四半期報告書-第62期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/09 14:32
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用環境や企業収益の改善が継続するなど、引き続き緩やかな回復基調となりました。一方、海外経済は、総じて堅調に推移しているものの、米中の貿易摩擦の激化など、先行きの不透明感は払拭できない状況となっております。
このような環境のもと、当社グループの主要ユーザーである自動車関連企業では、国内生産は前年同期並みとなり、海外生産ではアジア地域での牽引もあり総じて堅調に推移いたしました。
当社グループにおきましては、総力をあげて売上高の伸長に努めるとともに、継続的なコスト抑制を推進し、収益の維持に努めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は570億77百万円(前年同四半期比9.0%増)となり、営業利益は19億74百万円(前年同四半期比19.5%増)、経常利益は19億75百万円(前年同四半期比17.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、13億36百万円(前年同四半期比17.0%増)と増収増益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの利益の算定方法を変更したことに伴いセグメント利益の前年同四半期との比較ができないことから、前年同四半期比増減は記載しておりません。
(デバイス事業)
デバイス事業におきましては、電子制御が進む自動車向システムLSIなどの半導体や電子部品の販売及び技術支援、組込システムのPOC(概念実証)開発支援や受託開発事業を行っております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、新型車も含めて自動車生産台数が堅調に推移したことによる納入部品の増加、また電動車や先進運転支援システム搭載車両の需要増が寄与した結果、デバイス事業の売上高は、466億87百万円(前年同四半期比6.3%増)、営業利益は14億20百万円となりました。
(ソリューション事業)
ソリューション事業におきましては、IT機器、計測機器及び組込機器の販売からITプラットフォーム基盤構築及びIoTシステムの提案に加え、FAシステムや特殊計測システムの設計・製造・販売及び産業用コンピュータの開発・製造・販売を行っております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、業績好調な主要顧客企業の設備投資需要や情報化投資需要を的確に捉えるとともに、IoT領域やAI領域など新規分野へ提案活動を継続して実施した結果、IT分野を始めとして各分野において前期を上回る売上高となり、ソリューション事業の売上高は103億90百万円(前年同四半期比22.7%増)と大幅な増収となり、営業利益は5億53百万円となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
資産合計は、前連結会計年度末に比べて16億27百万円増加し593億16百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて13億33百万円増加し541億94百万円となりました。これは主に、商品及び製品が12億93百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて2億94百万円増加し51億22百万円となりました。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末に比べて1億12百万円減少し286億95百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて40百万円増加し245億76百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が1億2百万円及び電子記録債務が1億45百万円減少しましたが、未払法人税等が2億57百万円増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1億53百万円減少し41億18百万円となりました。これは主に、長期借入金が1億25百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて17億40百万円増加し306億20百万円となりました。
この結果、自己資本比率は51.6%(前連結会計年度末は50.1%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億73百万円増加し70億13百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は3億24百万円(前年同四半期は17億68百万円の使用)となりました。
これは主に、たな卸資産の増加額14億9百万円、仕入債務の減少額2億48百万円及び法人税等の支払額4億80百万円がありましたが、税金等調整前当期純利益19億74百万円及び売上債権の減少額3億65百万円があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は2億92百万円(前年同四半期は6百万円の使用)となりました。
これは主に、定期預金の預入による支出2億円及び有形固定資産の取得による支出1億11百万円があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は4億74百万円(前年同四半期は17億70百万円の獲得)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出8億93百万円及び配当金の支払額4億67百万円がありましたが、短期借入金の純増加額2億52百万円、長期借入れによる収入7億円及び株式の発行による収入8億79百万円があったためであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、16百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)生産、受注及び販売実績
当第2四半期連結累計期間において、受注残高が著しく増加しております。
これは主にソリューション事業において、IoT関連の大型案件及び計測分野の複数のリピート案件を受注したことなどによるものです。
セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)
デバイス事業46,906+5.53,437+6.4
ソリューション事業11,720+29.35,020+91.1
58,627+9.68,458+44.3

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。