四半期報告書-第36期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/14 9:03
【資料】
PDFをみる
【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、米中貿易摩擦や中東情勢など不透明な世界の政治動向や世界経済の緩やかな減速を背景にした輸出の落ち込み、鉱工業生産の減少などがみられるものの、個人消費は消費税増税や自然災害の影響により下振れつつも、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかに増加し、また、企業収益は下振れ懸念はあるものの堅調であることにより、ゆるやかな景気回復が持続しております。
このような状況の下、当社グループでは、第36期の年度方針として「進化と向上」を掲げ、中長期的な視点に基づ
き、人材、組織など経営基盤固めを実践するとともに、「アート関連事業」及び「健康産業事業」において、新規顧
客の開拓及び過去に捉われない新たな収益基盤の創造に邁進してまいりました。
基幹の「アート関連事業」におきましては、従来に引き続き、「絵のある豊かな生活(くらし)」によって、一人
でも多くのお客様に夢や希望を感じていただけるよう積極的な営業展開を行うとともに、組織の効率化やコスト削減
に努め、収益力の改善に努めてまいりました。
また、「健康産業事業」におきましては、2016年7月より溶岩石を用いた女性専用のホットヨガスタジオ「アミ
ーダ」の展開に注力しており、順次出店(2019年12月末現在、プレオープンを含み42店舗)を行ってまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、版画等の発送が順調に推移したことにより売上高6,654百万円
(前年同四半期比7.4%増)、営業利益1,607百万円(同26.4%増)となり、デリバティブ損失(注1)が前年同期より大幅に減少となったことにより経常利益は1,406百万円(同70.3%増)となりました。しかしながら、前年同期においては特別利益に「タラサ志摩ホテル&リゾート」の事業譲渡益1,279百万円の計上があり、当該計上がなくなったことにより親会社株主に帰属する四半期純利益は946百万円(同37.1%減)となりました。
(注1)デリバティブ取引(株価指数先物取引)は現在行っておりません。
セグメント業績は、次のとおりであります。
(アート関連事業)
当社グループの主力事業である絵画等販売事業におきましては、従来に引き続き、新規顧客獲得に主眼をおいた
営業活動に注力をし、また、イラスト系グッズ販売におきましては、グッズ専門店やグッズ通販サイトの運営を行
い、新規顧客の獲得及び取扱アーティストのブランド化や新作家開発に努め、版画の売上拡大につなげてまいりま
した。
この結果、版画の出荷(売上)が順調に推移したことにより、売上高は4,157百万円(同10.4%増)となり、営
業利益は889百万円(同34.1%増)となりました。
(金融サービス事業)
金融サービス事業におきましては、従来に引き続き、当社及びその他一般加盟店の顧客に対する個別信用購入あ
っせん事業を中心に取り組んでまいりました。
この結果、売上高は981百万円(同8.5%増)となり、営業利益は635百万円(同9.2%増)となりました。
(健康産業事業)
フィットネスクラブ「カルナ フィットネス&スパ 柏」におきまして、従来に引き続き、ホスピタリティ精神を
大切にした質の高いサービスの提供及び新規会員の獲得数アップと既存会員の退会防止、客単価の上昇に主眼をお
いた営業活動を推し進めてまいりました。
また、前述のとおり溶岩石を用いた女性専用のホットヨガスタジオ「アミーダ」の展開に注力しており、順次出
店(2019年12月末現在42店舗、プレオープンを含む。)を行っております。
この結果、売上高は1,527百万円(同28.2%増)となり、営業利益は34百万円(同175.7%増)となりました。
(注)リゾート事業 2018年5月31日付「当社子会社における事業譲渡のお知らせ」にて記載いたしましたとおり、当社子会社
「TSCホリスティック株式会社」における「タラサ志摩ホテル&リゾート」(三重県鳥羽市)を大江戸温泉
物語株式会社へ事業譲渡を致しており、リゾート事業は終了しております(事業譲渡日 2018年10月23日)。
② 財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は23,541百万円となり、前連結会計年度末に比べ820百万円増加いたしました。これは主に剰余金の配当や法人税等の納付等により現金及び預金が1,908百万円減少したものの、売掛金が1,556百万円、その他流動資産が769百万円、商品及び製品が384百万円増加したことによるものであります。固定資産は3,827百万円となり、前連結会計年度末に比べ247百万円減少しました。これは主に貸倒引当金が325百万円減少(資産の増加)したものの、その他投資等316百万円、投資有価証券212百万円が減少したことによるものであります。
この結果、総資産は27,368百万円となり、前連結会計年度末に比べ573百万円増加いたしました。
(負債) 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は11,462百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,032百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が559百万円減少したものの、短期借入金が1,600百万円増加したことによるものであります。固定負債は2,541百万円となり、前連結会計年度末に比べ935百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が945百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は14,004百万円となり、前連結会計年度末に比べ96百万円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は13,364百万円となり、前連結会計年度末に比べ476百万円増加いたしました。これは主に剰余金の配当578百万円により利益剰余金が減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益946百万円があったことによるものであります。
この結果、自己資本比率は48.8%(前連結会計年度末は48.1%)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。