭用ゲーム機の普及による今後の市場拡大に期待が高まっております。PC向けゲーム市場では、Steam等のゲーム配信プラットフォームが拡大傾向にあります。アミューズメント施設・機器市場につきましては、ビデオゲームやプライズを中心に、施設稼働の向上やユーザー層拡大の兆しがみられております。
リゾート業界におきましては、訪日外国人数の伸び率は鈍化しているものの増加傾向にあり、ホテルの客室稼働率は引き続き上昇傾向にあります。また、観光立国の実現に向けて、『特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(IR推進法案)』が国会で成立し、公布、施行されております。
このような経営環境のもと、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,608億4百万円(前年同期比8.7%減)、営業利益は256億23百万円(前年同期比26.9%減)、経常利益は243億15百万円(前年同期比31.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は137億54百万円(前年同期比62.3%減)となりました。
なお、平成29年12月5日に公表いたしましたとおり、当社の完全子会社であるセガサミークリエイション㈱及びその完全子会社であるSega Sammy Creation USA INC.が平成29年12月1日付で、米国ネバダ州におけるゲーミング機器製造・販売ライセンスを取得いたしました。
セグメント別の概況は以下のとおりであります。
なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。
《遊技機事業》
パチスロ遊技機におきましては、当第3四半期において、平成30年1月に稼働開始した『パチスロコードギアス反逆のルルーシュR2 C.C.ver.』の先行納品があり、第3四半期累計で75千台の販売となりました(前年同期は169千台の販売)。パチンコ遊技機におきましては、『ぱちんこ蒼天の拳』シリーズに新システムを搭載し新たなゲーム性を実現した『ぱちんこCR蒼天の拳 天羅』等の販売を行い、第3四半期累計で129千台の販売となりました(前年同期は111千台の販売)。
以上の結果、売上高は954億99百万円(前年同期比20.2%減)、営業利益は151億79百万円(前年同期比41.4%減)となりました。
《エンタテインメントコンテンツ事業》
デジタルゲーム分野において、『ファンタシースターオンライン2』、『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』、『ぷよぷよ!!クエスト』等の既存主力タイトルを中心に各種イベント等を実施したほか、当社連結子会社の㈱f4samuraiが開発、運営を受託している『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』が堅調に推移いたしました。
パッケージゲーム分野におきましては、新作『ソニックフォース』をはじめ、『龍が如く 極2』や、PCゲームの新作『Football Manager 2018』を発売し、販売本数は1,428万本(前年同期は813万本の販売)となりました。
アミューズメント機器分野におきましては、『UFO CATCHER』シリーズ等のプライズ機の販売が好調に推移いたしました。
アミューズメント施設分野におきましては、既存のゲームセンター業態において、プライズを中心に施設オペレーションの強化に取り組んだ結果、国内既存店舗の売上高は前年同期比で102.1%となりました。
映像・玩具分野におきましては、劇場版『弱虫ペダル RE:GENERATION』等の配給収入を計上したほか、玩具において『アンパンマン』シリーズや『ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ ドリームスイッチ』等を販売いたしました。
以上の結果、売上高は1,579億44百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は172億79百万円(前年同期比12.3%増)となりました。
《リゾート事業》
リゾート事業におきましては、国内有数のリゾート『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、『「THE LIVING GARDEN」~森のエリア~』のオープンや、様々な集客プランを実施し、来場者数は前年同期比9%増となりました。
一方で、前期において屋内型テーマパーク事業の開発・運営会社株式の一部売却等を実施したことから、減収となりました。また、IR(統合型リゾート)事業の本格化に向けた先行費用の発生等により、前年同期比で損失幅が拡大しております。
以上の結果、売上高は73億59百万円(前年同期比30.2%減)、営業損失は18億43百万円(前年同期は営業損失18億22百万円)となりました。
海外におきましては、Paradise Co., Ltd.との合弁会社であるPARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が、平成29年4月に韓国初のIR(統合型リゾート)『パラダイスシティ』をオープンし、多くのお客様にご利用いただいており、徐々に収益性が改善傾向にあります。
(2) 財政状態の分析
(資産及び負債)
当第3半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ365億36百万円減少し、4,850億62百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ363億11百万円減少いたしました。これは、現金及び預金や売上債権が減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ2億24百万円減少いたしました。これは、無形固定資産が増加した一方で、有形固定資産が減少したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ412億61百万円減少し、1,688億40百万円となりました。これは、仕入債務、社債及び借入金が減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ47億25百万円増加し、3,162億22百万円となりました。これは、配当金の支払による株主資本の減少があった一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことや為替換算調整勘定が増加したこと等によるものであります。
(財務比率)
当第3四半期連結会計期間末における流動比率は、前連結会計年度末に比べ39.7ポイント上昇の327.6%となり、引き続き高水準を維持しております。
また、当第3四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ5.7ポイント上昇し、64.7%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ228億15百万円減少し、1,763億93百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
仕入債務が253億10百万円減少した一方で、税金等調整前四半期純利益を244億10百万円計上したこと、売上債権が111億47百万円減少したこと及びたな卸資産が79億60百万円減少したこと等により、当第3四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは223億50百万円の収入(前年同期は485億41百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得により73億52百万円、無形固定資産の取得により78億63百万円、関係会社株式の取得により61億20百万円をそれぞれ支出したこと等により、当第3四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは228億47百万円の支出(前年同期は12億53百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
社債の償還により82億円、長期借入金の返済により43億49百万円、配当金の支払により93億52百万円をそれぞれ支出したこと等により、当第3四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは231億29百万円の支出(前年同期は323億28百万円の支出)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は335億55百万円であります。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は次のとおりであります。
会社名セグメント
の名称
設備の内容投資予定額資金調達
方法
着手年月完了予定
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
セガサミーホールディングス㈱全社本社事務所設備等9,824103自己資金平成30年2月平成30年9月

(注) 1 当社は、平成29年12月26日開催の取締役会において、前連結会計年度末に新設計画中であった当社並びに首都圏に所在する一部のセガサミーグループの事業会社における本社移転について、投資予定金額等の具体的内容を決議しております。
2 上記金額には消費税等は含まれておりません。