四半期報告書-第44期第3四半期(令和3年9月1日-令和3年11月30日)

【提出】
2022/01/13 12:13
【資料】
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【項目】
30項目
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により、依然として厳しい状況が続いておりましたが、ワクチンの接種の進展・政府や自治体による各種施策の効果もあり、新規感染者数は減少に転じ、緊急事態宣言解除後は緩やかな回復の兆しがみられる状況となりました。
外食産業におきましても、断続的に繰り返し発出された緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が解除され、移動や外出の制限が緩和されたことにより、個人消費は持ち直しの動きがみられる状況となりました。しかしながら、新型変異株の世界的な感染が拡大しており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境のもとで、当社は「美味しい料理を真心込めて提供します」を経営理念とし、「お客様に美味しい料理を低価格で提供し、ハッピーな一日(ハイデイ)を過ごしていただく」、このことを基本姿勢とし、新商品の投入、新規出店を行うことで、より多くのお客様に美味しい料理を提供させていただくことに注力いたしました。引き続きお客様と従業員の感染防止対策を徹底し、首都圏600店舗体制に向けて安定的な新規出店、サービス水準の向上に向けた取り組みや新商品の投入などを行い、業容拡大を図ってまいります。
店舗展開につきましては、23店舗出店(東京都10店舗、埼玉県6店舗、神奈川県2店舗、千葉県5店舗)、退店が8店舗となりましたので、11月末の直営店舗数は447店舗となりました。業態別の店舗数は「日高屋」(来来軒含む)が407店舗、「焼鳥日高」(大衆酒場日高含む)が29店舗、その他業態が11店舗となりました。従来からの駅前立地への出店を進める一方、ロードサイドにも6店舗出店を行いました。
商品展開につきましては、日高屋に新商品の「酢豚」「麻婆豆腐」を一部店舗で発売し、毎年ご好評をいただいている季節メニュー「チゲ味噌ラーメン」を投入しました。
テイクアウト・デリバリーサービスの事前予約システム対象店舗の増加に努め、QRコード決済・クレジットカード決済等非接触型決済サービスについても順次取扱いを拡大しており、お客様の利便性向上に取組んでおります。
売上高につきましては、既存店売上高前年同月比は9月62.2%、10月81.6%、11月95.4%と回復基調で推移し、3~11月累計の既存店売上高前年同期比は80.2%となりました。
生産・原価面につきましては、ラード・食用油等の購入単価の上昇もありましたが、店舗において時短要請下においても適切な仕入・在庫管理に努め、原価率は27.6%(前年同四半期は28.4%)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、キャッシュレス決済の取扱額の増加による支払手数料の増加、新規出店の増加による店舗消耗品費の増加等もあり、売上高比は89.1%(前年同四半期は80.7%)となりました。
営業外収益には、2021年11月末までに受領した時短営業協力金収入43億3百万円を計上し、また、特別損失として減損損失1億17百万円を計上しました。
この結果、当第3四半期累計期間における売上高は184億93百万円(前年同四半期比18.7%減)、営業損失は30億95百万円(前年同四半期営業損失20億64百万円)、経常利益は11億70百万円(前年同四半期経常損失20億67百万円)、四半期純利益は7億62百万円(前年同四半期純損失19億20百万円)となりました。
なお、飲食店チェーン関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
(2)財政状態の分析
当第3四半期会計期間末の総資産は、263億25百万円となり前期末に比べ5億98百万円増加しました。これは主に現金及び預金の増加によるものです。
負債合計は47億84百万円となり前期末に比べて9億74百万円増加しました。これは主に未払法人税等および買掛金の増加によるものです。
純資産合計は、215億40百万円となり前期末に比べ3億76百万円減少し、自己資本比率は81.8%(前期末85.2%)となりました。

(3)対処すべき課題
「第2 事業の状況 1.事業等のリスク」に記載のとおり、新型コロナウイルスの感染拡大により、当社の事業活動は影響を受けており、引き続き状況を注視し、財政状態の健全化を維持してまいります。その他については、当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。