四半期報告書-第68期第3四半期(平成30年9月21日-平成30年12月20日)

【提出】
2019/02/04 9:11
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益が堅調に推移するとともに、雇用環境に改善が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、米中貿易摩擦などが国内景気に与えるリスクの高まりから、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの属する衣服・身の回り品業界におきましては、可処分所得の伸び悩みや将来に対する不安から消費者の節約志向は依然として根強く、引き続き厳しい経営環境が続いております。
このような経営環境の中で、当社グループは、黒字安定化を実現すべく、事業構造改革を推し進めております。
主力の卸売事業におきましては、PB(プライベートブランド)商品の開発や外販体制の強化により企画提案力の向上を図り、売上拡大に取り組んでまいりました。また、継続して物流改革に取組み、コスト削減を図ってまいりました。しかしながら、夏場の記録的猛暑や集中豪雨、台風、地震などの自然災害や10月以降気温が高めに推移したことにより、消費マインドへのマイナス要因が大きく、総じて厳しい状況となりました。
免税事業におきましては、団体バスでの来店を中心に来客数が増加し売上が伸長しておりましたが、9月以降、自然災害の影響やコト消費の移行が進み買物消費に陰りがみられる状況となりました。
貿易事業におきましては、中国への独占販売の権利を有したカラーキープシャンプー等の拡販を図るため、中国法に則りCFDAコードの許可申請を進めております。また、新たなヒット商品となりうる製品の開発や新規顧客の開拓にも注力しております。
EC事業におきましては、売場中心の卸売事業のEC化を加速させるため、NHNグループ各社の支援を受けながら海外サプライヤー・バイヤーの参加も視野にいれたプラットフォームの開発に着手しておりますが、より優位性のあるプラットフォーム構築を目指すべく、その要件定義等に時間を有しており、2019年秋頃の事業開始になる見通しであります。
連結子会社であります株式会社サンマールが営む小売事業におきましては、百貨店催事への出店や新たに企業ユニフォームの受注など、店舗外売上の獲得を推進してまいりました。また、ユニセックスを基調としたカジュアルアイテムの開発を進めて、日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」に出店いたしました。
以上の結果、当社グループ全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は、75億43百万円(前年同四半期比8.2%減)、営業損失は33百万円(前年同四半期は営業利益1億79百万円)、経常損失は69百万円(前年同四半期は経常利益1億51百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億64百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益1億53百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(卸売事業)
売上高は、70億83百万円(前年同四半期比9.4%減)、営業利益は2億13百万円(同47.3%減)となりました。
(小売事業)
東京都内で小売事業を営む株式会社サンマールの売上高は98百万円(同5.7%増)、営業損失は8百万円(前年同四半期は営業損失3百万円)となりました。
(免税事業)
丸屋免税店による訪日旅行客向けの小売り販売を行う免税事業の売上高は3億60百万円(同20.8%増)、営業損失は3百万円(前年同四半期は営業損失1百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は47億7百万円となり、前連結会計年度末に比べて4億79百万円減少いたしました。これは主として受取手形及び売掛金が1億74百万円、建設仮勘定が1億34百万円それぞれ増加する一方で、現金及び預金が9億31百万円減少したことによるものであります。
負債合計は28億49百万円となり、前連結会計年度末に比べて3億11百万円減少いたしました。これは主として短期借入金が1億3百万円、1年内返済予定の長期借入金が1億22百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産は18億58百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億67百万円減少いたしました。これは主として親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が1億74百万円減少したことによるものであります。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。