四半期報告書-第21期第3四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
(1) 経営成績の分析
当社グループの事業セグメントは、証券ディーリングシステム、外国為替証拠金取引システム、取引所外取引システム等の開発及び保守を中心とする「金融ソリューション事業」、ITサポート及びグループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ビジネスソリューション事業」、機能性食材であるハナビラタケの健康食品や化粧品等の開発及び販売を行う「ヘルスケア事業」の3つです。
当第3四半期連結累計期間(以下、当第3四半期)の当社グループの連結経営成績は次の表のとおりです。
(注)各事業の売上高は、セグメント間の内部取引を含んでいません。
当第3四半期の業績は、売上面ではビジネスソリューション事業及びヘルスケア事業で増収、主力の金融ソリューション事業は減収となり、連結売上高は前年同期に比べ57百万円減少し1,338百万円となりました。また損益面では、売上高の減少や新規事業への先行投資の影響により営業損失は325百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は319百万円となりました。
セグメント別の概況は以下のとおりです。
なお、各事業の売上高には、セグメント間の内部取引を含んでいません。
(金融ソリューション事業)
金融ソリューション事業は、当社及び株式会社デジタルアセットマーケッツの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 922百万円(前年同期比 90.7%)
セグメント損失 2百万円(前年同期は226百万円のセグメント利益)
なお、金融ソリューション事業の売上内訳は、次の表のとおりです。
<製品区分別>
金融ソリューション事業では、来期以降の新ビジネスに向け、これまで培ってきた金融IT技術を活かし、長期的かつ継続的な利益の創出に向けて、「フィンテック」の分野におけるブロックチェーン技術を活用した金融サービスの事業化に取り組んでおります。
今期は研究開発に注力したことにより、既存の主力プロダクトの受注活動を計画通り推進できなかったことやライセンス数の減少による影響が大きく、売上高は前年同期に比べ9.3%減少し922百万円となりました。
損益面においても新規事業における『Spider』の機能拡張と付加価値向上の開発や研究に取り組んでおり、また仮想通貨の不正流出事件以降、より高度なセキュリティや組織体制の強化が求められ、その対策に想定以上のコストがかかったことから、セグメント損失は2百万円となりました。
(ビジネスソリューション事業)
ビジネスソリューション事業の業績は、当社及び株式会社ビーエス・ジェイの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 191百万円(前年同期比 106.8%)
セグメント利益 11百万円(前年同期は1百万円のセグメント損失)
経営戦略等の意思決定におけるデータマネジメントに有効なプロダクト「GroupMAN@IT e²」の新規受注や追加開発、企業のITにおける課題解決や品質向上を実現するサービスであるサポートセンター事業の伸長が貢献し、売上高は前年同期比106.8%の191百万円となりました。セグメント利益も11百万円となりました。
(ヘルスケア事業)
ヘルスケア事業は当社及び株式会社インタートレードヘルスケアの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 223百万円(前年同期比 114.6%)
セグメント損失 116百万円(前年同期は141百万円のセグメント損失)
医薬品卸大手の株式会社大木の専売品のサプリメント「エストロリッチ」をはじめとする当社が生産するサイレント型エストロゲン活性を有する『ITはなびらたけ』関連の商品やOEM、原料販売が堅調に推移し、当第3四半期の売上高は前年同期比114.6%の223百万円となりました。
損益面においては『ITはなびらたけ』関連製品の販売拡大による売上総利益の増加や『ITはなびらたけ』の研究開発費が前年同期より減少した結果、セグメント損失は減少しました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期末の総資産額(負債及び純資産の合計額)は、前連結会計年度末に比べ431百万円減少し、1,036百万円となりました。自己資本比率は71.7%、当座比率(当座資産÷流動負債、短期的安全性の指標)は233.5%であり、安定性の高い財務体質となっています。
(資産)
総資産合計1,036百万円のうち、現金及び預金が479百万円(構成比46.3%)を占めています。
その他の主な資産は、受取手形及び売掛金195百万円(構成比18.9%)、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)91百万円(構成比8.8%)、投資有価証券45百万円(構成比4.4%)となっています。
(負債)
負債合計293百万円のうち、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金の合計が133百万円(負債及び純資産に対する構成比12.9%)を占めています。
(純資産)
純資産合計743百万円の内訳は、資本金1,478百万円、資本剰余金794百万円、利益剰余金△1,434百万円、自己株式△95百万円等となっています。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は272百万円です。
当社グループの事業セグメントは、証券ディーリングシステム、外国為替証拠金取引システム、取引所外取引システム等の開発及び保守を中心とする「金融ソリューション事業」、ITサポート及びグループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ビジネスソリューション事業」、機能性食材であるハナビラタケの健康食品や化粧品等の開発及び販売を行う「ヘルスケア事業」の3つです。
当第3四半期連結累計期間(以下、当第3四半期)の当社グループの連結経営成績は次の表のとおりです。
2018年9月期 (前第3四半期) | 2019年9月期 (当第3四半期) | 対前年同期比 (%) | |||
金額 (百万円) | 百分比 (%) | 金額 (百万円) | 百分比 (%) | ||
売上高 | 1,395 | 100.0 | 1,338 | 100.0 | 95.9 |
金融ソリューション事業 | 1,017 | 72.9 | 922 | 68.9 | 90.7 |
ビジネスソリューション事業 | 179 | 12.9 | 191 | 14.4 | 106.8 |
ヘルスケア事業 | 195 | 14.0 | 223 | 16.7 | 114.6 |
投資教育事業 | 3 | 0.2 | - | ― | ― |
営業損失(△) | △158 | ― | △325 | ― | ― |
親会社株主に帰属する四半期純損失(△) | △160 | ― | △319 | ― | ― |
(注)各事業の売上高は、セグメント間の内部取引を含んでいません。
当第3四半期の業績は、売上面ではビジネスソリューション事業及びヘルスケア事業で増収、主力の金融ソリューション事業は減収となり、連結売上高は前年同期に比べ57百万円減少し1,338百万円となりました。また損益面では、売上高の減少や新規事業への先行投資の影響により営業損失は325百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は319百万円となりました。
セグメント別の概況は以下のとおりです。
なお、各事業の売上高には、セグメント間の内部取引を含んでいません。
(金融ソリューション事業)
金融ソリューション事業は、当社及び株式会社デジタルアセットマーケッツの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 922百万円(前年同期比 90.7%)
セグメント損失 2百万円(前年同期は226百万円のセグメント利益)
なお、金融ソリューション事業の売上内訳は、次の表のとおりです。
<製品区分別>
2018年9月期 (前第3四半期) | 2019年9月期 (当第3四半期) | 対前年同期比 (%) | |||
金額 (百万円) | 構成比 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | ||
証券ディーリングシステム | 653 | 64.3 | 608 | 65.9 | 93.0 |
取引所端末 | 201 | 19.8 | 189 | 20.6 | 94.5 |
外国為替証拠金システム | 95 | 9.3 | 93 | 10.1 | 98.3 |
取引所関連システム | 41 | 4.1 | 5 | 0.6 | 14.1 |
その他 | 25 | 2.5 | 24 | 2.8 | 96.5 |
合 計 | 1,017 | 100.0 | 922 | 100.0 | 90.7 |
金融ソリューション事業では、来期以降の新ビジネスに向け、これまで培ってきた金融IT技術を活かし、長期的かつ継続的な利益の創出に向けて、「フィンテック」の分野におけるブロックチェーン技術を活用した金融サービスの事業化に取り組んでおります。
今期は研究開発に注力したことにより、既存の主力プロダクトの受注活動を計画通り推進できなかったことやライセンス数の減少による影響が大きく、売上高は前年同期に比べ9.3%減少し922百万円となりました。
損益面においても新規事業における『Spider』の機能拡張と付加価値向上の開発や研究に取り組んでおり、また仮想通貨の不正流出事件以降、より高度なセキュリティや組織体制の強化が求められ、その対策に想定以上のコストがかかったことから、セグメント損失は2百万円となりました。
(ビジネスソリューション事業)
ビジネスソリューション事業の業績は、当社及び株式会社ビーエス・ジェイの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 191百万円(前年同期比 106.8%)
セグメント利益 11百万円(前年同期は1百万円のセグメント損失)
経営戦略等の意思決定におけるデータマネジメントに有効なプロダクト「GroupMAN@IT e²」の新規受注や追加開発、企業のITにおける課題解決や品質向上を実現するサービスであるサポートセンター事業の伸長が貢献し、売上高は前年同期比106.8%の191百万円となりました。セグメント利益も11百万円となりました。
(ヘルスケア事業)
ヘルスケア事業は当社及び株式会社インタートレードヘルスケアの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 223百万円(前年同期比 114.6%)
セグメント損失 116百万円(前年同期は141百万円のセグメント損失)
医薬品卸大手の株式会社大木の専売品のサプリメント「エストロリッチ」をはじめとする当社が生産するサイレント型エストロゲン活性を有する『ITはなびらたけ』関連の商品やOEM、原料販売が堅調に推移し、当第3四半期の売上高は前年同期比114.6%の223百万円となりました。
損益面においては『ITはなびらたけ』関連製品の販売拡大による売上総利益の増加や『ITはなびらたけ』の研究開発費が前年同期より減少した結果、セグメント損失は減少しました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期末の総資産額(負債及び純資産の合計額)は、前連結会計年度末に比べ431百万円減少し、1,036百万円となりました。自己資本比率は71.7%、当座比率(当座資産÷流動負債、短期的安全性の指標)は233.5%であり、安定性の高い財務体質となっています。
(資産)
総資産合計1,036百万円のうち、現金及び預金が479百万円(構成比46.3%)を占めています。
その他の主な資産は、受取手形及び売掛金195百万円(構成比18.9%)、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)91百万円(構成比8.8%)、投資有価証券45百万円(構成比4.4%)となっています。
(負債)
負債合計293百万円のうち、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金の合計が133百万円(負債及び純資産に対する構成比12.9%)を占めています。
(純資産)
純資産合計743百万円の内訳は、資本金1,478百万円、資本剰余金794百万円、利益剰余金△1,434百万円、自己株式△95百万円等となっています。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は272百万円です。