四半期報告書-第11期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
1.経営成績の状況
(単位:百万円)
当社グループは「2020中期経営計画」の2年目を迎え、基本コンセプト「継続的戦略課題への取り組み」と「成長に向けた新たな挑戦」に基づき、「コア事業での高シェア・高収益の実現」「海外市場での成長基盤の確立に向けた積極的な事業拡大」「健康を軸とした新たな価値領域での仕掛け」「構造改革の継続的な実行と個別事業課題の克服」「経営基盤の進化とCSRの推進」に向けた取り組みを進めております。
2020年3月期は、食品セグメントでは個人消費動向が不安視され、医薬品セグメントでも2019年10月および2020年4月に薬価改定が予定されるなど厳しい環境下ではありますが、両セグメントともにコア領域・成長領域に経営資源を重点的に投下することで着実に計画を推進しています。
当第1四半期連結累計期間の売上高は 2,989億35百万円(前年同期比 0.9%増)、営業利益は 206億36百万円(同 4.4%増)、経常利益は 223億74百万円(同 10.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 145億円(同 15.2%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。
セグメントの業績の詳細は、次のとおりであります。
(1)食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。
売上高は、前第1四半期連結累計期間並みとなりました。菓子事業、栄養事業、海外事業は前第1四半期連結累計期間を上回り、加工食品事業は前第1四半期連結累計期間並みとなりました。発酵デイリー事業は、プロバイオティクスやヨーグルトの減収により前第1四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は、チョコレートや粉ミルクの増収のほか、価格改定の影響により前第1四半期連結累計期間を上回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■発酵デイリー事業
売上高は、「ザバスミルクプロテイン」シリーズはラインアップの強化により大幅に伸長しましたが、プロバイオティクスやヨーグルトが減収となった結果、前第1四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、プロバイオティクスの減収や原材料コストの増加により前第1四半期連結累計期間を下回りました。
■加工食品事業
売上高は、「明治エッセルスーパーカップ」や「明治北海道十勝チーズ」シリーズは好調に推移しましたが、全体では前第1四半期連結累計期間並みとなりました。
営業利益は、2019年3月より実施したアイスクリームの価格改定の影響などにより前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■菓子事業
売上高は、「チョコレート効果」や「きのこの山・たけのこの里」シリーズが好調に推移したことにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、「チョコレート効果」等の増収により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■栄養事業
売上高は、粉ミルクが好調に推移したほか、流動食「明治メイバランス」シリーズの増収などにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、増収の影響や販促費等の削減により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■海外事業
売上高は、輸出では主力のナッツチョコ等が好調に推移し、海外子会社では中国子会社が売上高を大きく伸長させたことから前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、中国子会社の大幅な増収により前第1四半期連結累計期間を上回りました。
■その他国内子会社
売上高は、物流子会社や砂糖商社等の減収により前第1四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、物流子会社や飼料子会社等の減益により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
(2)医薬品
当セグメントには、医療用医薬品及び農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。
売上高は、海外子会社の増収や、前年度第2四半期から連結したKMバイオロジクスの実績が第1四半期を通じて寄与したことにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。
セグメント利益は、KMバイオロジクスの営業損失により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■国内事業
売上高は、統合失調症治療薬「シクレスト」や抗菌薬「タゾピペ静注用明治」が大幅に伸長したものの、抗うつ薬「リフレックス」が特許切れの影響で大幅な減収となり、全体では前第1四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、「リフレックス」の減収の影響がありましたが、研究開発費や普及費などの減少により前第1四半期連結累計期間を上回りました。
■海外事業
売上高は、インドや中国の子会社が好調に推移し、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、各子会社の増収や、インド子会社ののれん償却費の減少により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■KMバイオロジクス
売上高は、4種混合ワクチン「クアトロバック」やB型肝炎ワクチン「ビームゲン」が順調に推移しました。
営業利益は、季節要因により損失を計上しました。
2.財政状態の状況
[資産]
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は 1兆63億41百万円となり、前連結会計年度末に比べて 21億98百万円増加しました。これは受取手形及び売掛金が 79億49百万円、投資有価証券が 41億31百万円減少した一方、建物及び構築物(純額)が 67億4百万円、商品及び製品が 59億18百万円、建設仮勘定が 9億47百万円、現金及び預金が 6億78百万円増加したことなどによるものです。
[負債]
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は 4,449億6百万円となり、前連結会計年度末に比べて 13億94百万円増加しました。これは未払法人税等が 133億44百万円、未払費用が 58億53百万円、賞与引当金が 51億32百万円、長期借入金が 36億8百万円減少した一方、コマーシャル・ペーパーが 180億円、短期借入金が 104億63百万円増加したことなどによるものです。
[純資産]
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は 5,614億35百万円となり、前連結会計年度末に比べて 8億4百万円増加しました。これはその他有価証券評価差額金が 25億22百万円減少した一方、利益剰余金が 32億54百万円、退職給付に係る調整累計額が 5億71百万円増加したことなどによるものです。
なお、自己資本比率は 52.5%(前連結会計年度末は 52.5%)となりました。
3.経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
4.事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
5.研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は68億59百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
6.従業員数
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。
7.生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
8.主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。
1.経営成績の状況
(単位:百万円)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属 する四半期純利益 | 1株当たり 四半期純利益 (円 銭) | |
当第1四半期 連結累計期間 | 298,935 | 20,636 | 22,374 | 14,500 | 99.98 |
前第1四半期 連結累計期間 | 296,394 | 19,774 | 20,311 | 17,090 | 117.86 |
前年同期比 (%) | 100.9 | 104.4 | 110.2 | 84.8 | - |
当社グループは「2020中期経営計画」の2年目を迎え、基本コンセプト「継続的戦略課題への取り組み」と「成長に向けた新たな挑戦」に基づき、「コア事業での高シェア・高収益の実現」「海外市場での成長基盤の確立に向けた積極的な事業拡大」「健康を軸とした新たな価値領域での仕掛け」「構造改革の継続的な実行と個別事業課題の克服」「経営基盤の進化とCSRの推進」に向けた取り組みを進めております。
2020年3月期は、食品セグメントでは個人消費動向が不安視され、医薬品セグメントでも2019年10月および2020年4月に薬価改定が予定されるなど厳しい環境下ではありますが、両セグメントともにコア領域・成長領域に経営資源を重点的に投下することで着実に計画を推進しています。
当第1四半期連結累計期間の売上高は 2,989億35百万円(前年同期比 0.9%増)、営業利益は 206億36百万円(同 4.4%増)、経常利益は 223億74百万円(同 10.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 145億円(同 15.2%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
報告セグメント | 合計 | ||||||||
食品 | 医薬品 | ||||||||
前第1四半期連結累計期間 | 当第1四半期連結累計期間 | 増減 | 前第1四半期連結累計期間 | 当第1四半期連結累計期間 | 増減 | 前第1四半期連結累計期間 | 当第1四半期連結累計期間 | 増減 | |
売上高 | 258,685 | 259,094 | 409 | 37,858 | 40,036 | 2,177 | 296,543 | 299,131 | 2,587 |
セグメント 利益 | 18,470 | 19,682 | 1,211 | 1,486 | 977 | △509 | 19,957 | 20,659 | 701 |
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。
セグメントの業績の詳細は、次のとおりであります。
(1)食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。
売上高は、前第1四半期連結累計期間並みとなりました。菓子事業、栄養事業、海外事業は前第1四半期連結累計期間を上回り、加工食品事業は前第1四半期連結累計期間並みとなりました。発酵デイリー事業は、プロバイオティクスやヨーグルトの減収により前第1四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は、チョコレートや粉ミルクの増収のほか、価格改定の影響により前第1四半期連結累計期間を上回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■発酵デイリー事業
売上高は、「ザバスミルクプロテイン」シリーズはラインアップの強化により大幅に伸長しましたが、プロバイオティクスやヨーグルトが減収となった結果、前第1四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、プロバイオティクスの減収や原材料コストの増加により前第1四半期連結累計期間を下回りました。
■加工食品事業
売上高は、「明治エッセルスーパーカップ」や「明治北海道十勝チーズ」シリーズは好調に推移しましたが、全体では前第1四半期連結累計期間並みとなりました。
営業利益は、2019年3月より実施したアイスクリームの価格改定の影響などにより前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■菓子事業
売上高は、「チョコレート効果」や「きのこの山・たけのこの里」シリーズが好調に推移したことにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、「チョコレート効果」等の増収により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■栄養事業
売上高は、粉ミルクが好調に推移したほか、流動食「明治メイバランス」シリーズの増収などにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。
営業利益は、増収の影響や販促費等の削減により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■海外事業
売上高は、輸出では主力のナッツチョコ等が好調に推移し、海外子会社では中国子会社が売上高を大きく伸長させたことから前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、中国子会社の大幅な増収により前第1四半期連結累計期間を上回りました。
■その他国内子会社
売上高は、物流子会社や砂糖商社等の減収により前第1四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、物流子会社や飼料子会社等の減益により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
(2)医薬品
当セグメントには、医療用医薬品及び農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。
売上高は、海外子会社の増収や、前年度第2四半期から連結したKMバイオロジクスの実績が第1四半期を通じて寄与したことにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。
セグメント利益は、KMバイオロジクスの営業損失により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
事業別の概況は次のとおりです。
■国内事業
売上高は、統合失調症治療薬「シクレスト」や抗菌薬「タゾピペ静注用明治」が大幅に伸長したものの、抗うつ薬「リフレックス」が特許切れの影響で大幅な減収となり、全体では前第1四半期連結累計期間を下回りました。
営業利益は、「リフレックス」の減収の影響がありましたが、研究開発費や普及費などの減少により前第1四半期連結累計期間を上回りました。
■海外事業
売上高は、インドや中国の子会社が好調に推移し、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
営業利益は、各子会社の増収や、インド子会社ののれん償却費の減少により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■KMバイオロジクス
売上高は、4種混合ワクチン「クアトロバック」やB型肝炎ワクチン「ビームゲン」が順調に推移しました。
営業利益は、季節要因により損失を計上しました。
2.財政状態の状況
[資産]
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は 1兆63億41百万円となり、前連結会計年度末に比べて 21億98百万円増加しました。これは受取手形及び売掛金が 79億49百万円、投資有価証券が 41億31百万円減少した一方、建物及び構築物(純額)が 67億4百万円、商品及び製品が 59億18百万円、建設仮勘定が 9億47百万円、現金及び預金が 6億78百万円増加したことなどによるものです。
[負債]
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は 4,449億6百万円となり、前連結会計年度末に比べて 13億94百万円増加しました。これは未払法人税等が 133億44百万円、未払費用が 58億53百万円、賞与引当金が 51億32百万円、長期借入金が 36億8百万円減少した一方、コマーシャル・ペーパーが 180億円、短期借入金が 104億63百万円増加したことなどによるものです。
[純資産]
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は 5,614億35百万円となり、前連結会計年度末に比べて 8億4百万円増加しました。これはその他有価証券評価差額金が 25億22百万円減少した一方、利益剰余金が 32億54百万円、退職給付に係る調整累計額が 5億71百万円増加したことなどによるものです。
なお、自己資本比率は 52.5%(前連結会計年度末は 52.5%)となりました。
3.経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
4.事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
5.研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は68億59百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
6.従業員数
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。
7.生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
8.主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。