有価証券報告書-第100期(2024/04/01-2025/03/31)

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2025/06/17 10:00
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【項目】
179項目
(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態および経営成績の状況
当連結会計年度における日本経済は、雇用や所得環境の改善に伴い個人消費が回復するとともに、インバウンド需要によって企業収益が堅調に推移し、緩やかな回復基調となりました。一方で、自動車業界における認証不正問題や中国経済の停滞、資源価格の高騰、物価高の影響、また米国の関税政策による世界経済減速の懸念が広まったこと等により、景気の先行きについては不透明な状況が続いております。
このような事業環境の中、当社グループにおきましては、新たに策定しました「中期経営計画2027(2025年3月期~2027年3月期)」に基づき、新製品の市場導入等による新規開拓の強化や成長分野への注力の推進、また生産・物流・DX関連に過去最大規模となる設備投資を行っていくことにより、さらなる事業拡大と経営の効率化を図っております。
その結果、当連結会計年度の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。
(財政状態)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ40億49百万円減少し、1,368億1百万円となりました。
a. 資産
流動資産は、契約資産が19億15百万円増加したものの、現金及び預金が55億32百万円、売掛金が13億89百万円、受取手形が9億73百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ68億56百万円減の857億69百万円となりました。固定資産は、有形固定資産の建設仮勘定が20億81百万円、投資その他の資産の投資有価証券が15億64百万円減少したものの、有形固定資産の建物及び構築物が36億88百万円、機械装置及び運搬具が14億19百万円、無形固定資産が11億28百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ28億7百万円増の510億32百万円となりました。
b. 負債
流動負債は、支払手形及び買掛金が45億93百万円、電子記録債務が13億19百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ58億78百万円減の432億66百万円となりました。固定負債は、繰延税金負債が3億61百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ1億58百万円減の68億62百万円となりました。
c. 純資産
純資産は、非支配株主持分が45億95百万円減少したものの、利益剰余金が56億94百万円、資本剰余金が16億19百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ19億87百万円増の866億72百万円となりました。
(経営成績)
当連結会計年度における当社グループの経営成績は、売上高1,358億76百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益106億49百万円(前年同期比3.5%増)、経常利益111億94百万円(前年同期比3.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益80億84百万円(前年同期比10.1%増)となりました。
セグメントの概況は次のとおりであります。
a. ボンド
一般家庭用分野においては、ホームセンター向けやコンビニエンスストア向けは順調に推移しました。住関連分野においては、建築コストの上昇による新設住宅着工戸数の減少を受け、内装工事用接着剤等の販売は低迷しましたが、市場開拓を進めている建築資材製造用や外壁タイル用接着剤は新製品の採用が進んだことで売上が増加しました。産業資材分野においては、新規開拓を進めている自動車・電子部品に使用される弾性接着剤や紙関連用水性接着剤、パネル用接着剤の拡販が進み、売上が増加しました。建築分野および土木分野においては、改修工事案件の増加に伴い、建築用シーリング材の売上が増加しました。
以上の結果、売上高は738億98百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は69億3百万円(前年同期比4.5%増)となりました。
b. 化成品
化学工業分野においては中国経済減速の影響を受け、樹脂原料の生産調整が長期化し売上が減少しました。自動車分野においては、認証不正による取引先の工場稼働停止や仕入価格に連動する販売単価の下落等の要因により売上が減少しました。電子電機分野においては、スマートフォン向け商材の新機種への横展開やコンデンサ向け商材が伸長し、利益が増加しました。
以上の結果、売上高は369億29百万円(前年同期比6.0%減)、営業利益は13億54百万円(前年同期比2.9%増)となりました。
c. 工事事業
工事事業においては、計画どおりに工事が完工したことで、売上および利益が増加しました。また、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事の受注活動は順調に進捗しています。
以上の結果、売上高は248億61百万円(前年同期比13.7%増)、営業利益は22億69百万円(前年同期比1.1%増)となりました。
d. その他
その他は不動産賃貸業等となります。売上高は1億86百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は1億64百万円(前年同期比31.5%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の減少額は56億19百万円(前年同期比22百万円減)となりました。これは、営業活動によるキャッシュ・フローの増加額が71億74百万円、投資活動によるキャッシュ・フローの減少額が73億10百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの減少額が56億21百万円となったことによるものです。
この結果、当連結会計年度の資金の期末残高は、前連結会計年度に比べ56億19百万円減少し、200億8百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、71億74百万円(前年同期比9億64百万円減)となりました。
これは、仕入債務の減少額が57億15百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が115億3百万円あったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、73億10百万円(前年同期比20億85百万円増)となりました。
これは、定期預金の払戻による収入が16億84百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が69億56百万円、定期預金の預入による支出が17億63百万円、無形固定資産の取得による支出が10億64百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、56億21百万円(前年同期比29億81百万円減)となりました。
これは、自己株式の取得による支出が30億65百万円、配当金の支払額が23億88百万円あったこと等によるものです。
(2) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度におけるセグメントごとの生産実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
生産実績(t)前年同期比(%)
ボンド139,6770.6
化成品--
工事事業--
その他--
合計139,6770.6

(注)1.「化成品」セグメントはその品種が多種多様にわたり、その数量の表示が困難であるため記載しておりません。
2.「工事事業」および「その他」セグメントについては、生産実績を定義することが困難であるため記載しておりません。
② 受注実績
当連結会計年度におけるセグメントごとの受注実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度末
(2025年3月31日)
受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)
ボンド----
化成品----
工事事業24,376△0.517,695△5.7
その他----
合計24,376△0.517,695△5.7

(注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.当社グループでは、「工事事業」セグメントの土木建設工事以外は受注生産を行っておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度におけるセグメントごとの販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
金額(百万円)前年同期比(%)
ボンド73,8983.2
化成品36,929△6.0
工事事業24,86113.7
その他1864.3
合計135,8762.2

(注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
株式会社デンソー20,49315.419,08114.0

(3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営成績等
(財政状態)
当連結会計年度における財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況」をご参照ください。
(経営成績)
当社グループの経営成績は、当連結会計年度において売上高1,358億76百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益106億49百万円(前年同期比3.5%増)、経常利益111億94百万円(前年同期比3.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益80億84百万円(前年同期比10.1%増)となりました。
以下に、連結損益計算書に重要な影響を与えた要因について分析いたします。
a. 売上高および営業利益の分析
当連結会計年度の売上高は前連結会計年度より29億6百万円増加し1,358億76百万円、営業利益は前連結会計年度より3億62百万円増加し106億49百万円となりました。
なお、当社グループでは、研究開発費を売上原価および販売費及び一般管理費として処理しております。当連結会計年度の研究開発費は16億54百万円であり、前連結会計年度と比較して0.8%増加しました。
セグメント別の詳しい内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況」をご参照ください。
b. 営業外損益の分析
当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度より9百万円増加し6億71百万円となりました。主な要因は、その他が37百万円減少したものの、受取配当金が35百万円、受取利息が19百万円増加したこと等によるものです。
また、営業外費用は、前連結会計年度より14百万円減少し1億26百万円となりました。主な要因は、支払手数料が18百万円増加したものの、減価償却費が15百万円、その他が16百万円減少したこと等によるものです。
c. 特別損益の分析
当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度より1億7百万円増加し4億89百万円となりました。主な要因は、投資有価証券売却益が1億12百万円増加したこと等によるものです。
また、特別損失は、前連結会計年度より32百万円増加し1億80百万円となりました。主な要因は、貸倒損失が84百万円減少したものの、固定資産処分損が1億19百万円増加したこと等によるものです。
d. 中期経営計画および達成状況
当社グループは、「中期経営計画2027(2025年3月期~2027年3月期)」に基づき、新製品の市場導入等による新規開拓の強化や成長分野への注力の推進、また生産・物流・DX関連に過去最大規模となる設備投資を行っていくことにより、さらなる事業拡大と経営の効率化を図り、過去最高となる売上高・営業利益を目指して参ります。初年度である2025年3月期の当社グループの経営成績は、売上高1,358億76百万円(達成率97.3%)、営業利益106億49百万円(達成率98.9%)、経常利益111億94百万円(達成率100.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益80億84百万円(達成率108.3%)となりました。
ボンド事業におきましては、住関連分野向け接着剤や土木建築用接着剤・シーリング材などのコア事業の強化だけでなく、電子電材、自動車業界などの成長市場向け製品の開発、新規開拓活動の強化に努め、非住宅分野のシェア向上に注力し、事業領域の拡大を図って参ります。
化成品事業については、成長市場である自動車、電子電機、化学工業分野への営業活動を強化し、放熱、耐熱用途商材の拡販に努め、また、当社材料科学研究所が進めている自社技術を活かした製品開発を推進し、市場導入を進めて参ります。
工事事業においては、ボンド事業が持つ補修・改修・補強用接着剤や工法を活用し、橋梁などの社会インフラ、建築ストック市場における補修・改修・補強工事事業の拡大を強化して参ります。課題である人手不足については、採用強化、雇用確保の施策を検討し、事業拡大を継続できる体制構築に努めます。
また事業拡大に向けた成長投資については、生産、物流、DX関連に過去最大規模となる約150億円の設備投資を計画に基づき進めており、資本政策におきましても、株主還元の継続実施と資本効率の向上を目指して参ります。
「中期経営計画2027」数値目標
2027年3月期計画 (2024年3月期比)
連結売上高1,500億円 (+12.8%)
連結営業利益115億円 (+12.0%)
EBITDA145億円 (+17.0%)

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a. キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
b. 資金需要および財務政策
当社グループは、資金需要を満たすための資金として、原則として手元資金および営業活動によるキャッシュ・フローを財源としております。また、当社および国内連結子会社においてCMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)を導入し、当社グループ内の余剰資金を当社へ集中し、資金の有効活用を図っております。
2025年3月期から2027年3月期についての設備投資は、「中期経営計画2027」に記載のとおり、生産能力の増強や生産効率の向上、DXの強化を目的に、3年累計で約150億円を計画しており、2025年3月期はその内の約77億円の設備投資を行いました。また株主還元については、株主還元の継続実施、資本効率の向上を目的に、連結配当性向30%以上の維持と約50億円の自己株式取得を計画しており、2025年3月期はその内の約30億円の自己株式を取得しました。また、当社子会社であるサンライズ㈱、丸安産業㈱、コニシ工営㈱の3社を自己株式交換による完全子会社化を実施しました。M&A投資については、事業拡大、グループ経営の相乗効果の最大化に寄与するM&Aを積極的に行っていく予定であります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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