四半期報告書-第21期第1四半期(平成31年1月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/05/15 14:24
【資料】
PDFをみる
【項目】
26項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の概況
当社グループは、ホスピタリティー業界のバジェットホテル分野に引続き経営資源を集中させ、国内およびアジア地域内でホテル資産を継続的に拡大するよう努めております。その具体的な方法として、既存ホテルからの収益および利益率を向上させること、そして新規ホテルを追加していくこと、の両方を目指してまいります。
Red Planetブランドの下で運営されている当社グループのホテルは現代的な外観と雰囲気を重視したデザインで造られており、当社グループのホテルを同価格帯の他社ブランドホテルと差別化するために最先端のIT技術を取り入れております。 特に、多言語による予約システム、アプリ、ホテルスタッフへの連絡ツールは大きな特色であり、インバウンドの外国人訪問者だけでなく、若い顧客層にもアピールしております。
近年、日本への訪問客の増加が続いていることから、当社グループは主要な日本市場においてホテル資産を拡大することを目指しており、 レッドプラネット札幌すすきの中央が2019年9月にオープンする予定のほか、レッドプラネット広島が2020年後半頃にオープンする予定です。これらの新規ホテルは増加する訪日客の宿泊需要に着実に対応していけると予想しております。
当社グループの国内で稼働している5つのホテルはすべて順調に運営されておりますが、ラグビーワールドカップと東京オリンピックの特需を見込んだ新規参入による競争環境の激化に伴い、客室価格は前年同期と比べて伸びませんでした。費用面においてはレッドプラネット名古屋錦の固定家賃の負担等も重くのしかかりました。しかしながら当社グループは、この一時的な費用の増加は、将来の成長のために必要な基盤を築くために不可欠であると認識しております。
当社グループの地域拡大は、当第1四半期連結累計期間にタイのRed Planetホテルを取得したことにより、大きく加速しました。タイで新規に取得したホテルを含めて、当社グループは現在合計10棟のホテル(1,517の客室)を運営しております。現在建設中の国内のホテル2棟に加えて、当社グループはフィリピンに2棟の建設中のホテル(2019年10月にオープン予定のRed Planet Manila The Fort、2020年後半にオープン予定のRed Planet Manila Entertainment City)とタイに建設中の1棟のホテル (2020年末にオープン予定のRed Planet Bangkok Sukhumvit 8)があり、グループが所有または運営するホテルは合計15棟となる予定です。
当社グループのホテル資産拡大の結果、当第1四半期連結累計期間の収益は623百万円(前年同期比72.6%増)と大幅に増加しました。 しかしながら、前述の営業費用の一時的な増加、タイのホテル資産の取得に関連する一時的な取引費用等の発生の結果、当社グループは営業損失88百万円を計上しました。なお、タイ事業の取得等取引により為替差益を営業外収益に127百万円計上し、経常損失は3百万円と前年同期から縮小しました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高623百万円(前年同期比72.6%増)、営業損失88百万円(前年同期は営業損失68百万円)、経常損失3百万円(前年同期は経常損失87百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益2百万円(前年同期比99.3%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は18,027百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,591百万円増加いたしました。
流動資産は3,072百万円となり、前連結会計年度に比べて1,265百万円減少しております。これは主に、仮払金をタイ事業の取得等取引の対価として振替処理したためであります。
固定資産は14,955百万円となり、前連結会計年度に比べて2,856百万円増加しております。これは主に、タイ事業の取得等取引により建物及び構築物が増加したためであります。
負債合計は12,412百万円となり、前連結会計年度末に比べ953百万円増加しております。これは主に、長期借入金が689百万円増加したためであります。
純資産合計につきましては、5,615百万円となり、前連結会計年度末に比べ637百万円増加しております。これは主に、2019年2月20日付第三者割当新株式の発行等により資本金が2,560百万円増加したこと及び資本剰余金がタイ事業の取得等取引に伴い1,861百万円減少したこと並びに親会社株主に帰属する四半期純利益を2百万円計上したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
新たに確定した主要な設備の売却は以下のとおりであります。
会社名事業所名セグメントの名称設備の内容帳簿価額売却予定年月
合同会社レッド・プラネット・アンカンを営業者とする匿名組合レッドプラネット札幌すすきの中央(仮称)ホテル事業ホテル関連設備2,204百万円2019年
9月

(注) レッドプラネット札幌すすきの中央(仮称)については、2019年9月に完成予定であり、完成後、土地及び建物を信託設定の上、信託受益権を3,412百万円で譲渡する予定であります。