四半期報告書-第26期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、創業以来の中核事業であるSMO事業及びCRO事業の拡大を推進するとともに、グループ戦略として、SMO事業及びCRO事業で創出される資金を原資として、先端医療事業における医薬品や先端医療技術の開発、メディカルサポート事業のノウハウを活かした各事業のさらなる拡大のための設備投資等を進めています。
SMO事業においては、がんセンターをはじめとした専門医療センターや大学病院等の基幹病院との提携拡大を推進し、がんや難治性疾患を含むあらゆる疾患領域の試験の受託が可能な体制を構築しています。また、グループSMO各社のCRC/SMA業務プロセスの一層の標準化・効率化を推進し、チームによる高品質・高効率な実施体制を構築しています。これらの取り組みにより実施試験数が増加するとともに、新たに受託した複数の大型案件を順調に進めることができたことから、業績が大きく伸長しています。
CRO事業においては、SMO事業とのシナジーによるハイブリッド型総合臨床開発支援サービスを推進しており、国内外の製薬企業からの新規試験の受託が拡大しています。また、バイオ統計及びデータマネジメントのさらなる強化に取り組んでおり、アカデミアが実施する臨床試験をはじめとした新規試験の受託が拡大するとともに、海外製薬企業の日本国内開発における申請業務等を受託するなど、業務範囲も拡大しています。
これらのSMO事業及びCRO事業における取り組みは、当社グループの基盤をさらに強化するものであります。
先端医療事業においては、基盤技術であるセンダイウイルスベクターを用いた先端医療の実用化に取り組むとともに、iPS細胞作製キット「Cyto Tune-iPS」のライセンス事業を強化しており、国内外の企業やアカデミアとのライセンス契約により、センダイウイルスベクターを用いた新たな事業機会の創出を推進しています。また、iPS細胞培養上清液を化粧品原料として使用した製品の開発やOEM(受託製造)の推進など、当社グループの先端技術を使用した製品の研究・開発・製造・販売にも取り組んでいます。
各事業において変革と革新に取り組み、グループシナジーの最大化と模倣困難な競争優位性を確立することで、中長期的な企業価値を向上し、当社グループのさらなる飛躍に向けて推進しています。
その結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は13,896百万円(前年同四半期比19.0%増)、営業利益は3,027百万円(前年同四半期比37.8%増)、経常利益は2,922百万円(前年同四半期比25.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,238百万円(前年同四半期比25.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① SMO事業
当セグメントにおきましては、引き続きアンメット・メディカル・ニーズの高いがんや難治性疾患等の疾患領域の開発が増加しているため、専門医療センターや大学病院等の基幹病院との提携を拡大し、あらゆる疾患領域の試験の受託が可能な体制構築を推進しています。一方で、がんや難治性疾患等の試験と比較して1試験あたりの規模が大きいプライマリー領域の試験の受託も推進しており、当第3四半期連結累計期間においては、前期(2022年3月期)に受託した大型案件および新規に受託し開始した大型案件の進捗が順調に推移し、業績に大きく寄与しました。
また、医薬品・医療機器等の開発はグローバル化や開発期間の短縮化が進むとともに、開発手法の変化により、臨床試験に対するニーズの多様化が続いています。当社グループのSMO事業では、医薬品開発を取り巻く環境の変化及び複雑化・高度化する臨床試験に迅速かつ柔軟に対応するため、より一層の人材教育の徹底を図っています。さらに、当社グループにおいて、治験情報統合管理プラットフォーム「aSBo Cloud System」を開発し、医薬品開発の生産性、効率性、透明性の向上に取り組むなど、医薬品開発環境のさらなる発展を目指して事業を推進しています。
その結果、売上高は8,033百万円(前年同四半期比20.4%増)、営業利益は4,363百万円(前年同四半期比38.5%増)となりました。
② CRO事業
当セグメントにおきましては、日本・オーストラリア両国にて保有する臨床試験実施施設において、欧米や日本を含むアジア・オセアニア地域の製薬企業等の早期段階の医薬品開発を支援しています。また、国内において、医師主導治験や臨床研究の支援、企業主導治験のモニタリング等の開発業務の支援を行っています。
当第3四半期連結累計期間においては、国内外の臨床試験実施施設において、新規試験の受託が堅調に推移いたしました。国内の開発業務支援においても、バイオ統計及びデータマネジメントのさらなる強化に取り組んでおり、アカデミアが実施する臨床試験をはじめとした新規試験の受託が拡大するとともに、海外企業の日本国内開発における臨床試験や申請業務等も新規に受託しています。一方で、海外事業において体制整備にかかる費用が発生しております。
その結果、売上高は3,965百万円(前年同四半期比6.3%増)、営業損失は70百万円(前年同四半期は営業利益435百万円)となりました。
③ 先端医療事業
当セグメントにおきましては、COVID-19ワクチンの開発において、国内初となる経鼻接種によるウイルスベクターワクチンの実用化を目指し、臨床試験の実施に向けた準備を進めています。虚血肢治療製剤(DVC1-0101)の開発においては、実施していた医師主導治験が終了し、試験結果の解析および検討を行っています。
また、iPS細胞作製キット「Cyto Tune-iPS」のライセンス事業が堅調に推移しており、国内外の企業とのライセンス契約により、基盤技術であるセンダイウイルスベクターを用いた新たな事業機会の創出に取り組んでいます。
さらに、iPS細胞培養上清液を化粧品原料として使用した「iPSスーパーネイタントアプリケーション」の販売が堅調に推移するとともに、同原料を用いた製品のOEM(受託製造)の受託が拡大し、業績に寄与いたしました。
当セグメントでは、COVID-19ワクチンをはじめとする研究開発に注力しており、その経費が引き続き発生しておりますが、各事業の推進により当セグメントにおける収益の改善を図っています。
その結果、売上高は1,063百万円(前年同四半期比118.6%増)、営業損失は100百万円(前年同四半期は営業損失452百万円)となりました。
④ メディカルサポート事業
当セグメントにおきましては、開発事業者や不動産会社などと連携して、駅からのアクセスや地域の医療機関の需要など、様々な条件を満たす主に新築の物件を厳選してクリニックモールを開設しています。また、クリニックモールでの開業を検討する医師に対して開業支援を手がけるとともに、開業後の医療機関に臨床試験を紹介するなどその経営を多角的に支援しており、安定した収益を確保しています。
その結果、売上高は776百万円(前年同四半期比0.2%増)、営業利益は69百万円(前年同四半期比70.1%減)となりました。
⑤ その他
その他の事業におきましては、上記以外の事業等により、売上高は58百万円(前年同四半期比379.1%増)、営業損失は237百万円(前年同四半期は営業損失142百万円)となりました。
(注) 売上高は外部取引のみの合計であり、セグメントの営業利益は、セグメント間の内部取引による利益を含んだ合計であります。
(2)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、495百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、創業以来の中核事業であるSMO事業及びCRO事業の拡大を推進するとともに、グループ戦略として、SMO事業及びCRO事業で創出される資金を原資として、先端医療事業における医薬品や先端医療技術の開発、メディカルサポート事業のノウハウを活かした各事業のさらなる拡大のための設備投資等を進めています。
SMO事業においては、がんセンターをはじめとした専門医療センターや大学病院等の基幹病院との提携拡大を推進し、がんや難治性疾患を含むあらゆる疾患領域の試験の受託が可能な体制を構築しています。また、グループSMO各社のCRC/SMA業務プロセスの一層の標準化・効率化を推進し、チームによる高品質・高効率な実施体制を構築しています。これらの取り組みにより実施試験数が増加するとともに、新たに受託した複数の大型案件を順調に進めることができたことから、業績が大きく伸長しています。
CRO事業においては、SMO事業とのシナジーによるハイブリッド型総合臨床開発支援サービスを推進しており、国内外の製薬企業からの新規試験の受託が拡大しています。また、バイオ統計及びデータマネジメントのさらなる強化に取り組んでおり、アカデミアが実施する臨床試験をはじめとした新規試験の受託が拡大するとともに、海外製薬企業の日本国内開発における申請業務等を受託するなど、業務範囲も拡大しています。
これらのSMO事業及びCRO事業における取り組みは、当社グループの基盤をさらに強化するものであります。
先端医療事業においては、基盤技術であるセンダイウイルスベクターを用いた先端医療の実用化に取り組むとともに、iPS細胞作製キット「Cyto Tune-iPS」のライセンス事業を強化しており、国内外の企業やアカデミアとのライセンス契約により、センダイウイルスベクターを用いた新たな事業機会の創出を推進しています。また、iPS細胞培養上清液を化粧品原料として使用した製品の開発やOEM(受託製造)の推進など、当社グループの先端技術を使用した製品の研究・開発・製造・販売にも取り組んでいます。
各事業において変革と革新に取り組み、グループシナジーの最大化と模倣困難な競争優位性を確立することで、中長期的な企業価値を向上し、当社グループのさらなる飛躍に向けて推進しています。
その結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は13,896百万円(前年同四半期比19.0%増)、営業利益は3,027百万円(前年同四半期比37.8%増)、経常利益は2,922百万円(前年同四半期比25.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,238百万円(前年同四半期比25.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① SMO事業
当セグメントにおきましては、引き続きアンメット・メディカル・ニーズの高いがんや難治性疾患等の疾患領域の開発が増加しているため、専門医療センターや大学病院等の基幹病院との提携を拡大し、あらゆる疾患領域の試験の受託が可能な体制構築を推進しています。一方で、がんや難治性疾患等の試験と比較して1試験あたりの規模が大きいプライマリー領域の試験の受託も推進しており、当第3四半期連結累計期間においては、前期(2022年3月期)に受託した大型案件および新規に受託し開始した大型案件の進捗が順調に推移し、業績に大きく寄与しました。
また、医薬品・医療機器等の開発はグローバル化や開発期間の短縮化が進むとともに、開発手法の変化により、臨床試験に対するニーズの多様化が続いています。当社グループのSMO事業では、医薬品開発を取り巻く環境の変化及び複雑化・高度化する臨床試験に迅速かつ柔軟に対応するため、より一層の人材教育の徹底を図っています。さらに、当社グループにおいて、治験情報統合管理プラットフォーム「aSBo Cloud System」を開発し、医薬品開発の生産性、効率性、透明性の向上に取り組むなど、医薬品開発環境のさらなる発展を目指して事業を推進しています。
その結果、売上高は8,033百万円(前年同四半期比20.4%増)、営業利益は4,363百万円(前年同四半期比38.5%増)となりました。
② CRO事業
当セグメントにおきましては、日本・オーストラリア両国にて保有する臨床試験実施施設において、欧米や日本を含むアジア・オセアニア地域の製薬企業等の早期段階の医薬品開発を支援しています。また、国内において、医師主導治験や臨床研究の支援、企業主導治験のモニタリング等の開発業務の支援を行っています。
当第3四半期連結累計期間においては、国内外の臨床試験実施施設において、新規試験の受託が堅調に推移いたしました。国内の開発業務支援においても、バイオ統計及びデータマネジメントのさらなる強化に取り組んでおり、アカデミアが実施する臨床試験をはじめとした新規試験の受託が拡大するとともに、海外企業の日本国内開発における臨床試験や申請業務等も新規に受託しています。一方で、海外事業において体制整備にかかる費用が発生しております。
その結果、売上高は3,965百万円(前年同四半期比6.3%増)、営業損失は70百万円(前年同四半期は営業利益435百万円)となりました。
③ 先端医療事業
当セグメントにおきましては、COVID-19ワクチンの開発において、国内初となる経鼻接種によるウイルスベクターワクチンの実用化を目指し、臨床試験の実施に向けた準備を進めています。虚血肢治療製剤(DVC1-0101)の開発においては、実施していた医師主導治験が終了し、試験結果の解析および検討を行っています。
また、iPS細胞作製キット「Cyto Tune-iPS」のライセンス事業が堅調に推移しており、国内外の企業とのライセンス契約により、基盤技術であるセンダイウイルスベクターを用いた新たな事業機会の創出に取り組んでいます。
さらに、iPS細胞培養上清液を化粧品原料として使用した「iPSスーパーネイタントアプリケーション」の販売が堅調に推移するとともに、同原料を用いた製品のOEM(受託製造)の受託が拡大し、業績に寄与いたしました。
当セグメントでは、COVID-19ワクチンをはじめとする研究開発に注力しており、その経費が引き続き発生しておりますが、各事業の推進により当セグメントにおける収益の改善を図っています。
その結果、売上高は1,063百万円(前年同四半期比118.6%増)、営業損失は100百万円(前年同四半期は営業損失452百万円)となりました。
④ メディカルサポート事業
当セグメントにおきましては、開発事業者や不動産会社などと連携して、駅からのアクセスや地域の医療機関の需要など、様々な条件を満たす主に新築の物件を厳選してクリニックモールを開設しています。また、クリニックモールでの開業を検討する医師に対して開業支援を手がけるとともに、開業後の医療機関に臨床試験を紹介するなどその経営を多角的に支援しており、安定した収益を確保しています。
その結果、売上高は776百万円(前年同四半期比0.2%増)、営業利益は69百万円(前年同四半期比70.1%減)となりました。
⑤ その他
その他の事業におきましては、上記以外の事業等により、売上高は58百万円(前年同四半期比379.1%増)、営業損失は237百万円(前年同四半期は営業損失142百万円)となりました。
(注) 売上高は外部取引のみの合計であり、セグメントの営業利益は、セグメント間の内部取引による利益を含んだ合計であります。
(2)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、495百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。