四半期報告書-第98期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)、「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 2021年3月26日)及び当該会計基準等の適用を踏まえて改正された「電気事業会計規則」(昭和40年6月15日通商産業省令第57号)(令和3年3月31日改正)(以下、これらを「収益認識会計基準等」という。)を2021年度第1四半期連結会計期間の期首から適用している。収益認識会計基準等の適用が財政状態及び経営成績に与える影響の詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更等)及び(セグメント情報等) セグメント情報 2.報告セグメントの変更等に関する情報」に記載している。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間の売上高(営業収益)は、収益認識会計基準等の適用により、再生可能エネルギー固定価格買取制度に係る収益の計上方法が変更となったことなどから、4,854億円と前年同四半期連結累計期間に比べ1,585億円の減収となった。
営業利益は、燃料価格上昇に伴う燃料費調整制度の期ずれ影響などにより、27億円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ443億円の減益となった。
支払利息などの営業外損益を加えた経常利益は55億円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ391億円の減益となった。
渇水準備金を引き当て、法人税などを控除した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は65億円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ277億円の減益となった。
セグメントの経営成績は次のとおりである。
○総合エネルギー事業
売上高(営業収益)は、収益認識会計基準等の適用により、再生可能エネルギー固定価格買取制度に係る収益の計上方法が変更となったことなどから、4,496億円と前年同四半期連結累計期間に比べ1,408億円の減収となった。
営業損益は、燃料価格上昇に伴う燃料費調整制度の期ずれ影響などから、47億円の損失となり、前年同四半期連結累計期間に比べ370億円の減益となった。
○送配電事業
売上高(営業収益)は、収益認識会計基準等の適用による減少はあったものの、再生可能エネルギーの買取が増加したことによる販売電力料の増加などから、1,815億円と前年同四半期連結累計期間に比べ30億円の増収となった。
営業利益は、需給調整に係る費用の増加などから、56億円と、前年同四半期連結累計期間に比べ81億円の減益となった。
○情報通信事業
売上高(営業収益)は、207億円と前年同四半期連結累計期間に比べ7億円の増収となった。
営業利益は、12億円と前年同四半期連結累計期間並みとなった。
② 財政状態
資産は、島根原子力発電所の安全対策工事や三隅発電所2号機建設工事の進捗により固定資産仮勘定が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,171億円増加し、3兆5,023億円となった。
負債は、有利子負債の増加などから、前連結会計年度末に比べ1,177億円増加し、2兆8,425億円となった。
純資産は、配当金の支払いなどから、前連結会計年度末に比べ5億円減少し、6,598億円となった。
この結果、自己資本比率は、18.8%となった。
(2) キャッシュ・フローの状況
○営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前四半期純利益の減少などから、前年同四半期連結累計期間に比べ718億円減少の346億円の支出となった。
○投資活動によるキャッシュ・フロー
前年同四半期連結累計期間に比べ17億円増加の1,083億円の支出となった。
この結果、差引フリー・キャッシュ・フローは、1,429億円のマイナスとなった。
○財務活動によるキャッシュ・フロー
社債・借入金による資金の調達を行ったことなどにより、1,564億円の収入となった。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ134億円増加し、733億円となった。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はない。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、29億円である。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況について重要な変更はない。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当社及び連結子会社の業種は広範囲かつ多種多様であり、また、当社の電気事業が事業の大半を占めることから、当社の電気事業の販売実績及び発受電実績についてのみ記載している。
① 販売実績
(注) 1 上記金額には、消費税等は含まれていない。
2 他社販売電力量及び他社販売電力料には、インバランス・調整電源に係る他社販売電力量及び他社販売 電力料を含んでいない。
3 小売販売電力量には、自社用を含んでいない。
② 発受電実績
(注) 1 他社受電電力量は、インバランス・調整電源に係る電力量を含んでおり、当第2四半期連結会計期間末日現在で把握している電力量を記載している。
2 揚水発電所の揚水用電力量とは、貯水池運営のための揚水用に使用する電力である。
3 当第2四半期連結累計期間の出水率は、1990年度から2019年度までの30か年の第2四半期連結累計期間の平均に対する比である。
4 四捨五入の関係で合計と一致しない場合がある。
5 2021年度第1四半期連結会計期間より、発受電電力量合計を総販売電力量に対応するように見直しており、他社送電電力量は控除していない。なお、発受電電力量合計と総販売電力量の差は損失電力量等である。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間の売上高(営業収益)は、収益認識会計基準等の適用により、再生可能エネルギー固定価格買取制度に係る収益の計上方法が変更となったことなどから、4,854億円と前年同四半期連結累計期間に比べ1,585億円の減収となった。
営業利益は、燃料価格上昇に伴う燃料費調整制度の期ずれ影響などにより、27億円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ443億円の減益となった。
支払利息などの営業外損益を加えた経常利益は55億円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ391億円の減益となった。
渇水準備金を引き当て、法人税などを控除した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は65億円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ277億円の減益となった。
前第2四半期 連結累計期間 (億円) | 当第2四半期 連結累計期間 (億円) | 差引 (億円) | 増減率 (%) | |
売上高(営業収益) | 6,440 | 4,854 | △1,585 | △24.6 |
営業利益 | 470 | 27 | △443 | △94.2 |
経常利益 | 446 | 55 | △391 | △87.7 |
親会社株主に帰属する四半期純利益 | 343 | 65 | △277 | △81.0 |
セグメントの経営成績は次のとおりである。
○総合エネルギー事業
売上高(営業収益)は、収益認識会計基準等の適用により、再生可能エネルギー固定価格買取制度に係る収益の計上方法が変更となったことなどから、4,496億円と前年同四半期連結累計期間に比べ1,408億円の減収となった。
営業損益は、燃料価格上昇に伴う燃料費調整制度の期ずれ影響などから、47億円の損失となり、前年同四半期連結累計期間に比べ370億円の減益となった。
○送配電事業
売上高(営業収益)は、収益認識会計基準等の適用による減少はあったものの、再生可能エネルギーの買取が増加したことによる販売電力料の増加などから、1,815億円と前年同四半期連結累計期間に比べ30億円の増収となった。
営業利益は、需給調整に係る費用の増加などから、56億円と、前年同四半期連結累計期間に比べ81億円の減益となった。
○情報通信事業
売上高(営業収益)は、207億円と前年同四半期連結累計期間に比べ7億円の増収となった。
営業利益は、12億円と前年同四半期連結累計期間並みとなった。
② 財政状態
資産は、島根原子力発電所の安全対策工事や三隅発電所2号機建設工事の進捗により固定資産仮勘定が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,171億円増加し、3兆5,023億円となった。
負債は、有利子負債の増加などから、前連結会計年度末に比べ1,177億円増加し、2兆8,425億円となった。
純資産は、配当金の支払いなどから、前連結会計年度末に比べ5億円減少し、6,598億円となった。
この結果、自己資本比率は、18.8%となった。
(2) キャッシュ・フローの状況
○営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前四半期純利益の減少などから、前年同四半期連結累計期間に比べ718億円減少の346億円の支出となった。
○投資活動によるキャッシュ・フロー
前年同四半期連結累計期間に比べ17億円増加の1,083億円の支出となった。
この結果、差引フリー・キャッシュ・フローは、1,429億円のマイナスとなった。
○財務活動によるキャッシュ・フロー
社債・借入金による資金の調達を行ったことなどにより、1,564億円の収入となった。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ134億円増加し、733億円となった。
項 目 | 前第2四半期 連結累計期間 (億円) | 当第2四半期 連結累計期間 (億円) | 差 引 (億円) | |
○営業活動によるキャッシュ・フロー | 371 | △346 | △718 | |
○投資活動によるキャッシュ・フロー | △1,065 | △1,083 | △17 | |
差引フリー・キャッシュ・フロー | △693 | △1,429 | △735 | |
○財務活動によるキャッシュ・フロー | 1,023 | 1,564 | 541 | |
うち社債・借入金による純増減 | 1,125 | 1,667 | 542 | |
うち配当金の支払額 | △90 | △91 | △0 | |
現金及び現金同等物(増減額) | 325 | 134 | ||
現金及び現金同等物(期末残高) | 798 | 733 |
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はない。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、29億円である。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況について重要な変更はない。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当社及び連結子会社の業種は広範囲かつ多種多様であり、また、当社の電気事業が事業の大半を占めることから、当社の電気事業の販売実績及び発受電実績についてのみ記載している。
① 販売実績
種別 | 前第2四半期連結累計期間 (自 2020年4月1日 至 2020年9月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | 前年同四半期比(%) | ||
総販売電力量 (百万kWh) | 小売販売電力量 | 電灯 | 7,666 | 7,171 | 93.5 |
電力 | 14,755 | 15,428 | 104.6 | ||
他社販売電力量 | 3,209 | 4,422 | 137.8 | ||
計 | 25,630 | 27,021 | 105.4 | ||
料金収入 (百万円) | 電灯料 | 177,336 | 144,138 | 81.3 | |
電力料 | 228,936 | 193,391 | 84.5 | ||
他社販売電力料 | 29,064 | 40,897 | 140.7 | ||
計 | 435,337 | 378,428 | 86.9 |
(注) 1 上記金額には、消費税等は含まれていない。
2 他社販売電力量及び他社販売電力料には、インバランス・調整電源に係る他社販売電力量及び他社販売 電力料を含んでいない。
3 小売販売電力量には、自社用を含んでいない。
② 発受電実績
種別 | 前第2四半期連結累計期間 (自 2020年4月1日 至 2020年9月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | 前年同四半期比(%) | |||
発受電 電力量 (百万kWh) | 自社 | 水力発電電力量 | 2,016 | 2,133 | 105.8 | |
火力発電電力量 | 12,677 | 12,883 | 101.6 | |||
原子力発電電力量 | - | - | - | |||
新エネルギー等 発電電力量 | 4 | 5 | 110.2 | |||
他社受電電力量 | 13,355 | 14,334 | 107.3 | |||
揚水発電所の揚水用電力量 | △481 | △455 | 94.7 | |||
合計 | 27,571 | 28,900 | 104.8 | |||
出水率(%) | 111.6 | 119.0 | - |
(注) 1 他社受電電力量は、インバランス・調整電源に係る電力量を含んでおり、当第2四半期連結会計期間末日現在で把握している電力量を記載している。
2 揚水発電所の揚水用電力量とは、貯水池運営のための揚水用に使用する電力である。
3 当第2四半期連結累計期間の出水率は、1990年度から2019年度までの30か年の第2四半期連結累計期間の平均に対する比である。
4 四捨五入の関係で合計と一致しない場合がある。
5 2021年度第1四半期連結会計期間より、発受電電力量合計を総販売電力量に対応するように見直しており、他社送電電力量は控除していない。なお、発受電電力量合計と総販売電力量の差は損失電力量等である。