四半期報告書-第22期第3四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/07 15:27
【資料】
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【項目】
36項目
(1) 経営成績の分析
当社グループの事業セグメントは、証券ディーリングシステム、外国為替証拠金取引システム、取引所外取引システム等の開発及び保守を中心とする「金融ソリューション事業」、ITサポート及びグループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ビジネスソリューション事業」、機能性食材であるハナビラタケの健康食品や化粧品等の開発及び販売を行う「ヘルスケア事業」の3つです。
当第3四半期連結累計期間(以下、当第3四半期)の当社グループの連結経営成績は次の表のとおりです。
2019年9月期
(前第3四半期)
2020年9月期
(当第3四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
売上高1,338100.01,376100.0102.9
金融ソリューション事業92268.999172.0107.5
ビジネスソリューション事業19114.422716.6118.7
ヘルスケア事業22316.715711.470.2
営業損失(△)△325△67
親会社株主に帰属する四半期純利益又は
親会社株主に帰属する四半期純損失(△)
△3194

(注)各事業の売上高は、セグメント間の内部取引を含んでいません。
当第3四半期の業績は、売上面ではヘルスケア事業では通信販売部門を売却したことにより減収となったものの主力の金融ソリューション事業及びビジネスソリューション事業では増収となり、連結売上高は前年同期に比べ38百万円増加し1,376百万円となりました。また損益面では、前年同期に比べ大幅に改善はしたものの営業損失は67百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は4百万円となりました。
セグメント別の概況は以下のとおりです。
なお、各事業の売上高には、セグメント間の内部取引を含んでいません。
(金融ソリューション事業)
金融ソリューション事業は、当社の事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 991百万円(前年同期比 107.5%)
セグメント利益 236百万円(前年同期は2百万円のセグメント損失)
なお、金融ソリューション事業の売上内訳は、次の表のとおりです。
<製品区分別>
2019年9月期
(前第3四半期)
2020年9月期
(当第3四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
証券ディーリングシステム60865.966767.4109.8
取引所端末18920.619319.6102.1
外国為替証拠金システム9310.110610.7113.6
取引所関連システム50.600.19.9
その他242.8222.291.2
合 計922100.0991100.0107.5

第2四半期会計期間において、連結子会社であった株式会社デジタルアセットマーケッツ(以下、デジタルアセットマーケッツ)が公共性の高い金融サービスの提供を目指していくために、事業のパートナーシップの強化を目的とした資本増強を実施したことで持分法適用会社に移行したこと、またこれまで社内で研究開発を進めていた『Spider』をデジタルアセットマーケッツから受注したことにより、売上高は前年同期比107.5%の991百万円と増収となり、セグメント利益は前年同期より大幅に改善し236百万円となりました。
当社は20年に渡り培ってきた技術資産を軸に、新技術と金融サービスを融合させ、これまでに無い新たな金融サービスを提供していくことを目指すデジタルアセットマーケッツをシステム面でサポートしていくと共に、『Spider』の機能拡張などの研究開発に引き続き注力していきます。
(ビジネスソリューション事業)
ビジネスソリューション事業の業績は、当社及び株式会社ビーエス・ジェイの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 227百万円(前年同期比 118.7%)
セグメント損失 6百万円(前年同期は11百万円のセグメント利益)
自社開発の経営統合プラットフォーム「GroupMAN@IT e²」の大規模拡張案件を受注したことが大きく影響し、売上高は前年同期比118.7%の227百万円となりました。損益面は、一部案件の検収時期が延伸したことにより、セグメント損失6百万円となりました。
(ヘルスケア事業)
ヘルスケア事業は当社及び株式会社インタートレードヘルスケア(以下、インタートレードヘルスケア)の事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 157百万円(前年同期比 70.2%)
セグメント損失 80百万円(前年同期は116百万円のセグメント損失)
インタートレードヘルスケアの通販部門を売却したことが影響し、当第3四半期の売上高は前年同期比70.2%の157百万円となりました。損益面においては収益構造が悪化していた事業を切り離し経営資源を集中させたことにより、セグメント損失80百万円と、前年同期より改善しました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期末の総資産額(負債及び純資産の合計額)は、前連結会計年度末に比べ120百万円増加し、1,348百万円となりました。自己資本比率は63.9%、当座比率(当座資産÷流動負債、短期的安全性の指標)は124.2%となっています。
(資産)
資産合計1,348百万円のうち、現金及び預金が432百万円(構成比32.1%)を占めています。
その他の主な資産は、受取手形及び売掛金162百万円(構成比12.1%)、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)269百万円(構成比20.0%)、投資有価証券267百万円(構成比19.9%)となっています。
(負債)
負債合計487百万円の主な内訳は、短期借入金100百万円(負債及び純資産に対する構成比7.4%)、前受金231百万円(負債及び純資産に対する構成比17.2%)となっています。
(純資産)
純資産合計861百万円の内訳は、資本金1,478百万円、資本剰余金996百万円、利益剰余金△1,518百万円、自己株式△95百万円となっています。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は25百万円です。