四半期報告書-第111期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/10 15:05
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大の防止策等により経済社会活動が正常化に向かう中、個人消費、設備投資、雇用情勢等は持ち直しの動きがみられましたが、ロシアのウクライナ侵攻等に伴うエネルギー価格の高騰、原材料高騰による物価上昇、円安の進行等により、先行きが不透明な状況となりました。
このような環境のなか、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は前年同期比1,280億円(28.5%)の増収、営業利益は同比419億円(119.6%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は同比185億円(53.9%)の増益となりました。なお、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、いずれも第1四半期における過去最高を更新しました。
報告セグメントの経営成績は、次のとおりです。
また、各セグメントの売上高は外部顧客に対する売上高を記載しており、特に記載のない場合、単位は百万円となっております。
① 賃貸
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
売上高179,531156,61022,921
営業利益39,30431,1288,175

既存オフィスや「50ハドソンヤード(米国・オフィス)」の収益・利益の拡大に加え、既存商業施設の前年同期比での回復、「ららぽーと福岡(商業)」の新規開業効果等により、セグメント全体では、229億円の増収、81億円の増益となりました。
なお、当第1四半期末における当社の首都圏オフィス空室率(単体)は、4.1%となりました。
<売上高の内訳>
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
オフィス101,24793,3947,853
商業施設62,75751,26611,490
その他15,52611,9483,577
合計179,531156,61022,921

・貸付面積の状況(単位:千㎡)
当第1四半期末前第1四半期末増減
(2022.6.30)(2021.6.30)
オフィス 所有1,8151,970△155
転貸1,4841,41272
商業施設 所有1,8971,780117
転貸638532106

・期末空室率推移(%)
2022/62022/32021/32020/32019/32018/3
オフィス・商業施設(連結)4.03.02.92.31.82.4
首都圏オフィス(単体)4.13.23.11.91.72.2
地方オフィス(単体)3.93.73.51.31.82.3

<当第1四半期における主要な新規・通期稼働物件>・新規稼働(当期稼動物件)
ららぽーとブキッ・ビンタン
シティ センター
マレーシア
クアラルンプール
2022年1月開業商業施設
三井アウトレットパーク台南台湾台南市2022年2月開業商業施設
ららぽーと福岡福岡県福岡市2022年4月開業商業施設

・通期稼働(前期稼動物件)
ららぽーと上海金橋中国上海市2021年4月開業商業施設
大宮門街 SQUARE埼玉県さいたま市2021年10月竣工オフィス
イノベーション スクエア PhaseⅡ米国ボストン市2021年11月竣工オフィス
ららステーション上海蓮花路中国上海市2021年12月開業商業施設

<単体の賃貸事業内訳>・全体
当第1四半期前第1四半期
(2022.4.1~6.30)(2021.4.1~6.30)
売上高156,085137,171
粗利益24,91618,925
粗利益率(%)16.013.8

・オフィス・商業施設
オフィス商業施設
首都圏地方合計首都圏地方合計
売上高77,6335,93783,57138,64519,80158,446
貸付面積(千㎡)2,5422852,8271,4778202,297
棟数(棟)10124125722799
空室率(%)4.13.94.11.51.91.7

② 分譲
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
売上高202,432118,79883,634
営業利益42,90716,93725,969

国内住宅分譲は、前年同期比での計上戸数の増加等により増収増益となりました。投資家向け・海外住宅分譲等は、「ウェストエッジタワー(米国・賃貸住宅)」等の国内外物件の投資家への売却に加え「200アムステルダム(米国・分譲住宅)」等の順調な引渡し等により増収増益となりました。セグメント全体では、836億円の増収、259億円の増益となりました。
なお、国内の新築マンション分譲の当期計上予定戸数3,250戸に対する契約進捗率は83%(前年同期86%)となりました。
<売上高・営業利益の内訳>
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
国内住宅分譲
売上高76,10258,85317,249
営業利益10,3107,8612,449
投資家向け・海外住宅分譲等
売上高126,33059,94566,384
営業利益32,5979,07623,520
売上高合計202,432118,79883,634
営業利益合計42,90716,93725,969

<国内住宅分譲内訳>・売上高等の内訳
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
マンション62,605(1,011戸)49,522(610戸)13,082(401戸)
首都圏60,720(976戸)47,504(568戸)13,215(408戸)
その他1,885(35戸)2,018(42戸)△132(△7戸)
戸建13,497(159戸)9,330(124戸)4,166(35戸)
首都圏13,392(157戸)8,987(118戸)4,404(39戸)
その他104(2戸)342(6戸)△237(△4戸)
売上高合計76,102(1,170戸)58,853(734戸)17,249(436戸)

・契約状況
マンション戸建合計
期首契約済み(戸) (A)4,0021554,157
期中契約(戸) (B)81894912
計上戸数(戸) (C)1,0111591,170
期末契約済み(戸) (A)+(B)-(C)3,809903,899
完成在庫(戸)73073
新規発売(戸)83298930

(注)契約済み戸数、新規発売戸数には、次期以降に計上が予定されている戸数も含まれております。
・期末完成在庫推移(戸)
2022/62022/32021/32020/32019/32018/3
マンション7382150128141108
戸建-717583040
合計7389167186171148

・当第1四半期における主要な計上物件(国内住宅分譲)
パークシティ柏の葉キャンパスサウスマークタワー千葉県柏市マンション
パークコート虎ノ門東京都港区マンション
パークホームズ津田沼千葉県習志野市マンション
ファインコート東戸塚スカイアベニュー神奈川県横浜市戸建

・当第1四半期における主要な計上物件(投資家向け・海外住宅分譲等)
ウェストエッジタワー米国シアトル市賃貸住宅
ザ・ゲージ米国デンバー市賃貸住宅
200アムステルダム米国ニューヨーク市マンション
三松M PARK台湾新北市マンション
パークアクシス学芸大学レジデンス東京都目黒区賃貸住宅
パークアクシス入谷東京都台東区賃貸住宅

③ マネジメント
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
売上高106,717103,7083,008
営業利益13,98811,5812,407

プロパティマネジメントは、リパーク(貸し駐車場)における費用削減効果や前年同期比での稼働向上等により増収増益となりました。仲介・アセットマネジメント等は、アセットマネジメントフィー等の増加やリハウス(個人向け仲介)における取引単価の向上等により増収増益となりました。セグメント全体では、30億円の増収、24億円の増益となりました。
<売上高・営業利益の内訳>
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
プロパティマネジメント
売上高(※1)80,95178,5492,401
営業利益8,2106,4841,725
仲介・アセットマネジメント等
売上高25,76525,159606
営業利益5,7785,096681
売上高合計106,717103,7083,008
営業利益合計13,98811,5812,407

※1 当第1四半期末のリパーク(貸し駐車場)管理台数の状況
リパーク管理台数:251,299台(前年同期末:270,493台)
・三井不動産リアルティの仲介事業の状況(仲介・アセットマネジメント等に含む)
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
取扱高件数取扱高件数取扱高件数
仲介441,973(9,489件)453,944(9,967件)△11,970(△478件)

・三井不動産レジデンシャルの販売受託事業の状況(仲介・アセットマネジメント等に含む)
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
取扱高件数取扱高件数取扱高件数
販売受託4,912(79件)9,511(139件)△4,598(△60件)

④ その他
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
売上高88,03469,58618,448
営業利益△7,495△13,2955,799

経済社会活動が正常化に向かう中、ホテル・リゾートにおけるADR・稼働率の前年同期比での改善や、東京ドームにおける稼働日数・来場者数の増加等により、セグメント全体では、184億円の増収、57億円の営業損失の改善となりました。
<売上高の内訳>
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
新築請負33,59531,2472,348
施設営業17,3267,9099,417
東京ドーム13,39310,4432,949
その他23,71819,9863,732
合計88,03469,58618,448

・受注工事高内訳
当第1四半期
(2022.4.1~6.30)
前第1四半期
(2021.4.1~6.30)
増減
新築請負32,86138,883△6,022

(2)財政状態の状況
①資産
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、8兆3,770億円となり、前期末比で1,690億円増加しました。
主な増減としては、新規投資等により、有形及び無形固定資産が1,421億円増加しました。
②負債
当第1四半期連結会計期間末の有利子負債(短期借入金、ノンリコース短期借入金、コマーシャル・ペーパー、1年内償還予定の社債、ノンリコース1年内償還予定の社債、社債、ノンリコース社債、長期借入金、ノンリコース長期借入金の合計額)は、3兆9,209億円となり、前期末比で2,537億円増加しました。
なお、当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、5兆4,911億円となり、前期末比で1,969億円増加しました。
③純資産
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、2兆8,858億円となり、前期末比で279億円の減少となりました。これは、為替換算調整勘定が283億円、利益剰余金が217億円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が812億円減少したこと等によります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題につきましては、前事業年度の有価証券報告書からの重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、317百万円となりました。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画は、以下のとおりです。
セグメントの名称会社名名称(所在地)用途主たる構造および規模工期投資予定金額
(百万円)
総額既支払額
賃貸三井不動産
株式会社
(仮称)Rugby School Japan
(千葉県柏市)
(注1)
学校鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、一部木造、地上4階
延床面積 約28,344㎡
2022.4~
2023.7
12,192402
三井不動産
レジデンシャル
株式会社
(仮称)パークウェルステイト湘南藤沢計画
(神奈川県藤沢市)
住宅鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上14階
延床面積 約45,345㎡
2022.4~
2024.6
21,2214,487

(注)1.学校の開設に関する認可申請中