四半期報告書-第36期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/07 10:59
【資料】
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【項目】
39項目
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、米中貿易交渉の進展を受けて世界的な株高が進む一方、消費増税や相次ぐ自然災害、また中東・東アジア情勢の緊迫化等の影響が懸念され、先行きへの不透明感は依然強い状況が続いております。
このような状況下、当社グループでは、各社においてそれぞれの特長を活かした事業戦略を推進しつつグループ間の連携促進を強化することで事業基盤の一層のビジネスの拡大に取り組んでまいりました。
その結果として、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、アルゴグラフィックス及びグループ各社の業績が堅調に推移したことから、売上高は35,327百万円(前年同期比8.2%増)となりました。営業利益につきましては、増収効果に加えコストコントロールに努めたことから、4,749百万円(同29.5%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、3,275百万円(同25.8%増)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
PLM事業につきましては、次世代技術への対応や開発基盤の強化等を目指した自動車業界のIT投資需要を受け、外部顧客への売上高が33,949百万円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益は4,665百万円(同28.6%増)となりました。連結子会社である㈱ジーダットが中心となって行うEDA事業につきましては、主力製品であるSX-Meisterの機能拡張と並行して当該製品を軸とした販促に取り組む一方、費用の見直し等も行い、外部顧客への売上高が1,378百万円(前年同期比0.9%増)、セグメント利益は84百万円(同111.0%増)となりました。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産合計及び負債純資産合計は、以下の要因により、前連結会計年度末に比べ1,059百万円増加し、45,978百万円となりました。
(資産)
流動資産は、現金及び預金が2,037百万円増加、受取手形及び売掛金が3,166百万円減少、電子記録債権が652百万円増加、リース投資資産が114百万円増加、有価証券が1,000百万円増加、商品が649百万円減少、仕掛品が14百万円減少、その他が394百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末比368百万円増の32,227百万円となりました。
固定資産は、有形固定資産が12百万円減少、無形固定資産が201百万円減少、投資その他の資産のうち、投資有価証券が947百万円増加、その他が41百万円減少したことにより、前連結会計年度末比691百万円増の13,751百万円となりました。
(負債)
流動負債は、買掛金が1,431百万円減少、未払法人税等が592百万円減少、賞与引当金が219百万円減少、役員賞与引当金が42百万円減少、その他が201百万円減少したことにより、前連結会計年度末比2,487百万円減の9,977百万円となりました。
固定負債は、退職給付に係る負債が142百万円増加、株式給付引当金が24百万円増加、役員株式給付引当金が9百万円増加、その他が464百万円増加したことにより、前連結会計年度末比641百万円増の3,763百万円となりました。
この結果、負債合計は前連結会計年度末比1,846百万円減の13,741百万円となりました。
(純資産)
純資産は、資本剰余金が44万円増加、利益剰余金が2,188百万円増加、その他有価証券評価差額金が755百万円増加、退職給付に係る調整累計額が26百万円増加、為替換算調整勘定が15百万円増加、非支配株主持分が126百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末比2,905百万円増の32,237百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動により得られた資金4,312百万円、投資活動により使用した資金1,173百万円、財務活動により使用した資金1,349百万円等を加味した結果、前連結会計年度末に比べ1,800百万円増加(11.5%増)し、17,477百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は4,312百万円となりました。
収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益5,009百万円、減価償却費48百万円、のれん償却額210百万円、退職給付に係る負債の増加額180百万円、株式給付引当金の増加額24百万円、役員株式給付引当金の増加額9百万円、前受金の増加額124百万円、売上債権の減少額2,514百万円、たな卸資産の減少額665百万円であります。
支出の主な内訳は、仕入債務の減少額1,431百万円、未払消費税等の減少額73百万円、賞与引当金の減少額219百万円、役員賞与引当金の減少額42百万円、前渡金の増加額323百万円、その他の流動資産の増加額71百万円、その他の流動負債の減少額382百万円、法人税等の支払額1,868百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,173百万円となりました。
収入の主な内訳は、定期預金の払戻による収入1,077百万円、関係会社株式の売却による収入76百万円であり、支出の主な内訳は、定期預金の預入による支出1,288百万円、有形固定資産の取得による支出23百万円、投資有価証券の取得による支出1,010百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,349百万円となりました。
支出の主な内訳は、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出134百万円、配当金の支払額1,088百万円、非支配株主への配当金の支払額125百万円であります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は193百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。