四半期報告書-第55期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)

【提出】
2019/08/07 9:16
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善により緩やかな回復基調にあるものの力強さに欠け、米中貿易摩擦、英国のEU離脱問題の影響、また消費増税もあり先行き不透明な状況にあります。[財政状態]
当第1四半期連結累計期間における総資産額は18,011百万円となり、前期末に比べて1,114百万円減少しました。主たる要因は、売掛債権の回収によるものです。
負債総額は4,863百万円であり、前期末に比べて696百万円の減少となりました。主たる要因は法人税等及び買掛債務の支払によるものです。
純資産は13,147百万円となり、前期末に比べて417百万円の減少となりました。主たる要因は配当金の支払等にによるものです。
[経営成績]
当第1四半期連結累計期間の売上高は、6,143百万円(前年同期比0.3%の増収)と15百万円の増収となりました。営業利益は物流事業や自動車関連小売事業が順調で、174百万円(前年同期比34.6%の増益)と45百万円の増益でした。経常利益は243百万円(前年同期比54.9%の増益)と86百万円の増益となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、92百万円(前年同期比7.0%の増益)と6百万円の増益になりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
自動車関連
卸売事業
物流事業自動車関連
小売事業
福祉事業その他調整額連結
売上高当第1四半期
連結累計期間
4,2141,36743398271△2426,143
前第1四半期
連結累計期間
4,3671,252382103268△2476,127
セグメント利益又は損失(△)当第1四半期
連結累計期間
11859△830△0174
前第1四半期
連結累計期間
1577△22△10△2△0129

(自動車関連卸売事業)
自動車関連卸売事業の売上高は、4,214百万円となり前年同期比153百万円(△3.5%)の減収となりました。これは、主力のアルミホイールの販売減少によるものです。セグメント利益につきましては、アルミホイールの減収により、118百万円となり前年同期比38百万円(△24.5%)の減益となりました。
(物流事業)
物流事業の売上高は、新規取引の増加などにより1,367百万円となり前年同期比114百万円(9.1%)の増収となりました。セグメント利益につきましては59百万円と前年同期比52百万円(700.2%)の増益となりました。
(自動車関連小売事業)
自動車関連小売事業の売上高は、自動車用品等通販による販売が好調で、433百万円となり前年同期比51百万円(13.5%)の増収となりました。それらにより、セグメント損失は8百万円となり前年同期比14百万円の損失の改善となりました。
(福祉事業)
福祉事業の売上高は、ヘルパー収入の減少により98百万円と前年同期比5百万円(△5.0%)の減収となりました。セグメント利益は、安定した事業運営を進める中で、前期に事業用資産の帳簿価格を回収可能額まで減額したことによる減価償却費の減少により3百万円となり、前年同期比13百万円の改善となりました。
(その他)
携帯電話代理店事業の売上高につきましては、250百万円となり前年同期比2百万円(1.2%)の増収、賃貸事業の売上高は21百万円で前年と同額となり、合わせて271百万円となり前年同期比2百万円(1.1%)の増収となりました。セグメント利益は、携帯電話代理店事業においては前年度計上した新規店による初期費用がなくなり、セグメント損失は7百万円と前年比3百万円損失が改善しました。また、賃貸事業は8百万円のセグメント利益で前年同期とほぼ同額となり、合わせて0百万円のセグメント利益で前年同期比3百万円の改善となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間における資金については、主として売掛債権の回収期にあたり回収した資金より配当金の支払い288百万円を実施いたしました。当第1四半期連結累計期間における資金については、運転資金は金融機関より短期借入金で対応し、大規模な設備投資等の必要資金については資金必要時の金融状況を鑑みて、所定の社内手続きを経て金融機関より長期及び短期の借入金にて賄う方針であります。
(5)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは、自動車用品アフターマーケットの成熟化や競争激化等に対応すべく体制強化に取り組んでおりますが、主力のアルミホイールでは、低価格志向による高付加価値ホイールの減少、顧客の商流変更による数量減、売価の停滞など厳しい事業環境が続いております。その中で、高中級アルミホイールの商品開発力強化、営業力強化とシステム改善による効率化を進めており、また在庫管理でも流行や嗜好性が強く販売競争や季節変動等により過剰品や不活動品が生まれやすい問題点を抱えていましたが、商品管理の在り方を見直して方針管理の徹底に取り組み、過剰・不活動在庫を一掃するところまで進んできました。今後も更なる改善に取り組んでまいります。
また、連結子会社㈱バーデンは、自動車用品小売事業を戦略部門に掲げており、昨今の市場低迷の中、メンテナンスサービスやタイヤ・オイル等の消耗品の販売強化等により店舗の収益力向上を追求していきます。また、福祉事業におきましては、人員配置の適切化、外部事業所の活用など安定した体制を築き、収益改善を進めて参ります。
また、連結子会社の㈱ロジックスでは、倉庫運用の効率化と物流のパートナーネットワークを拡げ、低コスト・高品質・柔軟性を実現することで物流基盤を整備し、グループ事業にも貢献していきます。