四半期報告書-第64期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/10 15:02
【資料】
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【項目】
42項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、期間の後半においては新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で停滞していた経済活動が徐々に再開し、一部で持ち直しの動きもみられました。海外経済においては、中国では比較的回復が進んでいますが、欧米を中心に景気回復には至らず、依然として先行きは不透明な状況であります。
このような環境のもと、当社グループの主要ユーザーである自動車関連企業では、自動車生産台数は前年同期と比較して減少しているものの、足元での生産活動は回復基調となっております。
当社グループにおきましては、総力をあげて売上高の伸長に努めるとともに、継続的なコスト抑制を推進し、収益の維持に努めてまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は881億91百万円(前年同四半期比5.8%減)となり、営業利益は24億99百万円(前年同四半期比16.8%減)、経常利益は24億87百万円(前年同四半期比15.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億94百万円(前年同四半期比16.3%減)の減収減益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(デバイス事業)
デバイス事業におきましては、電子制御が進む自動車向けシステムLSIなどの半導体や電子部品の販売及び技術支援、組込システムのPoC(概念実証)開発支援や受託開発事業を行っております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、ワールドワイドでの自動車生産台数が前年同期と比較して減少しているものの、期間の後半においては生産台数が堅調に推移した結果、デバイス事業の売上高は736億72百万円(前年同四半期比4.1%減)、営業利益は17億62百万円(前年同四半期比17.5%減)となりました。
(ソリューション事業)
ソリューション事業におきましては、IT機器、組込機器及び計測機器の販売からITプラットフォーム基盤構築及びIoTシステムの提案に加え、FAシステムや特殊計測システムの設計・製造・販売及び産業用コンピュータの開発・製造・販売を行っております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、主要顧客企業で引き続き情報化投資や設備投資に慎重な動きがあったため、ソリューション事業の売上高は145億18百万円(前年同四半期比13.7%減)、営業利益は7億37百万円(前年同四半期比15.1%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
資産合計は、前連結会計年度末に比べて7億26百万円減少し675億66百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて7億62百万円減少し622億9百万円となりました。主な増減は、手元流動性確保に努めたことにより現金及び預金が26億40百万円増加しておりますが、商品及び製品が15億10百万円減少しております。また、前連結会計年度末に計上しましたクレーム関連費用の未収入金25億10百万円が入金したこともあり、その他が26億23百万円減少しております。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて35百万円増加し53億56百万円となりました。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末に比べて17億96百万円減少し313億81百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて21億75百万円減少し252億86百万円となりました。主な増減は、1年内返済予定の長期借入金が14億円増加しておりますが、支払手形及び買掛金が14億23百万円減少しております。また、前連結会計年度末に計上しましたクレーム関連費用の未払金25億10百万円を支払ったこともあり、その他が30億56百万円減少しております。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて3億79百万円増加し60億94百万円となりました。これは主に、長期借入金が4億50百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて10億69百万円増加し361億84百万円となりました。
この結果、自己資本比率は50.5%(前連結会計年度末は48.4%)となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2021年3月期の業績予想は「2018年度中期経営計画(2018年度~2020年度)」において定めておりました2021年3月期における重要経営指標の目標値を下回る見通しとなっております。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、16百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)生産、受注及び販売活動
当第3四半期連結累計期間において、受注残高が著しく増加しております。
これは主にデバイス事業において、主要ユーザーである自動車関連企業の生産活動が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響から回復基調にあることによるものです。
セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)
デバイス事業76,404-2.77,300+39.0
ソリューション事業16,206-4.94,440+18.0
92,611-3.111,741+30.2

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。