有価証券報告書-第10期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/19 13:43
【資料】
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【項目】
136項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当グループが判断したものであります。
(1) 財政状態
(資産及び負債)
当連結会計年度におきましては、有価証券の増加等があった一方で、現金及び預金等が減少したため、流動資産は95百万円減少いたしました。なお、韓国釜山広域市における土地取得により有形固定資産が増加したこと、事業譲受によるのれんの発生により無形固定資産が増加したこと等により、固定資産は145億27百万円増加いたしました。
また、仕入債務の減少等により、流動負債は125億68百万円減少いたしました。
この結果、当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ144億32百万円増加し、5,429億36百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度におきましては、配当金の支払により株主資本が減少した一方で、当期純利益の計上や自己株式の減少により、株主資本は増加いたしました。また、保有有価証券の売却によりその他有価証券評価差額金が減少した一方、為替換算調整勘定や退職給付に係る調整累計額が増加いたしました。
この結果、当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ282億35百万円増加し、3,482億70百万円となりました。
(財務比率)
当連結会計年度末における流動比率は、流動資産の減少額以上に流動負債が減少したため、前連結会計年度末に比べ42.3ポイント上昇の349.7%となり、引き続き高水準を維持しております。
また、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ3.5ポイント上昇し、63.2%となりました。
(2) 経営成績
当連結会計年度におきましては、遊技機事業において主力タイトルの販売を行ったことや、コンシューマ事業におけるデジタルゲーム分野が好調に推移したことなどにより売上高、営業利益、経常利益は前期実績を上回る実績となったものの、一部のパチスロタイトルの販売時期を見直したことが大きく影響し期初計画を下回る結果となりました。
売上高等の詳細な状況につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (1)業績」の欄に記載のとおりであります。
遊技機事業においてはここ数年、販売タイトルの投入スケジュールが不安定となっており、さらには開発費・材料費等のコストは上昇傾向にあります。また、アミューズメント機器事業及びアミューズメント施設事業は採算性が悪化しており、ビジネスモデルの転換や新しい業態へのチャレンジのほか、コンシューマ事業におけるデジタルゲーム分野を成長分野と位置付け、経営リソースの再配分等を進めております。
なお、今後、当社にて新たに設置した「グループ構造改革本部」においては、中長期的な戦略事業であるIR(統合型リゾート)事業への経営資源投入に備えるため、業績低迷事業の見直し、経営資源配分の最適化、開発体制の見直し、固定費の管理強化等を進めてまいります。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益475億45百万円を計上したこと等から、前連結会計年度に比べ565億98百万円増加し、752億1百万円の収入となりました。
なお、キャッシュ・フローの詳細な状況につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」の欄に記載のとおりです。
次期につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、遊技機事業における販売台数の増加が見込める一方で、税金費用の支払いが増加することにより、当連結会計年度に比べ、減少する見込みであります。
また、投資活動によるキャッシュ・フローは、金型購入などの経常的な設備投資等による支出が主になるため、当連結会計年度に比べ、支出が減少する見込みであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行等により、当連結会計年度に比べ、収入が増加する見込みであります。