四半期報告書-第42期第2四半期(令和1年6月1日-令和1年8月31日)

【提出】
2019/10/11 12:16
【資料】
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【項目】
26項目
(1)業績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、輸出に陰りが出始める一方で個人消費や企業の設備投資など堅調な内需により回復基調で推移しましたが、米中の貿易摩擦の影響や英国の合意なきEU離脱への懸念などがあり世界経済は先行き不透明な状況となりました。
外食産業においては、人口減少による食需要の縮小、コンビニエンスストア、ドラッグストア、デパート地下等の他業種との競争も激化しております。一方で依然として過去最高水準にある有効求人倍率等、需給が引き締った雇用環境は、正社員はもとよりパート・アルバイトといった臨時社員についてさえも適正数を確保することが厳しい状況となっており、正社員の採用コスト、臨時社員の時給等、雇用関係コストは依然高止まりする状況にあります。
このような環境のもとで、当社は引き続き首都圏600店舗体制に向けた安定的な新規出店、サービス水準向上に向けた取り組みや季節メニューの投入などを行い、業容拡大を図ってまいりました。
店舗展開については、10店舗出店(東京都4店舗、神奈川県3店舗、千葉県2店舗、埼玉県1店舗)、退店が3店舗となりましたので、8月末の直営店舗数は436店舗となりました。業態別の店舗数は「日高屋」(来来軒含む)が402店舗、「焼鳥日高」(大衆酒場日高含む)が31店舗、「中華一番」が1店舗、「とんかつ日高」が1店舗、「大衆食堂日高」が1店舗となりました。新しい試みとして日高屋の定食メニューに加え、日替り焼き魚定食と焼鳥メニューを揃え、食事とちょい飲みの両方がお楽しみいただける「大衆食堂日高」を1店舗出店しました。
また、持ち帰り予約サービスサイトを利用したテイクアウトの充実や、券売機の導入、キャッシュレスへの対応など多様化するニーズに対応すべく取り組みをはじめております。
季節メニューとしては、4月に「大宮担々麺」、「黒酢しょうゆ冷し麺」を投入しました。5月には「ガパオ汁なし麺」、6月に「ごま味噌冷し」を投入しました。就労環境改善にむけた取り組みとして、新規出店店舗や複数出店しているエリアにおいては、従来よりも営業時間を短縮し、また、禁煙・分煙などの取り組みを推進し、多くのお客様に満足していただけるお店作りに努めました。一方、働き方改革の影響で早い時間に帰宅する方の増加により、ディナータイム以降の売上が減少したほか、猛暑により外出を控える傾向や天候不順などのマイナス要因もあり、既存店の3月~8月累計の売上高前年同期比は97.2%となりました。
生産・原価面につきましては、キャベツ・白菜等の購入価格が値下がりしましたが、3月より実施した「生ビール祭りオールタイム税込290円」(従来は税込330円)の影響と小麦粉、にら等の価格上昇もあり原価率は27.2%(前年同四半期は27.0%)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、人件費の上昇や電気代・ガス代など光熱費の増加等もあり、対売上高比は62.0%(前年同四半期は60.8%)となりました。
この結果、当第2四半期累計期間における売上高は前年同四半期横這いの211億2百万円、営業利益は22億80百万円(前年同四半期比11.0%減)、経常利益は22億74百万円(前年同四半期比11.2%減)、四半期純利益は14億87百万円(前年同四半期比13.1%減)となりました。
なお、飲食店チェーン関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
(2)財政状態の分析
当第2四半期会計期間末の総資産は320億29百万円となり、前期末に比べ12億53百万円増加しました。これは主に現金及び預金の増加によるものです。
負債合計は61億94百万円となり前期末に比べ3億90百万円増加しました。これは主に買掛金、流動負債その他(未払金等)の増加によるものです。
純資産合計は、258億35百万円となり前期末に比べ8億62百万円増加しました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末に比べ11億6百万円増加し、129億62百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は23億46百万円(前年同四半期は22億74百万円)となり、前年同四半期に比べて71百万円の増加となりました。これは、仕入債務に含まれる買掛金及びその他の流動負債に含まれる未払金の増加等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は6億2百万円(前年同四半期は16億74百万円)となりました。これは、定期預金の預入による支出10億円(前年同四半期は20億円)、定期預金の払戻による収入10億円(前年同四半期は10億円)、新規出店や改装等に伴う有形固定資産の取得による支出4億3千万円(前年同四半期は5億69百万円)等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、支出した資金は6億37百万円(前年同四半期は5億97百万円)となりました。これは配当金の支払額6億21百万円(前年同四半期は5億18百万円)等によるものであります。
(4)対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。